#polca でノートPCを買おうとしたら、それ以上の金額を他人に使っていた話(2)

ライターのセキグチです。


◆前回のあらすじ

この記事は前回書いた以下の記事の続きです。よかったら前回分から読んでいただけると話の繋がりがわかりやすいと思います。



読むのが面倒な方向けに、三行でまとめました。

・はじめてpolcaやってみた
・polcaは個人単位のクラウドファンディング
・どれくらい反響あるのかな

今回はこの話の続きです!



◆polca始めたよ〜と言って回る

さて、企画を立てた私がまずやったことは、各方面への告知でした。
polcaはあくまで「フレンドファンディング」なので、企画のURLを知っている人じゃないと辿り着けないのが原則的な形。
友人や知人に知ってもらわないことには話になりません。

まずはTwitterのタイムラインに流してみる。
こちらはフォロワー数30名程度で、ほぼ今月作ったばかりのライター活動専用アカウントで告知しました。
別名義で趣味のアカウント(フォロワー400名程度)はあるものの、そちらは動きがなくなってくるだろう後半に取っておきます。

続いてFacebookへ。
こちらもシンプルに始めました!の宣言のみ。
最後にLINEのタイムラインへ流しておしまいです。

(めちゃくちゃ個人的な事情なんですが、10月いっぱいで前職の会社を辞めた関係上、ここだけちょっとハラハラしました。
ハラハラした結果、今は削除してあります。いたって円満な退職でしたが、いろいろ思われる方がいるかもしれないので)



◆マジで支援がきた

「まー動機が自分都合だし、たぶん支援は来ないだろうなあ。1週間くらい出してみて、反応ゼロだったらそそくさと下げよう……」

なんてことを考える間もなく支援がきました。
しかも上乗せ支援で3,200円
最低設定金額が500円なので、実に2,700円の上乗せです。
えっ、ってなりましたよね。うそでしょ?って。なんで私に???  どうして??

その後も立て続けに5,000円の支援が。
polcaを始めてからたった4時間で、もう8,200円が集まってしまいました。この金額とスピードは、ちょっと信じられない数字でした。



◆友達との新たなコミュニケーション

立て続けに2人から支援が来た後、企画は小休止に入りました。
でも、私はすでにだいぶ満足でした。私に3,200円と5,000円の支援をくださったのは、どちらも旧知の友人だったんです。

金額もさることながら、私は普段付き合いのある人たちから、一風変わった「支援」という形のコミュニケーションが飛んできたこと自体がとてもありがたく、嬉しいことだと感じました。
不思議なことに、この嬉しさはなんだか感じたことのない種類のものでした。

たとえば普段、それぞれの友達と会っているときに、
「ノートPCほしいって言ってたよね?」と、五千円札を直接手渡しされたとしても、こんな気持ちにはならなかったことでしょう。
polcaという場所を介在して、それでも私とコミュニケーションを取りたいと思ってもらえた。そのことが嬉しいし、ありがたい。
よくわからない気持ちですが、少なくとも私はそう思ったんですよね。

つまり、すでに私は満足だったわけです。

「友達とのこういう互助関係もいいなあ。身近な友達が始めたら、今度は私が支援する側に回ってみよう!」

めでたし、めでたし。
polcaは友達と深くかかわるいいツールでした。

……と、早々に結論を出そうとしていた矢先のことでした。



◆知らない人がやってきた

いや、ホントね。文字通り。

いきなり知らない人から支援がきました。

支援のお知らせが来て、開けてみてびっくりした。
「……どなたさま?」
通知欄にはまったく知らない男性が、私に貴重な500円を支援してくれたことが記されていました。

この方なんですけども。
※ご本人には掲載許可をいただいてます。▼

このオギシマさんと私、驚くべきことに、これまでお会いしたこともなければお話ししたこともありませんでした。これが私たちの「初めまして」だったんです。

「…… #polcaおじさん だ」

私は気づきました。
なんということでしょう。polcaおじさんは実在したんだ。
てっきりUMAか何かだと思っていたのに。



◆「どうして私に?」と聞いてみた

あんまりにも不思議な出会い。
どうしてこの支援者さんは、私を見つけてくれたんだろう?
そして、どうして私を支援してくれたんだろう?

オギシマさんがtwitterでDMを下さったのは、そんなときでした。

note。

そうだ、思い出した。
私、この方のnoteを読んでたんだった。
https://note.mu/ogithanks

polcaを始めた日、なんとなしにあちこちのnoteを巡っていた私。
素敵だなと思ったnoteに対して、ぽちぽちといいねを押していた中のひとつ。それが、どうやらオギシマさんのnoteだったそうなのです。
そこから彼は私のtwitterを見つけて、polcaの企画を見つけてくれた。

そして、そのまま500円を支援してくれた。
理由は「嬉しかったから」。
そんな気軽な、さらっとしたプラスの気持ちで。


これは、私が思っているよりもすごいものだぞ。



◆輪の拡がりは身内から

その後も支援してくださる方は増え続ける一方。
今では支援数は6名にまで増えました。

意外なことに、元より知っていた人は最初の2人だけで、あとはこのpolcaを通じて知り合ったか、前から知っていてもほとんど話したことのない方ばかりでした。

観察しているうち、わかってきたのは「話題の広がり方」。

まず、話題は発信元(私)から一番近い人に向かって飛んでいく。
これがいわゆる、直接の友人や知人にあたる人たちのこと。話題は相手に直接当たるものの、本人が「必要か、不要か」を判断した後は、特にそれ以上の広がりはありません。

そして、もうひとつ。話題が分散的にふんわりと飛んでいくタイプ。
「あっちの方角にいる人が、なんかやってるな~」程度の柔らかさで、話題はふわふわと風に乗って流れていきます。そして、どこからともなく人を連れてきてくれる。
さながらチェコの民謡舞曲・ポルカを耳にして、どこからともなく集まり出す踊り子たちのように、ひとり、またひとりと輪は大きくなっていく。
これが、polca特有のコミュニケーション。


面白い、と思いました。たぶん、感動していたんだと思います。
そこから私は、今度は他の人の企画を見て回るようになりました。



+++

まーた長くなってしまった。
私が至った、今のところの結論についてはその3で書きます。
3日目(11/27)の結果は以下の通り。

支援金総額:10,550円
支援人数:6人
うち初対面の方:4人

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