読了:上司と組織を動かす「フォロワーシップ」トップ3%の人は、「これ」を必ずやっている

読了:上司と組織を動かす「フォロワーシップ」トップ3%の人は、「これ」を必ずやっている

【概要】
フォロワーシップとは、一言でいえば「(できる)部下力」。役職に関わらず、組織をより良くするために、上司の「不足している点」や「見えていない点」を積極的にフォローし、影響力を発揮する行動のことです。決して、忖度することやイエスマンになるといったことではありません。

もともとはカーネギー・メロン大学教授のロバート・ケリー氏が提唱し、グローバルスキルとして広まった理論。本書の著者は、これを日本の職場の実情に合わせてアレンジし、研修の場で伝えていますが、「これまで約5000人に確認したが、知っているのはわずかに3%程度。そのため、実践している人もやはり3%程度しかいない」といいます。

この3%の人材こそが、上司から見てとても頼りになる存在であり、いわゆる上司の参謀として影響力を発揮できる人材なのです。

一方、ほとんどの人はフォロワーシップの存在を知らず、うまく組織への影響力を発揮できていないのが現状です。中には、「実績」をあげているにも関わらず、なぜかチャンスに恵まれない人もいますが、その多くはフォロワーシップが不足していることが原因だといいます。

そこで本書では、フォロワーシップの発揮法をわかりやすく解説。「将来はリーダーとしてキャリアアップを目指したい若手中堅社員」や「年下上司のもとで働いている専門職のベテラン中堅社員」は、特に必読です!

【所感】
良書でした。おすすめ。
ビジネス系youtubeで有名な伊庭さんが書かれており、内容的に非常に読みやすく、理解しやすい内容でした。

前半は主にフォロワーシップに書かれており、後半は明日からすぐに使えるようなビジネスフレームワークが紹介されています。
フォロワーシップについての学びを深めるために手に取りましたが、この後半のフレームワークが有益で得した気分になりました。
今までは、こういったものは読んだ端から忘却の彼方に置き去りになっていきがちだったが、前回からデータベースへの蓄積を始めたので有効活用していけるようにしていきたい。

肝心のフォロワーシップについては、
まず冒頭に
上司は「仕える」ものではなく、「支える」もの、これこそが正解です。
とあり、フォロワーシップの捉え方が変わりました。

そして、組織の成功の8割は、部下のフォロワーシップによるものだと言います。
チームをより良くしていくために、どのような役割分担や考え方で働いていけばいいのか。
必要なのは提言力と実行力だと本書では言うが、まだまだ自分には足りないなと思う。
少しまとめると、以下のような考え、行動が大事。

・上を見て仕事をするな!  上から見て仕事をせよ!
┗フォロワーシップを発揮するには役割、役職を越えて、上司の視点からどうすべきかを考える。

・DESC法で伝えてみる。
┗ D(描写: Describe)事実、E(意見: Explain)意見、S(提案: Specify)提案、C(選択: Choose)選択してもらう

・「上位 2割」の意識を持って、自発的に行動
┗率先して行動をとる人: 2割  様子を見ながら判断する人: 6割  後ろ向きな反応を示す人: 2割

・人の喜びを自分の喜びにすることができるなら、フォロワーシップは自然の行為となる
┗利他の精神で取り組む

・「報われない」時は、飛躍のチャンスどんなに頑張っても、報われない時もある。そういう時は、いったん、役割に徹することを考えるのが好転する近道。

・入社 3年以内の離職率が 0%の会社には、共通する特徴がある。収入でも、企業の知名度でもない。「手塩にかけて、長期的な視点で、人材を育てているか」である。

活かせると思った点は、上司や仲間が課題に思っていることをもっとお互い積極的に話し合えるようになれば、メンバーの主体性もあがり、チームももっと良くなっていけると思いました。

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