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ガンバ大阪U23選手の独り立ちと、チームの独り立ち

ガンバ大阪のセンターバックである野田選手がモンテディオ山形にレンタル移籍することになりました。

野田 裕喜選手 モンテディオ山形へ育成型期限付き移籍のお知らせ
http://www.gamba-osaka.net/news/index/no/9598/

熊本の大津高校時代、特別指定選手としてJ2でのリーグ戦5試合の出場経験があり、ガンバに高卒で入ってからはトップでのリーグ戦出場経験はないものの、ルヴァン杯、J3での出場が去年までで58試合ありますので、2014年から数えるとプロの試合経験が6年目となり若手というより中堅に近くなっているくらいですが、ガンバでのトップ定着が難しい状態が続いていました。

J3でやれることはもうほぼ無いという判断を、本人やガンバ強化部、J3のコーチ陣がしたのかも知れませんね。

少し前には市丸、シーズン開始からは一美とU23チーム立ち上げ時からほぼレギュラーだった選手が今年相次いでレンタル移籍しています。

ガンバのU23チームでの選手育成については、年ごとに方針が変わっているような印象がありましたが、ようやく固まりだしたのかも知れません。

1,U23チームで控え
2,U23チームでスタメン
3,トップチームでルヴァン杯に出場

ここまで来て、さらにトップに定着できればU23卒業(堂安や食野がそうですね)。定着できなければ、

4,J2クラブにレンタル移籍(育成型期限付き移籍)
5,トップに定着もしくは別クラブに完全移籍

という流れが育成の方針として大まかに決まった感じがします。本当にそうかどうかは分かりませんが。

一美もJ1とJ3合わせて3年で80試合以上出ていますし、得点も増えてきましたのでJ3でプレーし続けるよりはJ2クラブで貪欲にレギュラーを挑む環境の方が良かったのでしょう。山河では既に4点も取ってますし。

ガンバ大阪のクラブとしてのU23チーム利用をチーム強化に使う良い流れが定着してくれたら良いなと思っていますが、それだけではなく財務の助けにもなってほしいと思います。

今のU23チームの試合は、ホームゲームでの観客数は数百人から千人程度ですので、メインスタンドのみでの試合運営とはいえおそらく赤字でしょう。若手選手の育成のためとはいえ、U23の稼ぎで賄えればそれに越したことはないはずです。

毎試合の前売り・当日券で観ている人もいますし、3試合セット券を使って観ている人もいます。

ファンクラブ会員限定3試合セット券
http://www2.gamba-osaka.net/ticket/3matches.html

しかし、トップチームの入場料収入の柱はどこのクラブでもシーズンチケットです。ガンバのシーズンチケットはトップチームのみが対象であり、U23の試合は全く別物となっています。これはガンバと同じくU23チームをJ3に参加させているFC東京・セレッソ大阪も同様のようです。

しかし、コアなファン・サポーターであれば将来のトップチームを支えるであろう若手選手を育成するU23チームも同じく応援したいと思うのは当然ですので、トップチームの年間チケットにプラスアルファ支払うことでU23チームの年間チケットも手に入るという特典は付けられないものでしょうか?

U23の年間チケットをトップチームの年間チケットの特典とすることで、トップチームの年間チケットの売上増加も見込めるかも知れませんし、当然ながらU23の試合の入場者数も増えて盛り上がりも増すはずです。U23チームでのチケット売上が増えて運営経費を賄え、少しでもプラスになるようであればトップチームを含めたクラブ経営の助けにもなります。

もしかしたらJリーグの規約でダメなのかなとも思いましたが、

J3リーグへ参加するJ1クラブおよびJ2クラブが編成するU-23チームに関する特則
https://www.jleague.jp/docs/aboutj/regulation/2019/23.pdf

これを読む限りU23チームの年間チケット販売は禁止されていません。
3クラブとも実施してないということは、売り出しても買う人が少ないという判断が客観的なデータか何かで出てしまっていたのかも知れませんが、個人的には試みて欲しいです。少なくとも私は買います。

このアイデアを実行しなくても、U23チームの試合の入場者数はもう少し増やす努力が必要でしょう。

Jリーグ規約には、J3への入会要件の一つとして、

https://www.jleague.jp/docs/aboutj/regulation/2019/02.pdf
入会直前年度のJFLのリーグ戦におけるホームゲームの1試合平均入場者数が
2,000 人を超えており、かつ、3,000 人に到達することを目指して努力していると認め られること。なお、入場者数の算定は「2019 明治安田生命J1・J2・J3リーグ戦試 合実施要項」第 39 条第3項および第4項に基づいて行う。

とあります。セカンドチームだからというエクスキューズは当然ありますが、同じカテゴリーで戦っているクラブはJFL時代に平均2000人を超えるための営業施策を苦心して実行していたはずで、U23クラブとのアウェイゲームで閑散としたスタジアムで試合するのはかわいそうな気もします。

今シーズンのU23チームの第8節までの平均入場者数は
ガンバU23が1254人
セレッソU23が858人
FC東京U23が1336人となっています。
やはり少なくとも、Jリーグ入会要件の2000人は超えてほしいものです。

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