初めまして。TOZという韓国の事務所に所属している日本人4人組グループのオタク(ファンダム名：TOPAZ)をしています。

幸い時間的にも金銭的にも比較的融通の効く職業にあり、デビュー以降全てでは無いものの6-7割くらいの韓国サイン会に参加して、楽しい時間を過ごしたり写真を撮ったりしています。

今回は「韓国サイン会に参加できるような恵まれたオタクって一体何をやっているんだ」「次のアルバムでは韓国のサイン会に行ってみたいけど何を準備すればいいのかわからない」といった皆さんの疑問に答えるべく(？)、サイン会に参加するオタクのサイン会までとサイン会当日の1日についてまとめてみました。

まだまだサイン会参加も初心者ですが、それなりに試行錯誤して色々とまとめてみたのでよろしければご笑覧ください。

サイン会当日までの準備

サイン会に申し込んでみよう！

• サイン会のお知らせは各種CD会社(ktown4u, fromm, FLNK, Dear my museなどなど…)のXで出て、TOZの公式アカウントがリポストしてくれます。お知らせが出たら、該当のCD会社所定の方法でCDを購入し、サイン会に申し込みましょう！
  詳しい申込方法などは各CD会社によって異なるので、各CD会社がサイン会の都度出すお知らせをご参照ください。

• 韓国のCD会社のサイン会はいわゆるボーダー制と言われる制度になっていて、一定の枚数(グループ毎に異なります)以上を買うと当たりやすくなっています。
  このボーダーが何枚なのかというのは種々の事情により公言厳禁となっているので、各グループのCD売上枚数などから1人で頑張って予想してサイン会が当たりそうな枚数のCDを購入することになります。
  私も最初は何枚買えば当たるのかわからず、何回か色んな枚数トライしてみて感覚を掴んでいきました。ここは自分で頑張るしかないので難しいところですが、試行錯誤してみてください！

• サイン会の当選者は所定の日時(サイン会のお知らせに大体記載されています)にCD会社のHPかメールの方法で発表されます。その後、当選者のみに詳しいサイン会の場所がメールでお知らせされます。ちなみに、メールは英語と韓国語の併記が多い印象です。

サイン会に当たったら ～準備物～

• まずはフライトとホテルを確保しましょう！
  当日は重い荷物を持ち歩くことになるので、サイン会会場近めのホテルを取る事をオススメします。
  CD会社により異なりますが、サイン会は江南エリアで開催されることが多いので、韓国で仕事をする必要がない時は私はここのホテルに泊まっています。韓国で仕事をする場合には、日系のホテルでホテルの部屋の仕事机がお気に入りのこのホテルをサイン会会場に関係なく使っています(普通のホテルよりは割高です)。
  私はギリギリでいつも生きていたいタイプの人間なので、サイン会が13時以降開催の場合は当日韓国入り、12時以前開催の場合は前乗りするようにしています(深夜便はあまりよく寝れずサイン会当日に死にかけるのであまりおすすめしません)。

• カメラと三脚を手配しよう！
  サイン会の醍醐味はメンバーとのお話以外にも可愛い可愛いメンバーの写真を取る事にもあります。できることならカメラを手配して行きましょう！レンタルする場合は日本や韓国にあるカメラレンタル会社で手配していきましょう。
  私は写真のクオリティ等からキャノンのミラーレスカメラを使っています。会場にもよりますが、レンズは100-400mmのものを持っていけばサイン会の場では不自由はしないです。
  三脚は、後ろの席になった場合に備えて150cmくらいまで伸ばせるものがあればOKです。

• WiFi/Simの手配やパスポートの期限切れチェックも忘れず！
  電波なしで旅することになったりするとしんどいですし、パスポート期限切れで行けませんでした、となるともっとしんどいのでここはお気をつけください！

• ポストイットや質問の準備もしてみよう！
  アルバムのサイン会の場合には、サインを書いてもらうページにポストイットを貼って各メンバー宛の質問を書くことができます。
  当日サイン会会場にもポストイットやペンは用意されているので現地で質問を急いで書いて貼ることもできますが(私は時間が無いのでいつも現地で書いています…)、事前にかわいいメモ用紙を準備して、会場ではもらったアルバムにマスキングテープ(持参)でメモを貼り付けるだけにしておくのがベターだと思います。ゆっくり質問を考えたい人は事前に質問を書いて持っていくのがオススメです！
  また、TOZのサイン会の場合にはサインが一通り終わったあとに質問コーナーが設けられて、TOPAZから質問を受け付けてくれます。TOZ4人に聞きたいエピソードトークなどの質問はここでするのがおすすめ！色んな話を引き出すべく質問を準備していきましょう。

• ペンサアイテムを準備しよう！
  サイン会では、メンバーに被って欲しい被り物を持っていくとサインの場で可愛く着てくれたり、サインの後のフォトタイムで着てくれたりします。
  メンバーに可愛く着飾って貰うべくお気に入りの被り物を準備しましょう！4人分持っていくのがオススメです。私のような限界オタクになると2日分のペンサアイテム費用だけで1万を超えたりします…。

サイン会当日のスケジュール

今回はお昼の12時からサイン会が始まり、対面サイン会のあとに同じCD会社主催のヨントンがある、という場合のスケジュールについて記します。
なお、以下は通常のサイン会のスケジュールを記したものであり、イベントもの(カフェ店員、スノードーム制作、ティータイム等…メンバーの誕生日の場合にはイベントもののサイン会になることが多いですね)についてはサイン会の内容が少し異なる可能性がある旨ご理解ください。

サイン会開始まで

• 起床・移動(9時から10時ころ)
  サイン会が早めに始まる日は朝もそこそこ早い！8時台には起きて準備をし、会場に向かうようにします。お昼にサイン会がある場合にはお昼ご飯を食べるタイミングを逃しがちなので、意識的に腹ごしらえするとベターです。

• 出勤(11時ころ/1時間前)
  TOZはサイン会開始1時間前から20分前くらいに出勤することが多いので、出勤を見る場合は1時間前には会場近くにいるようにしています。もっとも、スタッフやメンバーの邪魔や迷惑にならないよう、こっそり見守るようにしましょう。早めに出勤を見れたら、(冬の場合は)凍えながら開場を待つことになります。

• 開場(11時半/30分前)
  サイン会開始30分前に開場します。
  入場の際にはまずパスポートを見せて身分確認をし(生年月日や電話番号を確認されます)、座る座席をくじ引きします。1列目になることもあれば、最後列になることもあります。
  入場したら、三脚のセッティング、現場の照明に合わせたカメラのセッティング、ペンサアイテムの整理、ポストイットの貼り付けなどの準備で20分くらいはかかるので、早めに入場してしまいましょう！

サイン会が始まったら

• 最初の挨拶(12時5分ころ)
  時間ぴったりに始まることはあまりなく、開始時間数分後にひょっこり顔を出して姿を現してくれます。可愛い！
  最初の挨拶を軽くしたら、TOZちゃんたちが席について、くじ引き1番の人からいよいよサインが始まります！

• サイン会(12時5分から13時前後)
  自分の順番の3人前くらいになると、スタッフから並ぶように指示されてサイン会が行われている舞台の袖に並びます。
  この時にポストイットの内容をチェックされたり、ペンサアイテムを回収されたりします(回収されたペンサアイテムはスタッフさんがメンバー別に分けてメンバーの後ろにある箱に入れてくれます。その箱からスタッフさんが勝手にメンバーの頭に被せてくれたり、後のフォトタイムでメンバーが箱を漁って着たいアイテムを身につけてくれたりします)。
  自分がメンバーと喋っているところの映像が欲しい人は、少し順番が遠い人を捕まえて撮ってもらうように事前にお願いするようにしましょう！普通のカメラでも意外とサイン会中のお話ししている音声は拾ってくれます。
  メンバーとのお話は全力で楽しんでください！時と場合・スタッフの加減にもよりますが1人2分ずつくらいはお話する時間があると思います。
  少し手が空いたメンバーがいると(例えば次の順番の人がまだ隣のメンバーと話し込んでいるとか)、サインがまだだったり既に終わったりして座っているファンに向けてポーズを取ってくれます！ここもシャッターチャンスなので、サイン前後で席に座っている時は、時々こっちを見てくれるメンバーを撮ったり、撮った写真を少し整理しながらみんなのサインが終わるのを待ちましょう。私はプレビュー写真(※下の画像参照)をこの時間に撮影したりしています。
  

• 質問タイム(13時から13時10分ころ)
  サイン会が終わると、メンバーがお話してくれたり質問ありますか？と聞いてくれたりします。是非事前に質問を準備して積極的に手を挙げてみましょう！きっと喜んでくれると思います◎

• フォトタイム(13時10分から25分ころ)
  ファンが持ち込んだペンサアイテムで着飾って写真撮影タイムをしてくれます！綺麗な写真を撮りたい人はここが1番の頑張りどころ。
  持ち込んだ全てのアイテムを使ってくれるとは限りませんが、目に付いたアイテムを着てくれます！たくさん可愛い写真を撮ってみましょう。

• パフォーマンス(13時25分から13時半ころ)
  最後にペンサアイテムで少し着飾った状態でパフォーマンスをしてくれます！
  基本的にはタイトル曲を踊ってくれることが多いですが、時によってはカップリング曲を踊ってくれることもあります。
  ここは動画での撮影がおすすめ！チッケムを撮るなり、全体を撮るなり、好きなように撮影してみてください。

• 最後の挨拶(13時半ころ)
  名残惜しいですが、ヨントンも後に詰まっているのでここいらへんでお時間。最後の挨拶をしてバイバイします。今日も楽しかったなあ。

• 退場(13時45分ころまで)
  ヨントンはファンの退場後同じ会場でやることが多いので、サイン会終了後はかなり退場を急かされます！
  急いでペンサアイテムを回収し、三脚やカメラをしまって外に出ましょう。

サイン会終了後

• とりあえず近くのカフェに駆け込む(14時ころ)
  退勤を見るために近くにいたいけれど、まずは一息！近くのカフェに駆け込んで飲み物を頼みます。ヨントンは1時間程度かかるので、それまでカフェで待機します。

• 撮影した写真を整理して、プレビュー写真を撮影・投稿(14時から14時45分ころ)
  ヨントンが終わるのを待ちながらカメラを引っ張り出していい感じに撮れた写真がないか確認します。
  私の場合は1回のサイン会で撮影する枚数は大体400-500枚。その中からこれは投稿できそう！というのを10枚前後選んで、プレビューとしてXに投稿します。
  可愛い可愛い、これはいい写真だ、などと抑えきれない感情を漏らしながら選定しているため、急いでやっても45分はかかります(それでもかなり早い方だと思います)。

• データをスマホに移行(14時45分から15時ころ)
  一通りプレビューの撮影をし終えると、SDカードをスマホ移行用の機器に差し込んで写真の原画データをスマホに落とします。ここで原画がスマホに入り、スマホ上で写真が鮮明に見れるようになります。
  ここから怒濤の写真編集作業が始まりますが、ここいらへんでヨントン終了、退勤のお時間！カフェを後にして会場に再度向かいます。

• 退勤(15時すぎ)
  メンバーやスタッフの方に迷惑にならない限度で退勤を見守ります。全く見えない日もあれば、運が良ければ少し会話できる日もあります。

ホテルや空港方面に戻りつつ…

• 少し移動してもう少しゆっくりできそうなカフェへ移動(15時から16時ころ)
  怒濤の写真編集作業があるので、作業に集中できそうなカフェに移動します。最近は江南でサイン会が開催されることが多かったので、江南のオシャレなカフェを探して荷物を下ろします。

• 写真編集(16時から19時ころ)
  終わりなき写真編集作業を行います。
  移行されたデータをみて、細かく見ても画質がよくブレていない写真を選出し、そのうち編集したら投稿できそうな写真を選びます。
  全体の光量やコントラストなど種々の調整を行ったり、TOZちゃんの日々の頑張りが少しお肌に出ていたらサラッと調整したりもします。ここは写真の著作者であるところのあなたの自由！皆さんの思い思いのTOZを写真を通して表現してみてください。
  私は大体1枚の写真の編集に30分くらいかけています。適当な方だと思います…。
  出来上がった写真で投稿したいものがあったら、少しずつXに投稿していきます。反応があると少し嬉しかったり。

• ようやくちゃんとしたご飯(19時から20時)
  自分の写真や他の人のレポを肴に一日お疲れのご飯を食べます！ちゃんとした食事はこの時間が初めてになります。自己満だけれど今日もよく頑張った！

• ホテルに帰るorフライト(21時以降)
  ご飯を食べ終わったらホテルに帰って少しSNSを眺めたり、また写真編集を進めたりします。ベッドの上でゴロゴロして疲れを癒しながら、撮り溜めた可愛いTOZちゃんたちを眺めてニヤニヤします。あれ可愛かったな～～～

こんな感じで、1回のサイン会自体は1時間半ですが、前後を含めると朝9時から夜9時までみっちりサイン会づくしになります！思ったより忙しいかも？
数日間サイン会が続くとまるで修学旅行のよう。明日の質問何にしよ～～と悩みながら床に就くことになります。
それでも撮った写真とTOZと楽しんだ時間を思い出して感無量！今日も帰りたくない！という感情に最後は支配されるほど幸福感たっぷりでサイン会を終えることができます。幸せを貰いすぎて麻薬みたいですね。

こんな感じで我々はサイン会の1日を過ごしています。なかなかの乱筆でしたが、参考になれば幸いです。

費用

最後に、私の場合の1回のサイン会の出費を少しまとめてみました。

• フライト：4-5万円(時期と出発地による)

• ホテル：1-4万円(宿泊地と泊数による)

• ペンサアイテム：5000円前後

• 韓国国内の移動費や食費：1万円前後

• 合計(カメラレンタル代、WiFi代、CD代を除く)：10万

私はフライトやホテルをあまり切り詰めずバーンと使ってしまうので、少し高めになっていると思います。
カメラは購入してしまったのでレンタル代はかかっておらず、また社用携帯が全世界で通じるためWiFiやSimを借りないことも多いのでその代金がかかっていません。CD代は上述の理由により伏せさせていただきます。

最後に

参考になったかわかりませんが、読み物としてでも楽しんでいただけましたら幸いです。
TOZのサイン会は本当に楽しい！皆さんも遠慮なくどしどしお越しください。私もこれからもたくさん行こうと思います！

引き続きどうぞよろしくお願いします。