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登山に限らずスポーツにはデメリットや危険がつきもの

未熟な登山家があまりに多くエベレスト登山に挑むため、亡くなる登山者が増えているという報道がありました。エベレストの登頂ルートは主に中国ルートとネパールルートの二つがありますが、手続きなどの理由でネパールを選ぶ人が多いそうで、そしてネパール政府も貴重な外貨獲得源として、エベレスト登山希望者を来るもの拒まず状態で受け入れてしまっているという現状があります。

未熟な登山者が未熟な故に遭難死することを自己責任で片付けてしまうのは乱暴ですが、しかしエベレストに限らず登山というものが命の危険と引き換えに行うものだという認識が少ないのは問題です。

日本百名山のヒット以降、中高年世代を中心に登山ブームが起き、そしてそれはブームから習慣に変質して一つのスポーツ的文化として定着しました。別にそのこと自体はいいのですが、山に登ることとピクニックに行くことは全く別のことであり、準備不足であれば当然命の危険があります。そもそも準備万端で挑んだとしても天候の急変や自然災害、ちょっとした不注意などで遭難することもあります。

子どもの頃ですがワンダーフォーゲル部にいた自分としては、顧問の先生の話を聞いているととてもじゃないけれどお気楽に登山する気にはなれなかったのですが、時折ニュースになっている、軽装や準備不足で遭難してしまう登山者が出ていることがなかなか理解しづらいものがあります。

登山に限らず、スポーツは楽しい一方でデメリットや危険があります。

野球であればデッドボールは言うに及ばず、塁上での接触や投げ過ぎによる肘・肩の故障もあります。

サッカーでも接触プレーでの怪我はよくありますし、ヘディングによる脳への悪影響についてもよく言及されています。

脳への障害でいうとラグビーやアメリカンフットボールはなおさらですね。これらもコンタクトプレーの激しさはトップクラスでしょう。

柔道や剣道、ボクシングなどの格闘に類するスポーツの危険性は改めて言う必要もないでしょう。

対戦するスポーツでなくても、ランニング・マラソンなどは肘や踵への衝撃が大きく、また、心肺機能への負担も大きいです。

子どもが楽しむためにスポーツをやる分には気にすることではありませんが、それだって保護者やコーチが適切に管理しなければ大怪我やそれ以上の最悪なケースに見舞われることもあり得ます。

こういった各スポーツに存在するデメリットを認識した上で、そのスポーツを楽しむべきであって、ただ楽しみだけに注目していては大きな落とし穴にはまることになります。

そして、登山にしろ他のスポーツにしろ、何か事故が起きた時に自己責任とい
言葉を持ち出して非難するだけではなく、本来危険がつきものであることもニュースの受け手としては認識すべきものだと思います。

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