読了:「質問」だけですべてをプラスに変えていくフィードフォワード全技術

読了:「質問」だけですべてをプラスに変えていくフィードフォワード全技術
久野和禎 (著)

【概要】
フィードフォワードとは、
過去や現在よりも未来に目を向けて、
その未来に向かって働きかけることで、
より多くの価値、成果、
幸福を生み出すことができるとする考え方であり、
それに基づいた技法のことです。
フィードフォワードという技法をマスターできれば、
ビジネスの現場において、あなたは以下のような成果を
たやすく上げることができるようになります。
■チームの雰囲気が明るくなる
■チームワークが良くなる
■仕事が速くなる(生産性が高まり、残業が少なくなる)
■大きな売り上げを上げられるようになる
また、この技法を活用すれば、
プライベートや家庭においても
劇的と言っていいほどの変化を体験することになるでしょう。

【所感】
嫌われる勇気のアドラー心理学でいう「過去に縛られてはいけない」という考え方や
当社でもよく言われる「バックキャスト思考」も全部ここに通じるというか、
そういった考え方が一段階解像度高く理解できたように思います。

日々の1on1でも反省や自省を強いるものから、未来に向けた前向きな話し合いが行えるフィードフォワードを中心とするものに変えて、よりワクワクする、成長に繋がるものにしていきます。

分かりやすく以下の形を取り入れますが、
「あー、やってんな。」と思って付き合ってください。

3つのキーワードで聞いていきます。
1番目のキーワードは、「最近どうですか?」(アイスブレイク)

2番目のキーワードは、「これからどうしますか?」と問いかけて、レシーバーの意識が未来に向くのを助けます。

3番目のキーワードは、「もっと先にはどうしたいですか?」「もう少し(やることを)広げられそうですか?」

フィードフォワードの際に気を付けること
1.自分はレシーバーの「絶対的な味方」であると心に決める
2.フォワーダーは、レシーバーのゴールを知る必要はなく、レシーバーが自らゴールを見つける手伝いをする存在であると理解する
3.「自分はレシーバーの未来を一緒に作ることができる」「自分にはその能力がある」と信じる

⇒ただ、ちょっとわからなかったのは
未来についての話であれば良いと思うのですが、現状について傾聴した際に「絶対的な味方」として、受け止めてしまったら、
本来は未来に目を向けて、コンフォートゾーンは未来のあるべき姿に置かせなければいけないのに
現状を承認して認めてしまうことになり、現状の臨場感を高めるだけになってしまわないかということ。
これは、もう何冊か読んでみて解釈、理解を深めたいと思います。

リーダーはメンバーのエフィカシーを高めることで業績も上げていけると思います。
エフィカシーとは、いわば「自分を信じる力」であり、
「自分ならできる」と信じる気持ちは、フィードフォワードの効果を高めるのに、とても重要だと言います。なぜなら、レシーバーがいくらすごいゴールを設定したとしても、本人が「自分にはそんなことはできない」と信じていたら、臨場感をいくら高めようが、そのゴールは実現できないからです。

『フィードフォワードはフィードバックのように問題や欠点に着目したネガティブなものではなく、未来に向けて前向きに行動するための意志や意欲を育むもの』
であり、
1.シンプル
2.どんな場面でも使える
3.誰に対してでも使える
という特徴があるので自分の業務にも取り入れていきます。

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