起業の科学 読んでみた(Part2)

はじめましての方もこんにちは!はるちょん(@hrchn__00)と申します。ファッションテック企業でインターン中の大学4年生です。ITド初心者なので、学んだことやわかったことをここにメモ代わりにまとめていきます。

この記事では、”起業の科学 スタートアップサイエンス”を読んで、自分なりに大事だと思ったところををまとめてみました。今回はPart2です。

1.リーンキャンパスを書こう
2.ペルソナを想定しよう
3.感想

前回は、スタートアップにおける良いアイデアや、その見つけ方を見ていきました。
今回はそのアイデアを形にしたり、より質を高める方法について見ていきたいと思います。カタカナ多めでなんのことやらという感じですが、一個ずつ見ていきましょう〜

1.リーンキャンパスを書こう

スタートアップにおいて、課題の質を高めることは非常に大事でしたね。
その課題の質をぐんっと高めるために、リーンキャンパスはとても有効なものだそうです。

☆リーンキャンパスとは?
簡単にいうと事業計画書のことです。どんな顧客がいて、どんな課題があって、どんな独自性があるか・・・などをわかりやすく簡潔に書いていきます。

リーンキャンバスを使うメリットは以下のようだと言われています。

⒈理解しやすい
1ページにビジネスモデルの要点が見やすくまとめられているため、企画書のように時間をかけて目を通すことなくさらっと読んで理解できます。

⒉短時間で書ける
非常にシンプルな構図のため、5〜10分くらいでささっと書くことができます。時間をかけて企画書を作るよりも効率よく作業を進めることができそうです。

⒊共有しやすい
誰がどんな痛みのある課題を持っているか」が中心となって描かれているため、メンバー同士での目線が合わせやすくなります。社内のホワイトボードにリーンキャンパスを書いて、項目ごとに付箋で貼って行くやり方も良いみたいです。目に見えていつでも確認できるので、課題意識を見失わずにみんなで進んでいけそうですよね。


☆リーンキャンパスの書き方

リーンキャンパスはこの順番で埋めていくと良いと言われています。

※企業の科学 89ページを参考に作成

① 課題
② 顧客セグメント
③ 独自の価値提案
④ ソリューション
⑤ チャネル
⑥ 収益の流れ
⑦ コスト構造
⑧ 主要指標
⑨ 圧倒的な優位性

少し難しいですね。
なぜこの順番なのかというところも踏まえつつ、細かく見ていきましょう。

① 課題は何だろう?・②どんな人がターゲットになるだろう?
何度も言ってしまいますが、スタートアップの初期段階で最も大事なことは「課題の質を高めること」です。つまり「課題」「顧客」がプロダクトにおける軸となっていきます。そのため、まず①と②から埋めていくのが必須になっていくでしょう。

まず"課題"については、想定する顧客に対して本当に解決すべき課題を挙げていきましょう。いくつか挙がった場合は上位3つまでに絞ると良いそうです。あくまで仮説であることは忘れずに柔軟に考えていきましょう。

次に、"顧客"は、プロダクトをどんな人が使ってくれるかを考えていきましょう。できるだけ具体的に想定することが大事です。

【例】
 × 20代の女性
◯ 一人暮らしをしている社会人の20代女性

③他のサービスと違う独自の価値は何だろう?
課題と顧客を踏まえた上で、顧客にどんな価値を与えられるか考えていきます。ここが一番難しいポイントかもしれません・・・。

スタートアップにおいて、新鮮でちょっとクレイジーなアイデアを見つけることが大事でしたね。このように、他にない独自性や価値をどのように提供するかを考えていきましょう。

④どうやって課題を解決していこう?
課題に対して、具体的にどんな形で解決していくかを書いていきましょう。課題は、検証していく過程で変化していく可能性があります。ですのであまり作り込んでもパーになってしまうリスクがあります。ひとまず簡潔に書いておきましょう。

⑤どんなチャネルでプロダクトを提供しよう?
ユーザーへプロダクトを届ける手段を考えましょう。
チャネルの例でいうと"ブログ"、"SNS"、"チラシ"、"展示会"などが挙げられます。どのような手段を使ったらユーザーと直接話すことができるかを考えてみると良いみたいです。

⑥収益はどのくらい見込めるだろう?
実際プロダクトがビジネスとして成り立った時に、どうやって利益を生み出すか考えていきましょう。単価や課金制度などをある程度考えた上で、どのくらい利益が出せるか想定していきます。

⑦費用は何に・どのくらいかかるだろう?
プロダクトを市場に出すまでどのくらいコストがかかるか考えていきます。例として"広告費"や"開発費"などが挙げられます。

⑧主要指標は何だろう?
プロダクトの業績を、何を基準にどのように評価していくかを考えていきましょう。"会員獲得数"や"アプリのダウンロード数"などが、主要指標の例として挙げられます。

⑨圧倒的な優位性は何だろう?
プロダクトやプロジェクトにおいての強みを書いてみましょう。アイデアの検証の段階で書くのは難しいので、埋められなくても気にしなくて大丈夫です。例としては、"コミュニティ"や"専門家の指示"などが挙げられます。

このように①〜⑨においては前後で繋がりを持っているため、順番に埋めていくことでスムーズに考えていくことができるでしょう。


ではこれを踏まえて、マッチングアプリのTinderを例に見ていきましょう。

※企業の科学 94ページを参考に作成

Tinderの特徴は何と言っても手軽さですよね。今となっては出会い系という言葉もほぼ使われなくなり、「マッチングアプリ」と呼ばれ、かなり身近なものになりました。

今までは出会い系というと危険なイメージがありました。かといって結婚相談所ほど本格的な出会いとはコストもかかるしガチすぎる。そこを課題として挙げ、カジュアルな出会いを求めるユーザーを対象にプロダクトを提供する。この流れがリーンキャンパスからわかります。

このようにリーンキャンパスを書くことで、自分たちのプロジェクトを明確にできます。また、どこに向かっているかも明確になるので、課題の本質を見失うこともないでしょう。

シンプルな図なのでパッとみてわかるのが何より良いですね。

2.ペルソナを想定しよう

リーンキャンパスにおいて、どんな顧客をターゲットにするかを考えていきましたね。その顧客をもっともっと細かく想像してみましょう。

☆具体的なユーザーを思い浮べよう

リーンキャンパスに引き続きTinderで考えてみます。
ターゲットユーザーは「カジュアルだが嘘のない出会いを求める男女」ですが、これだけだとかなり抽象的ですよね。
より具体的な人物像を思い描くことで、どこに課題を感じているかが見えてくるはずです。

☆ペルソナとは?

ペルソナとは、このように「25歳、男性、広告代理店の営業マン」といった具体的な人物像のことです。
課題の本質を見つけるには、誰のどんな課題を、どのように解決するかが重要です。そのためにもペルソナを想定して、ユーザーの性格や行動の特性を掴みましょう。そうすることで課題がより明確になりそうですね。

また、ペルソナは一度決めたら終わりではありません。サービスの検証や、ユーザーからの声を聞きながら修正していくことが大事です。

どんな人が使ってくれるだろう?と考えることで、より課題意識を持って取り組めそうですね。また、ペルソナを想定することでプロダクトが完成した後のイメージが見えてきそうです。サービスが誰かに利用されることを具体的に考えるとワクワクしてきますね。モチベーションも上がりそうです。

感想

プロダクトやサービスをより客観的に見る方法を知ることができました。
リーンキャンパスは、あらゆる角度で自分たちのプロジェクトを見ることができますね。また、メンバーみんなでそれを共有することで、プロダクトに対する考え方の相違やズレも軽減できそうです。

ペルソナを想定することは、今自分がインターンの中でもやっていて本当に大事だなぁと感じます。ペルソナを想定して、仮説を立てる。そしてそれを検証する。重ねてやることでより課題の本質が見えてくるんだと思います。

次回はpart2に続くような内容で書こうと思います。


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