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アロマテラピー界の巨匠へのインタビュープロジェクト

2024/2/16、17、18とWEB上で開催されたイベントでした。

またしても、ものすごく久しぶりに英語漬けの3日間で、英語を聴き続けていると疲れて電池が切れたように寝てしまうのですが、動画配信方式だったので、オープンされている時間内であれば、戻して聞き直したり、速度を落として聞いてみたりしながら、なんとか聴きたいと思っていた名前を存じ上げている大先輩方のキャリア、アロマテラピーとどのように出会い、どのように学び、この先をどのように見つめながら「イマ」取り組んでいるのか、巨匠の巨匠たる所以を情熱的な語りを聞いてきました。
※全編英語で聞いているので、私の主観的要素も入った上での要約、あるいは日本語訳になっているであろうこともご了承ください。私は通訳、翻訳のトレーニングは受けていません。私にとっての英語は自分の為だけのコミュニケーションツールです。要約、あるいは、インタビュー内容によっては、単なる感想になっていることもあります。

DAY1

●シュナウベルト博士

シュナウベルト博士は、精油の化学的な側面に関して非常に有益な書籍を執筆されている方なのですが、化学者なので、アロマセラピストである私にとっては、あくまでも化学の先生という感じです。
インタビューの内容があまり頭に入って来ず(笑)
いつみてもシュナウベルト博士って不機嫌なの?と思う(笑)前回のアロマサミットを拝見した時よりお顔がすっきりされていたけど、相変わらずの不機嫌そうな話し方(笑)
あと、どうやら夢中になってくると、ノってくると早口になるようで、不機嫌というより子供か!と、思ったら、きっと研究者肌なのだろう。と、妙に納得。
話を聞いてると、とてもストイックな方で、これは、シュナウベルト博士のコースをいつか(通訳ありのLSAJで)学びたい!と思っていたけど、ストイックさが半端なくて、ついていく自信がない(笑)
私も真面目に考えながら勉強してるけど、あゆみは亀なので、教えを受けるには怒られることばかりな気がしてしまい。あ、そうか。日本は先進国のアロマテラピーより10年くらい遅れてるから「この難しそう」って感覚を持たれると、まだまだ日本では受講してくれる人が少ないんだな。なんていう、マーケティング的なことを考えさせられた。

●ジェイド先生

ジェイド先生は、IMSIで「ポリヴェーガル理論とアロマセラピー」を受講したのだけど、とても聞きやすい英語で、わかりやすい説明だった。インタビューも聞きやすい。ジェイド先生も出発はロバ先生のインスティチュートだった。アメリカ、ボストンに戻って初めてのホリスティックアロマテラピーの学校を作ったところから、今ならインターネットがあるけど、当時はどうやって生徒を集めたの?なんて話がなされた。
アロマテラピーと言う教育のとても早い時代に学校を作られた事についてフカボリしてくれているのは、いま飽和状態の日本において、どのように「本物」を教育していく為にインパクトを与えるかの参考になる気がした。
彼女はボストンで70エーカーもの(単位がどんな広さか想像つかない)畑を持ち、自分でも蒸留をし研究している。

●ガブリエル先生

ガブ先生はパリでオリエンタルメディスンを学び、鍼師の学校に通い、指圧マッサージや、陰陽の食事(マクロビみたいなものかと思った)、ロンドンで、チャイニーズメディスンを学び、これは、中国のハーブだと気づき、これらの薬用植物には香りがあることに気づき、同じ先生からアロマテラピーを、精油についてを学び始めたのが、アロマテラピーとの出会いだったそうだ。

自分はアーキパンクチュアー(鍼師)が始まりなので、科学とTCM(伝統的な中医学)をインテグレートする事が、次の興味になった。
※この『インテグレート(統合する)』は、この後も巨匠の口から次々と語られる。

TCMの気血水の流れは、科学的な証明に至っておらず、しかし、歴史もあり、実際に効果もある。これも西洋近代医学、科学と繋げていく事に興味が向いた。
「アロマセラピーwithチャイニーズメディスン」と言う書籍に出会い、エッセンシャルオイルのリサーチペーパーを読み漁った。

2000年代に入って、インド人は、アメリカ人より40%も発ガン率が低い、理由はスパイスだ!と言う流れがあり、ハーバリストのように、アロマセラピストもエッセンシャルオイルのリサーチをするべきだ!となって行った。
この10年で、PABMEDにもエッセンシャルオイルのリサーチが載るようになって行った。

しかし、例えば、ローズマリーは、最初にハンガリーの女王に薬として献上されている。もともと『薬』なのである。
ガットフォセは、ラベンダーの何が薬なのか科学的に本にした。しかし、12世紀に既にヒルデガルドが書いている。

TCMも、リフレクソロジーも、ずっと『薬』であった。
アロマテラピーも、その、例えばラベンダーを構成する成分であるアロマティックな薬と近代医学の薬の架け橋は?
より深く理解したアロマセラピストが、エッセンシャルオイルの持つ本来の力を知る事が大事。
「エッセンス」は、文字通り「エッセンス」構成成分の機能を知るには、原材料の育った環境も重要。

「ナチュラルメタボリック」我々自身の「エッセンス」を守る事、それはTCMの哲学そのもの。

アロマセラピストの役割は、人それぞれ、その人のいるフィールドによるが、「ブリッジ」になる事が重要。
ブリッジは、ホリスティックにできる事。
アロマテラピー×〇〇 この〇〇を持つ事が必要。

ICAN(この後インタビューが流れるリアノン先生がまとめ役で作られているオンラインのプラットフォーム)のように、COVIDを経て、世界中を繋げられるようになりました。
このように(※このインタビューのように)も。

それと、エッセンシャルオイルを作る植物への責任。
YLやD社のよう10年で急成長する企業は、持続可能な地球環境への責任がある。植物を絶滅させない。急成長によって無駄に生産しない。
重要なことは『教育』かな?

と語っていらしたと思う。

他にもインタビュー動画はあったけど、もう久々の英語に疲れてダウン。

DAY2

●マデリーン先生

元看護師、現アロマセラピストと自己紹介をされる。決してナースアロマセラピストとは言わない。マデリーン先生の行なっていることは二足の草鞋に匹敵すると思われるが、二足の草鞋がはけるほど安易な道ではないからだと思うと、どちらの職業に対してもリスペクトがある事を感じる。

家族が全員、医療関係者だったので、看護師になるのは自然なことだった。16歳の頃、認知症の人と関わりがあり、その当時のオランダの病院では、人手も足りず、ホリスティックではなかった。安全性や科学的根拠に乏しく、ハーブやアロマを活用していく事ができなかった。
しかし、オランダには、そのような勉強ができる場所も書籍もなく、まず英語を勉強することから始まった。

メディカルスパでは、バスタブにはいったり、クレイをしたりして患者が過ごしていた。患者の声を聞き、看護をしていた。
1998年がん患者のケアに、治療目的ではなく、滋養、サプリメントのように、マッサージやフットバス、アロマテラピーを選択できるようになった。
2004年、患者のケアをしながら、教育を始めるようになった。

インタビュアーの「初めて出会ったエッセンシャルオイルは?」の問いかけにーーーー
ラベンダーバス。セントジョーンズワートオイル(浸出油)が最初だけど、これはエッセンシャルオイルではない。でも、ラベンダーの匂いは好きじゃない。

インタビュアーの「ホリスティックのメインポイントは?教える時の哲学は?」と言う問いにーーーーー
アロマテラピーは、マッサージだけではなく、芳香拡散もあり、ボディだけでなくマインドにも有用で、例えば、不眠、吐気(嘔吐)と言う症状は、物理的な肉体の症状というより、感情や精神の問題である事が多い。
ホリスティックは、全て。患部や症状を見る事は重要ではない。
例えば、吐気や嘔吐は、リラックスできる環境でも緩和できる。感情や精神への働きかけで、物質的に身体の症状を緩和させることもできる。ホリスティックと言える代表的な事例である。

ギャップを埋める努力なしに、補完療法との架け橋にはなれない。
トリートメント法をひとつ持っているだけでなく、いくつか持っていないと『できない』という場面ができてしまう。
嘔吐の患者の話で言うと、医者は薬を処方(制吐剤)、看護師は看護をする。アロマセラピストは、エッセンシャルオイルやフットマッサージ、患者にとってのプライオリティは『安全』であり、エッセンシャルオイル依存のアロマテラピーであっては、万能ではない。もちろん、アロマテラピーがありかなしかを決めるのは患者本人である。

インタビュアーの「影響を受けた人物は?」の問いにーーーー
ドイツのアロマテラピーを学んだ。シャリープライスの本も読んだ。ジェーンバックルも。リアノンルイスにも感銘を受けている。

インタビュアーの「サトルアロマテラピーについて」の問いにーーーー

クリニカルアロマテラピーにとって、エビデンスベースは大事。しかし、どう感じるか、何をイメージするかを大切に感じる事は大事。何をイメージすると落ち着くか?
私は、海辺が好きで、海のそばで、海の香りや波の音を聞くと心が落ち着く。ある人には森かもしれない。
感じる事は大事である。

インタビュアーの「あなたにとってアロマテラピーとは?」の問いにーーーー
一言では難しい。人生の大半を使いヘルスケアに役立ててきた。
商業的にアロマテラピーをしていると、いくら稼いだかがゴールになると思うが、アロマテラピーは体験する事で、臨床は新たな学びを必要とし、患者はひとりひとり違うので、永遠に探求していけるものである。
人間として成長を続けて患者と向き合う。教育もまた、体験であり、続ける事、成長し続ける事。そして、それができる人がアロマセラピストに向いている。

と言うような感じで、途中自分で書いたメモが『?』と言う部分もあったが。だいたいこんな感じであったかと。
マデリーン先生の言葉は、全部が激しく同意すぎて、メモがおかしなことになっている(笑)

●リアノン先生

リアノン先生も、来日セミナーをされている時代があり、クリニカルアロマセラピーを日本に紹介してくれていた人の一人だと思う。
私が本格的にアロマテラピーを勉強し始めた15年前には、学びの先頭集団にいるような方だったので、神様のひとり(笑)で、経歴をあまり知らなかったのだが、リアノン先生もまた看護師の経歴があった。
1986年、看護師だった時、シャリープライスの本に出会い、仕事上のストレス、夜勤や、投薬などの確認と言う業務上の緊張などをセルフケアする為に学び始めた。
これが思いのほか役だったので、患者にも使っていきたいと思い、1989年、アロマテラピーの勉強にフルタイムで通った。当時はゼラニウムがとても有用で、自分を助けてくれた。

大学での授業の提供により、アロマテラピーが補完療法として利用できる。ディプロマが出せる。そうなってくると、補完療法としてアロマテラピーを提供できる範囲が広がる。

エッセンシャルオイルは、化学物質であり、エビデンスは必要だ。しかし、ホリスティックな視点を忘れては、西洋近代医学にと同じ事で、それは全く違う。
エビデンスに立ち戻らなければならないが、構成成分のどれが何に有効で・・・のようにフォーカスしていくと、近代医学の患部にのみ集中して、全体を、ボディ、マインド、ボディとマインドの繋がりを見落とすことになる。これを全体的に見るホリスティックな視点は失ってはいけない。
また、文化背景がちがければ、ホリスティックに見た時の選択肢は変わるかもしれない。

メモをまとめると、ざっくりそんな感じの話をされていて、激しく同意である。これは、次に記載するバーグ先生のヨーロッパやアメリカの最先端の知識を翻訳紹介する時に、日本文化にアジャストするか?と言うインタビュアーの視点に繋がっていくのだろうと思われる。

リアノン先生は、COVIDは物理的な分断を生んだかもしれない。また、流行が長引くことでできないことも多いかもしれない。アロマテラピーマッサージを提供することは、とてもフィジカルなので、接触せずにはできないが『香りを嗅ぐ』と言うことは、シンプルでアロマテラピーにできる最強のことだと思う。
LONG-COVID(コロナ後遺症)についても、ホリスティックなアプローチはできるだろう。基本に立ち返るべきだ。

インタビュアーの「あなたにとってエッセンシャルオイルとは?」の問いにーーーー

人々は私をクリニカルアロマセラピストで、科学的に、エビデンスベースに、ストイックに身体に働きかけていると考えているだろうが、スタートはホリスティックなアプローチで、サトルアロマテラピーにはインパクトを受けた。

家ではほとんど使わない。なぜなら、ケアを提供したり、教育をする中で十分に使っているので、体にたくさんの精油を使っていることになる。家に帰ってからは自分の体を守る為に使いません。パーソナルエリアでは使う機会がないのです。

20年間、フランスでメディカルアロマテラピーを教えていますが、ホスピタル、ホスピスでクリニカルに働くにしても、ビジネス戦略などはある。アロマテラピーは簡単で、レシピがあれば誰でもできる。エッセンシャルオイルが誰でも買えて、これはもちろん良いことだけれども。レシピに従えば、誰でも簡単に実行できる。
じゃぁ、アロマセラピストの役割は?セラピストであると言うことに聖域を作り、リスクも分かっていて、セラピーを作り上げていく事が大事。夢に向かって一歩踏み出す。情熱を持って。複雑に考えずに、情熱の赴くままフォーカスする事が大事。

※つまり、レシピがあり精油は店先で買えたとしても、やはりアロマセラピストでなければできないアロマテラピーがあると言う事を知ってもらうことは大事。コンサルテーションの結果、クライアントの体調、既往症、主訴に応じて適切な精油を選択する事がアロマセラピストの聖域ではないかと思われた。頭痛には〇〇が有効でない人にこそ届け〜と言う感じ。

●プライス一家

シャーリープライスさんとペニープライスさんは、英国におけるアロマテラピーの分岐点の一つだと思うので、聞いてみたのだけど。母から娘に受け継がれる形式なので、ファミリービジネスの継承的な話がメインで、私の興味は続かなかった。
信者の皆様には申し訳ないが、英語漬けで脳が疲弊している中なのでカッツアイ。

●バーグ文子先生

基本的に日本のアロマテラピーの先端を行く人は黎明期の苦労はあっても、チャンスがゴールドラッシュなので、ラッキーは真似できない事はよく聞こえる。

バーグ先生も、始まりはカリス成城で働き始めたことで、ハーブやアロマを教えることになり勉強を始めた。そこからご自身で理解できないことを教えることに疑問を持ち渡英。
この当時は、日本には学校はなく、英語の書籍は読む事ができると言う状況だった。だから、この当時に勉強しようと思ったら渡英する人は多かったと思う。パトリシアデービスのロンドン・スクール・オブ・アロマテラピーで勉強し、1996年にパトリシアが引退、彼女の娘が、日本支部を作ったら?と言ってくれたので、LSAJをスタートさせた。
30年近く教えているが、何千人も教えたと言うことはない。なぜなら、IFAのコースを受講する、教えると言うことには限界がある。
日本にはプロフェッショナルなアロマテラピーの学校はなく、後に、現在のアロマ環境協会(AEAJ)となる団体の前身の団体とスクールができるようになっていき、アロマテラピーがポピュラーになっていくのだが、日本には鍼灸あんまマッサージと言うプロフェッショナルがいる。
自分の友人の鍼師もTCMの考え方でエッセンシャルオイルを使っているが、自分が学んだアロマテラピーとは違くて、TCMの理論でエッセンシャルオイルを選んでくれるのだが、自分から見てその薬理作用は合っているので、どのような哲学かはわからないが、一致するのである。

インタビュアーからのアチーブメントに関する質問からーーー
日本人に合わせてアジャストしている。日本人の肌の方が少し弱いのかもしれない。そして、体格も小さいので、植物油も30mlも使わない。フレンチスタイルは、希釈濃度が高いし、英国スタイルでも1-5%、日本の協会は1%以下だと提示している。だから、英語やフランス語の文献から訳すときは日本文化にアジャストしている。
サンダルウッドはエキゾチックだが、ジンジャーは、日本人にはポークジンジャーをイメージする馴染みのある香りで、エキゾチックではない。逆にラベンダーやゼラニウムの方がエキゾチックかもしれない。日本文化には馴染みのない香りだったから。
日本独特の精油、蒸留所も、小さいけれどもでき始めている。

インタビュアーの「影響を受けた人」の問いにーーー
シュナウベルト博士、ネリーグロシャン、
あと、オビツ(?)と聞こえた気がします。heだったので男性のようですが、分かりません。がん患者にエッセンシャルオイルを使用していると言うことでした。
ピエールフランコム氏は、日本はフランスくらいクリニカルにエッセンシャルオイルを使っていると言っていたそうです。
科学的なエビデンスを持って使っていけるようになっている。ひとつは認知症へのアロマテラピー。
※おそらく鳥取大学の件

インタビュアーの「好きな精油は?」の問いにーーー

CO2には、大きな分子も入っていて、フランキンセンスのCO2は、樹脂を炊いたように、マセレーションオイルのように豊かな香りがする。

バーグ先生のアチーブメントは、ヨーロッパやアメリカの最新の知識を日本に紹介する事。数は少なくてもそれを達成していきたいと言う流れで、英日翻訳の話と、教育に対する哲学について、インタビュアーから補足の質問を受けてーーー

受講生は大人なので、受講生はそれぞれバックグラウンドを持っている。そこにはリスペクトを持って接している。精油にも同じようにバックグラウンドがあり、やはりリスペクトが必要である。

※バーグ先生の、その『リスペクト』は、いつも感じます。
受講していて『リスペクトされている』と感じられるので、その体現力を盗みたいと思っています(笑)

COVIDの影響についての話から、ワンダーセラーからの学びをきっかけに、英国で占星術を学んだ。占星術によるエネルギーを見て、精油をブレンドする。サトルアロマテラピーのようなエネルギーを、妖精のようにサポートしてくれるものと感じる話など。
ビオパルファンの話からは、インタビュアーに日本には香道があるのでは?と、日本人は香りが好きでしょう?と、問われたが、バーグ先生は、実際に香道も学んでみたので、奥が深くて大変長く勉強しなければならない説明をされていた。

※しかし、日本人は香りが好きでしょう?には、今の香害問題を感じた私としては、正しいアロマテラピーの普及へのインパクトが欲しかったです。

2日目もこの辺りで、頭がパンパンで疲れて寝落ち。
脳が強制的にシャットダウンです。

DAY3

●サルバトーレ先生

サル先生は、日本ではパーフェクトポーションでお馴染み。

インタビュアーの肩書がいろいろあると思いますが、アロマセラピストで、商品開発をして、社長で、鍼師でもある。ご自身では何だと名乗りたいですか?と言う問いにーーー

もはや誰も言わない鍼師が出てきたことに大笑いしながら、「アロマセラピストでありたいです。」と。
教育者であり、クリエーター。精油をクリエイトしたい。
でも、鍼師から始まりました。
1983年、タスマニアで鍼師の勉強を始め、ホメオパシー、代替療法から、84、85年ごろ、オーストラリアでは、メディカルハーブは学べたが、アロマテラピーはなかった。
ユーカリは至る所にあって、香りだけ覚えているが、どのように精油と出会ったかは思い出せない。
パートタイムでエンジニアを続けながら、週末鍼師をしていた。ブリスベンで中国人の鍼師に出会い、テクニックを習った。アロマテラピーは趣味の一つでしかなかったが、86年にブレンドを始めたらアロマテラピーの勉強がしたい!と思った。
鍼師の間は、エンジニアを辞める気はなかったのに、アロマテラピーには、取り憑かれて、エンジニアを辞めて、これをビジネスにしていこうと思った。実際、30年ビジネスにしてこれた。
アロマテラピーは、ロンドンでミシェリンアルシェからトレーニングを受けた。

オーストラリアでも、たくさん教育をしてきた。病院で行う為に、トレーニングをする。他にもある補完療法のトレーニングも招く。しかし、最終的に政治にカットされる。
保険適用外だからできないと言われる。
でも、情熱を失ってはいけない。
マルチプルなスキルをインテグレートすること。アプローチの方法をたくさん持つこと。

※みんな同じことを言う。

●富野玲子先生

かつてバックパッカーでした。なんて話はよく聞いてましたが、語学を主専攻に卒業され、ベトナム語を武器にホンダに勤めていらっしゃり、ベトナムへ渡ったことを初めて聞きました。ベトナムがきっかけであったことは聞いていたと思いますが、最初は企業人としての仕事ありきで滞在できたのですね。

さらにラッキーなことに、アロマテラピーを学ぼうと、最初に出会った先生がガブリエル先生だったと話されていました。
IMSIを先に開講されていた方から引き継ぎ、ご本人はラッキーだったとおっしゃっていましたが、影の努力的な企業秘密(?)があるのだと思います(笑)
世界の自然療法を日本に紹介する。と言うアチーブメントを見事に達成されていらっしゃいますが、時には苦楽を共にした仲間との別れもあったはずですし、ご自身が学びを止めずに努力されたことも多かったと思いますが、そのあたりは話題にならず。

●ネリー・グロシャン博士

想像以上にネリーさんラテン系のノリノリで登場。しかし、クセの強い英語で疲れていて聞き取れず。断念。

●デニス先生

DAY3開始直後に、疲れる前にデニス先生のインタビューをきく。メモぎっしりすぎて要約難しい。
デニス先生もまた、時代に選ばれし人財という感じで、英国においてもなお黎明期であったアロマテラピーを助産学のカリキュラムの中で、補完療法として学ぶべきものとして、そのガイドラインを作り上げた方です。
英国は医療と教育は無償なのですが、その無償で受けられる大学に、看護学と助産学ができる際にコース設計に携わったのです。そこに至る経緯に紆余曲折があった事も語られています。特に、ドイツで学んだリフレクゾーンセラピーを受講中、生後9ヶ月の息子に授乳中だったのだが、リフレクゾーンセラピーのおかげで、母乳がたくさん作られ、授乳が安定していたので、これは、助産学に取り入れたいと思ったそうです。
そうして大学で助産学を教えて14年、妊娠出産を迎える両親に対する教育は誰もしていないことに気がつき、フリーランスで講師をする為に退職し、妊娠中の両親に補完療法を提供し始めています。
特にアロマテラピーは人気です。
安全な使用に関する情報、または、適切な資格と経験豊富な登録者を見つける為の情報提供、適切な保険など案内して、今年20年目になります。
パンデミック以前は、世界を飛び回っていました。現在、ようやく日本、中国、香港などに行っています。
すでに持っているスキルをサポートする為の理論を学びたい場合は、オンラインで対面でも行うことができます。おそらく対面の方が楽しいですが、パンデミック中はオンラインが非常に人気でした。
妊娠中の両親のためにどのようにアドバイスするか、出産の為のオイルなどについて、アロマセラピストはすでに知っている事も、助産師は一般的にアロマテラピーについてほとんど知りません。しかし、彼らは非常に熱心で(過度な期待もある)、私には、助産師を落胆させたくないと言う課題があります。
しかし、実際には何が良い練習で、何が安全なのかを理解させる事で、アロマテラピーに対する過度な期待を和らげようとしています。そして、アロマテラピーの訓練を受けた私たちの誰かが、精油を飲む事を提唱しているとは思いません

安全である事、専門的な説明責任を果たす事、エビデンスベースである事。マタニティアロマセラピーに関して、私が最も貢献できた事です。少なくとも英国では。

この後も有益な話は少し続くのですが、より専門的な話になるので、デニス先生のクラスを受講したことがある人は聞いたことがあるはずな内容です。

かなり重くなってきたので、この辺で割愛。


ご支援ありがとうございます。いただいたご支援は精油の購入や「アロマケア」の臨床研究費としてありがたく頂戴して、研究成果を発表していけるように頑張ります。今後ともよろしくお願いします。