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鴎台戦でオタク泣く

私の名前はこしひかリ
汗と涙が滲む、天才と努力の殴り合い最強漫画『ハイキュー‼︎』に出逢いオタクをぶり返してしまったオタク。毎日幸せをくれる『ハイキュー‼︎』の存在は非常に尊いです。だってこれが私とハイキュー‼︎のパッションだし

というわけで今回、演劇『ハイキュー‼︎』頂きの景色・2の大千秋楽が中止になり血の涙を流した私が行き場のない感情を気を狂わせながら綴っています

今まで薄目で見ていた鴎台戦でしたが、地方公演の演劇『ハイキュー‼︎』頂きの景色•2を観劇した事によりすんなりと原作と向き合えた感情の話をします
ほぼ妄想の産物です

1.重役とハイキュー‼︎

その昔、仕事でたまたま東京から視察に来ていた重役が私の隣に腰掛けた。そして目の前にあった週刊少年ジャンプをおもむろに読み始めた

第338話”小さな巨人決定戦”の扉絵の影山飛雄を指差して「おっきなったんちゃうか。もう3年生ぐらいか」親戚のおじさんみたいなことを言った



いえ、まだ1年春高準々決勝です



私は真顔で答えた
そして重役は言った『テニプリみたいでええな。テニプリは20年近く1年生や』20年…ここまで来るのに7年。。。決勝まであと何年掛かるんや。。。ぼんやりと考えていた(働け)
そして幕が開ける小さな巨人対決

2.元祖、小さな巨人の登場

小さな巨人対決でやはり無視出来ないのが、元祖小さな巨人、宇内 天満(うだい てんま)くんの登場

主人公、日向翔陽がたまたま春高をテレビで見て彼に憧れバレーを始めるきっかけとなった人物の突然の登場に、あれ、ハイキュー‼︎終わるかもしれない。。。と直感的に思った

宇内は『世界/天下』という意味がある。
宇内(うだい)天満(てんま)なんていい名前なんだ。名が体を表している。きっと平成の次の年号は宇内に違いない。当時割と本気でそう思っていたし何なら周りにも言っていた

そんな宇内天満君の現在の扱いがリアルすぎてそういう所容赦ないんだな先生。。。とホロリしました

3.現在の小さな巨人に1番近い星海光来

長野県代表、鴎台高校2年、星海光来

全日本ユースにも選ばれる1番小さな巨人に近い男
めちゃくちゃ重要人物だが私は鳥が怖い。街で見かけるハトは特に怖い
そんなつまらない理由で光来くんの目が怖かったし、後頭部の集合体も怖かった。割と最近まで光来くんはハトがモチーフだと思っていた。海カモメ…?

この子はね、ほんと…幼少期から高さという壁にぶち当たってた子なんですよ
ハイキュー‼︎の登場人物ってプライドがエベレスト級でも一回ちゃんと下山してるんですよね。及川徹とか
そこからの努力という名の伸び代が本当に凄いんですよね


そんな彼も日向同様、小柄な世界で生きる男。
壁にぶち当たるのも早かったけど、母のおかげで”強い”に1番近くなるのも早かった

大きくなる方法はないけど、強くなる方法はたくさんある事を幼少期に知ったらしい

星海光来君の名言『身長は不利な要因であっても不能の要因ではない』

あれ、もしかして光来くんはめちゃくちゃ凄い奴のかもしれない…と思った矢先『全員まとめてぶっ倒す』偏差値3みたいな事言うので脳が混乱した。

4.『習慣は第二の天性なり』

鴎台高校の横断幕

『習慣は第二の天性なり』
【意味】身についた習慣は、知らぬ間に深くしみこむもの。いつしか生まれつきの性質のようになるということ

いい言葉ですね。これめちゃくちゃ稲荷崎高校、主将 北信介すぎません?ちゃんとやんねん精神過ぎる。そら第二の天性も開花しますわ

そんなちゃんとやんねん集団が弱いわけがない。
カモメという鳥は、強風の吹雪の中でも風に流されず飛行できるし、なんと泳げるそうです。すごい。水・陸・そら 無限大ってね、19ご存じ?

侑「こいつらずーっと『普通に強い』だけやんかー」
北『俺は好きやな鴎台』


!?!?!?!?!?!?
突然の北信介の登場に涙を流したファンは多いと思います。私もそのうちの1人です。
成功を習慣化させている人たちに勝てるのかと聞かれるとちゃんとやらない代表の私はムリだ…と絶望してしまう。彼らはメンタルトレーニングまでされているのでね、つよつよですよ

ここまで烏野はバズーカとかナイフとか色んな物で戦って来ましたが、こいつらの戦闘力は凄い。53万……いや戦車

5.白鳥沢学園・鷲匠鍛治監督

試合も終盤、魔の3日目の2試合目3セット目でジャンプ力が上がりブロードかましまくる日向。

コート横幅めいっぱい!!!!(妖怪すぎ)

そしてここでスポットライトが当たる、白鳥沢学園監督、鷲匠鍛治(71)

私はとにかく白鳥沢学園が大好きだ。
自分の母校の校歌は忘れてしまったが白鳥沢学園の校歌を口ずさめてしまう。

高さこそ正義!!!!

大きいこそ至高!!!!

1番かっこいいバレー!!!!


この三拍子に人生狂わされている。監督の鍛治くんは力で全てを捻じ伏せたいマンなので大きい選手を集めるのが趣味だ。
大声を上げてツトムを叱ったり可愛い白布くんの顔をビンタした過去があったり、しょーもない試合なんてした日には試合会場から学校まで走らせる、元気いっぱいおじいちゃん(スパルタ )

そんな鍛治くんが春高予選の決勝、烏野VS白鳥沢戦、高さで勝負する日向と出逢い自分と重ね『俺の40年をかけてお前(日向)を否定したい』と思う。
ちなみに影山の居ない日向に存在価値はないとか酷いこと言う。ほんと大人気ない

そんな鍛治くんが鴎台戦を通じて、この長い40年より、あの頃の刹那の10年が叫びだすの目頭熱くなる。。。小さい事を否定し続けた長い40年より俺にも出来ると思っていたあの若き10年を…

夢を諦めた大人が日向を見て目を潤ませ小さくガッツポーズするの本当…マジ…好き…(語彙力)

鴎台戦を見て日向ってやっぱ主人公なんだなって思いました。皆の希望の光。。。皆が日向を見ているよ


6.遂に”最強の囮”の称号を手に入れる

思えば遠くまで来たもんだ。。。
もっと遠くまで行けるけどな(菅原孝支)

イマジナリー菅原がそっと呟く

思い返せば日向の中学時代。練習出来る所が練習場所、ろくに練習試合も出来ず、ずっと1人で壁に向かってボールを触っていた日向は誰よりも1人では勝てない事を知っている

目の前に立ちはだかる高い高い壁
その向こうはどんな眺めだろうか
どんな風に見えるのだろうか
俺独りでは決して見ることの出来ない
頂きの景色

”小さな巨人”という異名に固執していた日向が、誰か居ないと成立しない”最強の囮”を選んだの凄くないですか????

影山『”エース”って冠がついてなくてもお前は誰よりも沢山の得点を叩き出して、だからこそ敵はお前をマークして他のスパイカーはお前のおかげで自由になる それでもお前は今の自分の役割がカッコ悪いと思うのか!』


めちゃくちゃカッコいいよ(号泣)!!!!!!!!!!!!



最初から全て見越していた影山飛雄。。。
お前は一体。。。

日向が宇内天満くんの現在の姿を見てあんまりガッカリしなかったのってそういう…前振り…マジか………


『自分が弱い事をとうの昔に知っている”小さな巨人”星海光来』VS『ひとりじゃ勝てないと真にそれを知っている”最強の囮”日向翔陽』

クライマックス

自分の弱さを知り受け入れ1個ずつ向き合いたくさんの強いを知り戦い方を学んだ光来君と、1人じゃ勝てないという事を知っている日向。

日向は最初から高さで勝負し続けているよね。高さで劣るなら1cmを1mmを1秒速く頂へ、
そうすれば、ここが1番高い場所

頂きの景色


ってそういえば最初から言ってたやんけ。。。

一巻からずっと頂きの景色に魅了されて執着してる日向がずっとここまで変わらず高さで勝負してるのホントいいよね。。。

7.烏野最大の幸運、武田一鉄

顧問、武田一鉄(29)

烏野高校、キャプテン澤村大地が言うように烏野が武田先生に出会えたのは本当に幸運だと思う。大切な青春という尊い期限付きの時間の中で、SSRガチャ引き当てている。
ハイキュー‼︎は周りの大人がしっかりしているので、青春めちゃくちゃにならなかったの素晴らしい。

落ちた強豪、飛べない烏をまた飛ばせたのは何を隠そうこの武田先生の功績のおかげです。

音駒高校の猫又監督が言っていた
『熱意には熱意が返ってくる』と。
そもそも2年生、3年生のバレーに対するひたむきさが武田先生の心を動かしたのかもしれない。2年、3年生尊過ぎ問題。。。

そして今回日向退場の際も、興奮状態の日向に掛けた言葉、まごうことなきベスト声かけ大賞、受賞。

ジャンプの主人公=だいたいヤバいヤツ

私は日向もヤバい主人公という認識です。
そして常々思っていた、いつか絶対痛い目を見る。そんな日が遂にやって来てしまった。。。がむしゃらだけで今までやってきた日向に、がむしゃらでは越えられない壁がある事を教える武田先生

その時に必要なのは知識・理性・そして思考

”今この瞬間も「バレーボール」だ”


ムリ、打ちながら泣けてきた
初公式試合で体調管理も出来ない奴がって影山にキレられてるもんね。ここから日向がめちゃくちゃ成長します

今の事だけじゃなく将来のことも見据えて言葉を掛けられる大人偉い
そしてちゃんとやんねん、毎日やんねんを誰よりも先にやっていた北信介は人間出来過ぎ。たぶん人生5周目

『負けは今の力の認識であっても弱さの証明ではない、君たちの何もここで終わらない これからも何だって出来る!!』

生徒に無限の可能性がある事を教える武田先生本当……教師の鑑………理想の先生……ポエム武田の最後言い回し変えてまたこのセリフ言ってるのいいよね…

武田一鉄を人間国宝にしたい。
そしてハイキュー‼︎を世界遺産にしたい。
強く願っています

8.全員敗者

もれなく全員敗者です。
春高の結果を知ったときは本当に受け入れ難かったですが、その後の展開で全員敗者にしたの天才すぎ。。。

って頭抱えました。

俺たちは…常に挑戦者!!!!!!!!!!
インハイ予選、春高予選、春高の対戦相手がわらわらと烏野の試合に集まってきたとき何か祭りでも始まるのかと思いませんでしたか?私は思いました。
そういう……前振り……ね……(2回目)

『今日敗者の君たちよ、明日は何者になる?』

ぜひ大型ビジョンで流したい文言です。
烏野決着の見開きシーンのコマ割りが出来た時、先生は『勝った…』と呟いたらしいが、烏野負けてますが本当にヤバいので全員見て下さい。

全員この敗北があったからこそ、この先のビーチバレー、Vリーグのハイキュー‼︎がめちゃくちゃ面白いです。最初から全て繋がっていた。。。

バレーは繋ぐ球技なものでね

いや、繋げるの上手すぎ。。。

9.人生ピタゴラスイッチ

週刊連載してる知り合いの漫画家が言った。

「今の連載半年後に終わる」

そんな先の予定まで決まってるんですか?
いや、そういうものなのかもしれない

じゃあ連載中ハイキュー‼︎から感じていた不穏な空気もずっと前から終わるの決まってたやつでは。。。
全て繋がっていたのか。。。新章と言いつつやはり終わらせる気満々だった。。。そんな気はしていた。。。はじめから。。。(死)

あの完結を知った衝撃からもうすぐ1年と思うと早いですね。

鴎台戦はこの2人だけじゃなく、烏野3年生尊い問題、月島兄弟の和解問題や、昼神幸郎物語、あとツトムの部屋に集まる白鳥沢…と魅力満点です

私はハイキュー‼︎の2年生進級を考えていなかったので春高絶対優勝!!しか頭になかった
だから鴎台戦は長く苦しかった(稲荷崎戦も同じ事を言っています)でも今読み返したら1セット目の1点からめっちゃ面白かった

烏養コーチの「限界を超えるんじゃなく、限界値を上げてこう」

という言葉があるんですけどね、限界突破はメンタル的にもしんどいけど少しずつ上げていくのは自分にも少し出来る気がして勇気を貰います。めっちゃくちゃいい言葉です

これ以上面白い試合はない。。。と試合が終わる度に思うんですが、毎回限界値を上げてハイキュー‼︎おもろ。。。と思わせてくれる漫画を描いてくれた先生には感謝しています

やはり古舘神が与えてくれる力は凄い。春一という名前がね、もうね、緑も芽吹いちゃうよ。愛してる


愛するものができると人ってのは簡単に狂っちまうのさ



原作と舞台は解釈の問題等もありますが、私は原作も舞台も違う見え方が出来るので大好きです。
そして今回演劇『ハイキュー‼︎』を観劇した事により鴎台戦と向き合えたこと感謝しています。何なら良すぎて観劇後しばらく道端の花に話しかけていました
最後を見届ける事が出来なくてこんな地獄はもう味わいたくない、本当にそう思います

『困難を乗り越えて我らはここに立つ』

もし願いが叶うならコロナのない世界で食堂のおばちゃんになって推したちにご飯をモリモリ食べてもらいたいです。そしてしっかり寝て欲しいです。やっぱりご飯と睡眠は大事

簡単に筋肉はなくならないので、皆の明るい未来を信じています。ちなみに私はハイキュー‼︎を読んでいるので毎日自律神経が整っています。コロナにもかかりません。
ハイキュー‼︎は私の光です

バレーボールを教えてくれて、ありがとう



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