起業の科学 読んでみた(part1)

はじめまして、はるちょん(@hrchn__00)と申します。ファッションテック企業でインターン中の大学4年生です。IT初心者なので、学んだことやわかったことをここにメモ代わりにまとめていきます。


この記事では、”起業の科学 スタートアップサイエンス”を読んで、自分なりに大事だと思ったところををまとめてみました。

1.そもそもスタートアップとは?
2.スタートアップの「良いアイデア」とは?
3.スタートアップはタイミングが命
4.PEST分析で「兆し」をつけよう

1.そもそもスタートアップとは?

そもそも”スタートアップ”って言葉、あまり聞き馴染みがないかもしれないですね。
就活生であれば、スタートアップ企業、ベンチャー企業、大手企業など、就活中になんとなく耳にしたことはあるんじゃないでしょうか?

私自身、スタートアップって、新しいサービスを創るために起業した少人数のベンチャー企業みたいなイメージでした。

でも実は起業=スタートアップではなく、非常に大きな成長を続けていくことができる会社の形態を言うみたいです。

※起業の科学 24ページの図を参考に作成

ぐんっと一気に伸び続けている感じですね。なんだかワクワクするグラフ…!

この急成長に加え、まだ存在が確認できていない市場を狙うのもスタートアップの定義だそうです。

職業で言うとYoutuberみたいな感じですかね。今までなかった職業(存在していなかった市場)で、急激に流行して日々増え続けている(成長を続けている)と言う感じ。

新しい市場もしくは既存の市場を再定義し、常に大きくなっているものをスタートアップと言うのではないでしょうか。

2.スタートアップにとっての「良いアイデア」とは?

まずスタートアップの生死を分けるのは、市場で顧客から熱狂的に愛されるかどうかが非常に大事だそうです。
そのためにはどんなことが必要なんでしょうか?

☆ 技術より課題を意識しよう

ラーメンの新作メニューを例にしましょう。
店長は元イタリアンの料理人で、どうしても自分の経験を生かした和洋折衷の創作メニューを作りたいとします。
しかし、お客さんの声を全く聞かずに自分の思いだけで創作ラーメンを販売したらどうなるでしょうか。
大半のお客さんが「トマトと豚骨スープは混ぜて欲しくない」と思っていた場合、受け入れられるはずもなく大失敗に終わるでしょう。

顧客のニーズより、自分のやりたいことを先行してしまう。これは失敗してしまう典型的なパターンではないでしょうか。

このように、何の技術を使うかよりも、何を解決したいか、という強い課題意識やメッセージ性が必要ということです。ニーズを把握するのは絶対!!ですね。

☆ 課題の痛みを理解しよう

課題意識が必要なことからわかるように、スタートアップにおいて最も重要なのは「課題の質」にフォーカスすることと言えます。

ではその「課題の質」を高めるにはどうしたらいいんでしょうか?

それは、ターゲットとする課題が「自分ごと」であるかどうかが非常に大事とのこと。
もちろん必ず自分の原体験ではなくても大丈夫。周りの身近な人が抱えている課題でも、その課題の痛みをしっかり理解していることが大切です。

※起業の科学 24ページの図を参考に作成

例えば、災害時に対するサービスを考えるとします。実際に震災を経験した人であれば、「こんなサービスがあったらもっと早く避難できた」とか「自分と同じ経験をして欲しくない」という強い想いや原体験があるはずです。それによって課題や必要なものも見えてくるでしょう。
このように実際に自分が経験していないと、どんな課題がそこに隠れているのかわからなかったりしますよね。

☆クレイジーなアイデアを見つけよう

また、スタートアップが目指すべきなのは、99%くらいの人はアンセクシーだと感じるけれど、1%の人はセクシーだと感じるようなアイデアを探し続けることらしいです。
誰が聞いてもいいと思えるアイデアは既に他企業も当然検討しています。それにリソースの多い大企業が圧倒的に有利な中で勝つことは難しいとのこと。

これ、アイドルとかで考えるとわかりやすいかも。
ビジュアルの良さ、事務所の大きさ、メディア露出の多さで言ったらジャニーズや48グループが圧倒的に強い。でもファンサの良さやパフォーマンスの奇抜さで、一部のファンを熱狂的にさせてる地下アイドルとかいますよね。多分そんな感じです。
事務所の守られたイメージがない分、新しいアイドルの概念を作ったり、自由に表現したりできる。そしてその斬新さがファンにグッと刺さる。
スタートアップの良さや強みは、これにかなり近いんじゃないでしょうか…?

こんな風に、ちょっとクレイジーでなかなか誰も手をつけられなかった課題(表現)に取り組むことが大事なのかもしれないですね。

3.スタートアップはタイミングが命

スタートアップの成功確率を決めるのは、アイデア、プロダクト、チーム、エグゼキューション(実行、実施方法)、タイミングの5つの要素ですが、その中で最も大事なのがタイミングだそうです。

現時点の市場ニーズ分析してもタイミングは遅く、5年、10年先を見据えることが大事だそうです。

例えば、7年前に動画投稿サービスを作っても、動画撮ることがそもそも身近にない時代。まだ発表するには早いですよね。
逆に、5年後にテキスト限定のチャットアプリを作っても…という感じですよね。写真や動画、音声など別の媒体を使った方が良い気がします。
こんな風に過去と現在から未来を予想していくことが大事というわけです。

4.PEST分析で「兆し」を見つけよう

そこで10年後の兆しをつける手段として、「PEST分析」が有効です。

※起業の科学 62ページの図を参考に作成

これだけだとわかりずらいので、一個ずつみていきましょう。

1. Politics(政治)
法律の動きは、ビジネスの前提がひっくり返るような影響力を秘めています。法改正や規制緩和によって、規則は規則と諦めてたユーザーをガッと引き込むチャンスにもなったりします。その動きにはあらかじめ注目しておくことが大事かもしれません。

2. Economy(経済)
経済状況をみて、誰がどんな課題を抱えているかを見つけることも大事です。貧富の差、拡大や物価の上昇など、経済問題は常に山積みです。また、経済の変化はサービスやプロダクトは少なからず左右されます。そこをチャンスに変えられるように動向は常にチェックした方が良さそうですね。

3. Society(社会)
日本社会で考えてみると、深刻になってくるのは少子高齢化問題。若者は減り高齢者はどんどん増えていく。今後介護者向けのサービスがあったら、間違いなく需要ありそうですよね。
政治家が票欲しさに若者向けのマニュフェストより高齢者向けのマニュフェストを出してくるのと同じかもしれないです…(よくない例)
こんな風に、人口や文化の流れから、課題を分析することが必要です。

4. Technology(技術)
技術の革新でいうと、インターネットやスマホの登場で、私たちの生活環境やビジネス環境は大きく変わりました。今までファッションの情報は雑誌で見ていたけれど、今だったらスマホで簡単に見れてしまう時代。そう考えたら、紙媒体を中心としたサービスを作るより、スマホをうまく連動させたサービスを作った方が需要がありそうですよね。

また、VR(ゴーグルつけてゲームするやつとか)、音声サービス(”アレクサ、〇〇して!”でおなじみのAmazon Echoとか)、AR(ポケモンGOみたいに現実世界にバーチャルなものを重ねるやつ)など、今注目を集めているテクノロジーが今後どうなっていくか、現在の状況から未来を分析することも必要になってくるでしょう。

このように、それぞれの領域で情報を集めて、将来どう変わっていくか仮説を立てる。そして最終的にその変化が自分のビジネスのアイデアにどのような影響をもたらすのか考えていきましょう。そうすることで、どこに誰のどんな課題があるか見えていきそうです。

感想

やはり大事なのは課題の本質を知ることだと痛感しました。あくまでもソリューション→課題ではなく、課題→ソリューションの順で考えていくことを忘れてはいけないですね。

個人的にスタートアップの強みを若手の芸能人や音楽で置き換えるとわかりやすかったです。新しい流行は今までにない新鮮さや個性、無名だからこその注目、奇抜な挑戦が肝だったりしますよね。それと同じなんだなぁと。流行りの種は、探した方次第でまだまだたくさんあるのかもしれないですね。


長くなるので次回に続きます。


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