見出し画像

人の心は有限である

人の心は有限だと思います。

別に計量化出来るというつもりはありませんが、無限だとは思えません。

何かにつけて、「減るもんじゃない」という人がいますが、人の心に関わる問題で心が減らないわけではありません。

人の心には、容量があります。

そして何かする度に減っていきます。

心の容量100の人が、親密度1(少ない方が親密として)とのやり取りは一日のうち100回できますが、親密度50の人とは2回しか出来ないという感じです。
心の容量が1000の人ならその10倍できることになります。

精神力、というのはなんか違う気がします。精神力も心も一緒だと思ってしまうかも知れませんが、個人的には精神力は魂というか努力前提というか、上手く言えませんが、心と比べると繊細さが少ない気がします。

仕事や近所づきあいとかで辛い経験や苦手な行為をすると心が減っていきます。

ブラック企業で勤めたり、ハードな働き方をすると心が減るペースが加速します。

心は減るだけではなく、増やすというか回復もします。それは人によってはゆっくり寝るとか、高額の給料をもらうとか、スポーツ観戦するとか、音楽を聴くとか、長期休暇をとって旅行するとか、あるいは家族や恋人とのやり取りで回復できるでしょう。

ものすごくハードな働き方をするけどブラック企業とは呼ばれない企業は、ひたすら従業員をこき使うだけではなく、こういった心の回復手段を従業員に与えているのだと思います。例えば外資系企業で激務だけれどとんでもない高給をもらうとか、あるいはエリート官僚が毎日のように徹夜しているけれど将来にそれなりの地位や見返りがあるとか、そういうリターンがあるのであれば例え寝る間が無くても働き続けられる人はいるでしょう。

今の若い人はすぐに会社を辞めてしまうとか、心を病むとかいう批判をする人達は、かつての日本企業が終身雇用と年功序列を約束していたことで、働き手も将来のリターンを見据えて酷使に耐えられていたということに気がついていないのだと思います。

企業側としては、従業員が心を回復するための見返り(高給や地位)を与えるか、回復するための余裕(休暇や福利厚生)を与えることで離職率や退職率・休職率を下げられると思います。

逆に勤める側としては、企業側がちゃんと対応してくれるのなら良いですが、してくれないのであればしてくれる企業に転職するか、自分の時間で何か心を回復する手段(趣味など)を確保しておかないと、自分の心が長くはもたないと思います。

なんかとりとめも無い内容になってしまいましたが、心の中身は不可算だけれど有限で容量が決まっているから、使い過ぎないようにしましょう、ということです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?