あの日、こぼれた常識とマナー

先日、とある美容室からこんなお葉書が届いてました。

3st Anniversary」のお知らせ。

そっか。サンスト記念なのか。サンストってなんだろう?三番目の道のことかな?アントニオ猪木的な道なのかな?行けばわかるさ、3つの道!あぁ、三叉路のことか!三叉路があれか、好きなのか。横尾忠則も作品集だしてたし、タモリも好きだったな。そっか、そっか、良い三叉路を見つけた記念日のお知らせなのかな?

はい、ごめんなさい。性格の悪さがでました。3周年のお知らせなんでしょう。わかりますよ。

3st」ではなく、「3rd」が正しいってことも、多分この送り主は昨年も「2nd」ではなく「2st」ってしていたんだろうなってことも。

そして、誰かが教えてあげない限り、「4st」「5st」になっていくのでしょう。お店をつづけていくと年に1回間違えるはず。

この美容室のオーナーが英語がわからないことをツッコミたいのではなく、誰しも常識と取りこぼしている可能性がある。ということを残しておきたいのです。

常識とは<多くの人に広く知られている知識や認識のこと>。ざっくり言うと<知ってて当たり前のこと。

この美容室のオーナーさんは英語のルールではなく、周年をあらわす時に使う数字には「st」をつけることが常識だと思ってるのです。多分。

では、ここからが私が取りこぼしていた常識のお話です。

就職してすぐの頃、上司とこんな会話がありました。

上司「あの件ってどうなってる?誰かに連絡した?」

私「それなら宮崎君に伝えました。」

上司「あれ?宮崎って年下だったっけ?」

私「いや、確か3つ上ですね。」

上司「年下なら君付けだめだよ」

私「え?」

そう、社会のマナーとしては目上の人には「君」じゃなくて「さん」なのです。

なぜこんな「常識」を私が知らなかったのか?

「学生時代に先輩後輩の付き合いが薄かった」「教えてくれる友達がいなかった」とかではありません。(そうなのかもしれないけど。)


それはジャニーズが好きだったから。ジャニーズ出てる番組めっちゃ見てたからです。

地上波のテレビを見ていればジャニーズのタレントはみんな先輩を「君付け」で呼ぶのです。所属タレントもこのルールをあらゆる場面で語ってきましたし、テレビっ子には常識。

Kinki Kidsは木村拓哉に「木村クン」と飛びかけるし、嵐も長瀬智也に「長瀬クン」と呼びかけます。近藤真彦になると「マッチさん」、東山紀之は「東山さん」。

先輩は君付け、ガチ上司はさん付けで呼ぶ。「これが男子の敬称ルールなのだ」とテレビを見て学んでいました。でもこれは「ジャニーズ内での敬称ルール」であり、「社会的な敬称ルール」ではなかったわけです。

そして、私は自分をジャニーズ所属タレントと勘違いしてるイタイやつとして認定されるとになったのです。

テレビとジャニーズが好きすぎるあまり、「社会的な敬称ルール」である常識を取りこぼしてしまいました。

まぁ、松潤と同い年だし、あれだったら「8時だJ」にも出てた気がするし、もはやジャニーズなのかもしれません。

誰しも幼い頃に生まれたちょっとしたズレが、大人になって大きく乖離して「頭おかしい人」になってしまう可能性があるというお話でした。

犯罪になってしまうのはもちろんダメですが、ささいな常識のズレを楽しめる人になりたいな。と思います。なので、美容室のオーナーさんには間違いを教えてあげません。ごめーんね。


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ヤマグチヒロシ

西の果ての街「SASEBO CITY」からお届けしてます。サウナ好き。食堂を営みつつ、ライティング、SNS運用、デザイン、写真撮影なども。最近イラストを描き始めました。楽しいです。
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