「終わった」と言う人へ

こんにちは。おひさしぶりです!
全日本実業団について振り返りたいなーと思いながらも、こんな時期になりました。

先日、月井隼南さんという空手家の方と食事をした時に、とても良い言葉を聞くことが出来たので記事にしようと思い、書いています。

隼南ちゃんは私の高校時代、社会の先生をしていて、私はその授業を受けていました。
その後フィリピンに活動の拠点を移し、今年のアジアオリンピックでは銅メダルを獲得しました。
貧困というテーマに立ち向かい、講演やスクールなどの活動にも尽力されている方です。

フィリピンから帰国している期間にお会いすることができたので、新宿で食事をしながら色んな話をしました。

スタンドの声
彼女は小学生の頃から約10年間、誰にも負けたことが無い選手だったそうです。私のような空手の知識に明るくない人間でも、それがどんなに凄い事かは安易に想像がつきました。
その後膝の靭帯を断裂する大怪我をして、第一線から離れる期間があったそうです。

勝つのは当たり前。会場に行けば誰もが自分のことを知っている…。
空手が強いということが自分のアイデンティティであると思っていた彼女にとって、怪我でまともに立つことすら出来ない期間は、まさに地獄のようだったと言います。

そんな話の中でとても印象に残る一言がありました。

「私がスタンドに座って試合を見ていた時、後ろで私の話をしている人がいて、
「休憩所で月井はもう終わったと話している人がいたけど、月井さんってどうなったの?」という会話が聞こえてきたのね。
その休憩所にいた人は、私がなんで空手を始めて、どんな風に続けてきたか何も知らないわけじゃない?
終わった、終わった、って言うけど
なんで私のスタートも知らない人が、勝手に私のゴールを決めるんだろうって思ったよ。」

「大事なのは、何を言われたかじゃなくて、誰に言われたか。大切な人の言葉は耳が痛くても受け入れるし、そうでない人の言葉は、例えどんなに褒められても聞き流すようにしてる。」

この言葉を聞いた時は、本当に胸がスカーっとして、隼南ちゃんが色んな人に言い返してくれたような気持ちになりました。
実際に言い返さなくても心に留めておくだけで自分を守ってくれる、とても力強い言葉だと思います。

続ける意味と燃料
10年負け無しなんて偉業とは比べ物にはなりませんが、私も似たような思いをしたことがありました。
競技を辞めるか、誰も自分のことを知らない国で競技がしたいと、本気で思ったこともあります。
結果が出なくなって色んな人が離れていって初めて、自分が今までチヤホヤされていたことに気づくし、
そんな時に離れていかなかった人に、選手は支えられるものだと思います。

ただそういうことを経験するというのは、選手としてとても貴重な道なのかもしれないなとも、最近は考えるようになりました。
1回集まった人が離れていく体験をすることは、自分の価値って何なんだろうということをとても考えさせてくれます。
その時に大事なことに気が付けるか、悲しさに心を任せてしまうかは、それぞれだと思います。

私が走る意味は何だろうと考えていくうちに、今まで自分を動かしていたガソリンではもう走れないな、ということに気が付きました。
自分が正しいことを証明したい、人間的に認められたい、結果でしか自分らしさを表現出来ない、だから数字を出さなきゃいけない…
一時的にこのガソリンで走る事は出来ても、それが長続きするのか、それが本当に幸せなのか、もうわからなくなっていたんです。

また走ろうと思ったきっかけは大切な人からの言葉でした。
走っても走らなくても、晴子が晴子ってことに何の変わりも無いよ、と言われた時に
私はまだ走れるなぁと思ったのを覚えています。

だけどこれからは、今までとは違うガソリンを燃やして走ろうと思いました。
人に認められたい、自分が正しいこと証明したいという原動力ではなく、
自分が面白いと感じることに前向きに取り組んでみたい、というガソリンを注ぎ込むことにしました。

だから、どんな結果になるのかはまた違ってくるものだと思います。それに、結果が出た時にどう思うのかも、絶対に違うはずです。
私はそのことに興味があって走ってます。
その時、自分が何を感じるのかにとても興味がある。

おわりに
色んなことを書きましたが、まとめると
終わったなんて言う人はあなたにとって、そんなに大事な人じゃ~無いかもよということです。
そしてそんな経験をすること自体、スペシャルですから。

隼南ちゃんと話していると授業のことを思い出したり、懐かしい話も沢山できました。
やってることは違えど、同じ事を感じていたり、それぞれ夢や大事なものがあることも感じました。

彼女は両膝合わせて計4回の靭帯断裂と手術を乗り越え、今も第一線で競技を続けています。
終わるどころか、進化を続けまくる隼南ちゃんをこれからも応援したいなと心から思いました。

私もまだまだこれからですね!
それでは。

世界で活躍する隼南ちゃん。
アジア大会のお祝いに絵を描いて贈りました。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

130

HARUKO

#スポーツ 記事まとめ

noteに公開されているスポーツ系の記事をこのマガジンで紹介していきます。
1つのマガジンに含まれています
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。