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韓国発ファッションアプリのショッピング機能が気になる


こんにちは!はるちょん(@hrchn__00)と申します。ファッションテック企業でインターン中の大学4年生です。ITド初心者なので、学んだことやわかったことをここにメモ代わりにまとめていきます。

本記事では、最近気になったニュースやサービスについて自分なりにまとめていきます。

今回は、韓国発のコーディネイト投稿アプリ「Style Share」からショッピング機能が追加されたことについて書いていこうと思います。

1.Style Shareとは?
2.ショッピング機能はどんな感じだろう
3.instagramのショッピング機能と比べてみた
4.まとめ

1.Style Shareとは?

そもそもStyle Shareというアプリ、ご存知でしょうか?

Style Shareは韓国発のファッションアプリです。
2人の女子大生が2011年に立ち上げ、2014年に日本でもリリースされました。

 代表取締役CEOのユン・ジャヨンと共同創業者のソン・チェヨンは、「既存のファッションコンテンツとメディアに革新が必要」という考えから「スタイルシェア」を設立。企業理念は「ダイバーシティ:バラエティ豊かなコンテンツを提供すること」で、日常でより共感しやすいファッション情報を得るツールとして、ユーザーの参加を基盤にすべての情報を共有できるプラットフォームの形成を目指している。

※こちらは2014年の記事なので、ユーザー数などは現在とかなり変化していると思います。企業理念や創業者の言葉だけ抜粋しました。


簡単にいうと、Instagramのファッション専用版のような感じです。韓国ファッションやコスメの写真をアップロードしたり、気に入った投稿をいいねしたり、保存してまとめたりできる機能があります。
韓国のユーザーも多いので、韓国の若者のトレンドを知ることもできそうです。

こんな感じで写真とハッシュタグをつけておすすめコスメやファッションを投稿。気になった投稿をカテゴリに分けて、コレクションとしてまとめられるので情報収集としても便利。構造はInstagramの保存機能や、Pinterestにかなり近いですね。

ただ、フィードを見てみると、カフェで撮った写真を上げたり、韓国発ということもありアイドルの写真をアップロードしていたりと、ファッションやメイク以外にも利用されている様子…!幅広い使い方がされているようです。
日本では、韓国好きの女の子がInstagram的な感じで、おしゃれに関する情報収集や自己表現の場として使っているのかなぁという感じです。

2.ショッピング機能はどんな感じだろう

そんなStyleShareからショッピング機能が追加されました。

韓国発のコーディネート投稿アプリ「スタイルシェア(STYLE SHARE)」がさまざまなブランド、ECサイトの商品情報を横断検索できる日本限定のショッピング機能を開始した。商品の購入は各ECサイトへ遷移する仕組みで、「スタイルシェア」がさまざまなECサイトの入り口として機能する形だ。既存の「スタイルシェア」は自身のコーディネート画像を投稿する、フォローしているユーザーの投稿を閲覧するなどのSNS的側面が強かったが、新機能はブランドを横断したアイテム・価格別の商品検索というECモール的な役割を持つ。

簡単に言うと、アプリ内で気になったアイテムをクリックするとそのままブランドのECサイトへ飛び、買い物ができる…ということですね。


では、早速使ってみましょう。

☆アイテムの検索方法

・カテゴリ(アウター、トップスなど)
・キーワード(プチプラ、秋コーデなど)
・ショップリスト

このように、主に3つの検索方法でアイテムを探すことができます。

☆取り扱いショップ
韓国好きなら誰でも知っているSTYLE NANDAやCHUUなどをはじめとした、約300ものネットショップと連携されています。
基本的には韓国のショップが中心ですが、日本のショップも取り扱いが今後増えるとのことです。

また、ショップリストの横に主なターゲット世代と、ファッションのジャンルどの国のショップかが書いてあるのが便利。
STYLE NANDAなど有名ショップは知っているけど、他のいろんな韓国のネットショップをもっと知りたい…という方は多いはず。そんな時に世代や服のジャンルがわかると探しやすいのでは。

☆検索から購入までの流れ
今回はカテゴリからアイテムを探すことにしてみました。
アウターを選択し、その中からコートに絞ると…

アイテムの写真価格簡単なアイテムの情報がバーっと出てきました。

右上のアイコンから、価格設定や人気順/新着順でアイテムを絞り込むこともできます。

アイテムをタップすると、こんな感じの表示がされて…

ブランドサイトに飛べます。そのまま欲しければ、カートに入れて買い物完了です。


3.instagramのショッピング機能と比べてみた

ショッピング機能といえば、6月に日本でも導入されたInstagramを思い出す方が多いのではないのでしょうか。
よく見ているファッションブランドのアカウントが導入することで、目にした方も多いかと思います。

☆そもそもInstagramのショッピング機能とは?

ご存知の方も多いかと思いますが、簡単にどんな仕様か説明していきます。

今回はセレクトショップ"Sister"のアカウントを例に見ていきたいと思います。


まず、アカウントのページにある「ショップ」をタップすると、ショッピング投稿をまとめて見ることができます。


気になる投稿を選択し、タップすると写真のアイテム情報が出てきます。


その中から気になるアイテム情報をタップすると、オンラインショップへ飛べるようになります。下には、選択しなかった他のアイテム情報や、他のショッピング投稿を確認できるようにもなっています。


「ウェブサイトで見る」をクリックすれば、そのままオンラインショップへ。

こんな感じの流れになります。


☆どんなメリットがあるの?

まず、ブランド側のメリットを見ていきましょう。
実際にショッピング機能を取り入れた企業の担当者のコメントはこちら。

テストパートナー各社からのコメント:

株式会社ベイクルーズ EC統括 セールス&サービス Div. デジタルコミュニケーション Sec. 馬來 真知子氏
「ショッピング機能によって、ユーザーが知りたい、欲しいというモチベーションが高い状態のときに情報を提供できるようになることで、今まで以上に商品を知ってもらえたり、ブランドの世界観を伝えたりすることができるようになると感じています。また、これまでリーチできていなかった潜在顧客との接点を持つという意味でも期待しています。」

株式会社I-ne BOTANIST ECセールス部 部長 小松 悠氏
「Instagramは、これまで認知・興味形成に強みがあると感じていましたが、ショッピング機能で購入まで繋げることで、顧客によりシームレスな体験を提供できるようになり、コミュニケーションをより強固にできると確信しています。」

GMOペパボ株式会社 minne事業部 事業部長 阿部 雅幸氏
「minneはもとより多くの作家にとっても、Instagramはすでにブランディングや集客の重要な役割を担っています。Instagramで紹介した作品に対して “どうすれば買えますか” という購入者からの問い合わせも多かったため、ショッピング機能は作家・購入者双方の利便性を高めてくれるソリューションであると期待しています。」

株式会社スタートトゥデイ ZOZOTOWN EC事業本部EC推進部 SNS担当 井上 沙紀氏
「Instagramはブランディングの形成という位置付けでしたが、ショッピング機能により、ひとつの販売チャネルとして活用できることを期待しています。商品の詳細ページから購入リンクへの遷移率は思った以上で、ユーザーの購入モチベーションと、ショッピング機能のユーザビリティの高さを感じました。」

ブランド側のメリットとしては、Instagramで見て欲しい!と思った瞬間すぐ購入できるので、ユーザーの最もモチベーションが高いタイミングを逃すことがなく購入へ誘導できるというところではないでしょうか。

ユーザーのメリットとしては、Instagramでファッション情報を得ている人が多いので、わざわざあとでブランドのサイトへ飛んだり、店舗に行ってアイテムを探したりする手間がかからないというところではないでしょうか。


☆StyleShareとInstagramのショッピング機能を比べてみた

前置きが長くなりましたが、本題に入ります。

ZOZOTOWNやSHOPLISTといったECモールとは違い、アプリからそれぞれのブランドへの送客をするプラットフォームのような役割をしているショッピング機能。

仕組みとしては同じではありますが、ざっくりとした違いをメリットとデメリットに分けて考えてみました。

◾️StyleShare

▽メリット
・ファッションに特化したアプリなので、購買欲があるユーザーが利用してくれる/ユーザーも探しやすい
・様々なネットショップが連携されているので、多くのアイテムから探すことができる
・韓国好きな子にとっては、韓国ブランドが揃っているので最高

▽デメリット
・ショップのジャンルが偏っている(今後日本のブランドも導入されるので解消される可能性アリ)

◾️Instagram

▽メリット
・ユーザーのモチベーションが最も高い時に購入へ誘導できる
・ファッションの情報を普段からInstagramで得ている人は、わざわざ店舗に行ったり公式オンラインショップに行く手間が省ける
・日常的に利用頻度の高いInstagramなら、投稿を見るついでに買い物も気軽にしやすい

▽デメリット
・純粋にSNSとしてInstagramを利用していた場合は、広告的な要素があるので、うざったく感じる可能性も
・全てのブランドやショップが導入していないため、なかなか定着しない


4.まとめ

Instagramは今や誰でも使う超定番SNSですが、機能が増えすぎてややこしい…と感じる方もいるかもしれません。
ただ、日常的によく使うアプリで色んな機能をまとめて使える方が良いと考える方もいるのではないでしょうか。

個人的には、Instagramでファッションの情報を得ているので、すぐ商品の値段を知ることができて購入できるのは有難いなぁと思っています。

また、StyleShareに関しても、韓国ファッションが好きな身としては、最高か…!と思います。色んなブランドサイトを知れるのも嬉しい。

今やこんな感じに、韓国カルチャーはめちゃくちゃ注目されています。いや、もはや浸透してますよね。
この流れから推測すると、韓国ファッションに特化したStyleShareを利用するユーザーも今後増えていくかと思います。(韓国ファッション好きな若いユーザーがネットでバンバン服を買うかは別として)


今後、ブランディングや集客としての役割を果たすSNSが、ショッピングの機能を持つことが当たり前になるかもしれません。

ユーザーがどうすれば買い物しやすいかを第一に考えて、うまく連携ができれば良いのではないかと思います。


長くなってしまいましたが以上です。
読んでくださりありがとうございました。





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