2019年5月11日J1リーグ第11節サガン鳥栖対ガンバ大阪DAZN観戦の感想

ルヴァンカップ清水戦があった水曜日とはうってかわって暑くなってきたこの週末、15位のガンバは18時の鳥栖とアウェイで戦いました。鳥栖とのアウェイゲームはトータルで見ると相性が悪かったはずなんですけどどうなるでしょうか。

土曜日に首位のFC東京相手に引き分け、水曜には清水に快勝したガンバですが今日のスタメンはその2試合を融合したようなオーダーになるのかな、と思っていましたが、FC東京戦のメンバーから高を今野に替えただけで臨みます。今野が先発ということはコンディションが上がってきているのか、水曜90分プレーした高のスタミナを心配しているのかどちらでしょうね。また三浦がサブにも入っていないというのもちょっと驚きです。

一方の鳥栖はこれまで10試合で1得点というものすごい得点力不足に陥っていて、トーレスも不発が続きますが、去年もトーレスに初ゴールを許したのがガンバだったので、今年はそんなこともなくしっかり勝ってほしいものです。監督交代後の初のリーグ戦というのも対戦相手としてはちょっと嫌ですよね。

そしてキックオフ。DAZN越しでも分かる快晴の暑さが果たしてガンバのベテラン勢にどう影響するか。

開始直後から鳥栖が見るからに強く当たってきてどうもガンバが遅れ気味というか後手に回るようなサッカーになってしまいます。

ガンバのダブルボランチは倉田・今野で、2列目がアデミウソン・遠藤・小野瀬と並ぶ4−2−3−1でした。

劣勢が続くものの裏に抜けるファン・ウィジョへのロングボールが何度か通りそうになりますのでいいかな、と思っていたらCKからクエンカに決められます。東口が目測を誤るのも珍しいシーンでしたが、その前のヨングォンのクリアミスももったいないものでした。今シーズンは何度も試合の入り方に厳しさがなく失点するというのを繰り返しているのは大きな問題です。

その後もボールを回され、シュートまで何度も持っていかれます。明らかに守備全般に問題が起きていますが、何とかしのいでいるような状態です。相手の前からの守備に対してボール回しが不正確で低い位置でボールを失っていることを考えると、攻め方の意思統一が出来ていないのか、選手間の距離感が悪いのか。

31分には縦パスを受けたウィジョがアデミウソンに折り返しますがシュートがミートできず、ビッグチャンスを逃します。

44分には豊田に引っかけられたヨングォンが豊田に突っかけて警告をもらって次節出場停止となります。次、大阪ダービーなんですけどね。

そのまま1−0の鳥栖リードで前半終了。ガンバとしては1失点でなんとか終えたものの、やりたいことが出来なかったという点から見ると、今シーズンワーストに近いような内容の前半だったかも知れません。フォーメーションなりメンバーなり戦い方なりを大きく変えなければ逆転はおろか同点も遠いのではないかと思えるような前半でした。

そして後半、遠藤に替えて食野を入れて攻勢に・・・と思っていたら49分にウィジョが相手との接触の後に両手で突いて揉め始めてヨングォンと同様に警告を受けます。

その後もガンバが劣勢なのは変わりませんが、そんな中でも左サイドでテンポ良くつなげて最後はボックス内から食野が強いミドルを放ちますがGKに弾かれます。

70分には左サイドバックをオ・ジェソクから黒川に替えます。しかし替えた直後、エリア内でクエンカのクロスに滑り込んだ菅沼の手が当たりPKを与え、豊田に決められて2−0となりました。

その後も決め手を欠くガンバは77分に米倉を矢島に変更。小野瀬が右SBに入りさらに攻撃の姿勢を見せようとしますが攻撃すら出来ません。

そんな中、85分にトーレスがついに入ってきます。87分には黒川のクロスを受けた小野瀬がシュートするもこれもGKに弾かれます。その後のCKでアデミウソンがシュートするもポストにクロスバーに阻まれました。89分にはトーレスに決定機を与えてしまいますがシュートミス、しかしその直後にトーレスのシュートのこぼれ球を原川が決めて3−0。

とてつもない惨状です。

しかしこの後、相手陣内中央でボールを持った食野がドリブルで交わして見事なシュートを決めます。これで3−1。しかし時間は無くこれで試合終了。

当然ながら試合後のガンバ側ゴール裏からはブーイングが出ていたようですが、もし私が現地にいたらブーイングする気力があったかどうかも分からないくらいの試合内容と結果だったと思います。

もう負けてしまったのだからこの試合のことを言ってもしょうがないですが、果たして今日のスタメンは本当に勝つためのメンバーだと言えたのか。前節、主将で日本代表の三浦をスタメンから外したことについて宮本監督は、

「名前でサッカーはできない」ガンバ宮本監督、二つの決断で首位相手のクリーンシートに導く
https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=58129
「名前でサッカーはできない。どういうパフォーマンスができるか。チームが勝利するためのメンバーを考えました」

と言っていましたが、果たして今日のスタメンは本当に「名前」で選んだわけではないのか。良い内容のサッカーをしていても負けることはありますが、90分間悪い内容のサッカーをしているチームのメンバーを今後も固定するのか。今、試合に出すべきなのは誰なのか。サポーターとしてはそんな疑問が湧いてくる試合となってしまいました。

次節はホームでの大阪ダービーです。結果も内容もついてこない最悪の状態で迎えますがどんな状況であろうと負けることが許されない試合です。良い準備をして臨んでほしいと思います。

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