読了:戦略思考の広報マネジメント

読了:戦略思考の広報マネジメント
企業広報戦略研究所 (著, 編集), 清水 正道 (監修),

【概要】
◎あなたの会社の広報に、「戦略」はありますか?
近年、企業における広報部門の役割がますます重要になりつつある。
その背景にあるのは、企業のグローバル化や雇用問題、SNSの普及など、
社会環境の目まぐるしい変化を受けた「ステークホルダーの多様化」だ。
こうした環境下において、企業の広報部門は、
社会環境の変化やリスクをうまくコントロールしながら、
企業価値の最大化に貢献する役割も求められるようになっている。
本書では、こうした流れを踏まえつつ、企業の広報には
「経営戦略と一致した戦略があるべき」とのスタンスに立ち、
優れた広報活動とは何か、また広報力を向上させるためには何をすべきかを
8つの視点から考察する。

【所感】
広報の本来の目的は「より良い経営環境を構築すること」であり、社会との良い関係づくり =パブリックリレーションズでなくてはならない。

広報とは経営そのものである。
ステークホルダーとの関係を良好にする活動全般が広報活動と考えたときに、
自社の理念、価値観をもっと社内外にアピールしていく活動があっても良いのではと思いました。

また、広報戦略や方向性がない状態では、中長期的な視点で見た時に個別の活動がバラバラで目の前のことに一喜一憂してしまう、まさに現在の状態になるということを学びました。

ただし、私たちは会社のPR部門ではなく事業部のPR機能なので、やることとやらないことの取捨選択が必要ですし、それには何をゴールにして目指していくのか明確にしなければならない。
そのゴールに対して8つの視点
1、情報収集:どんな情報について、何を通じて継続的にモニタリングしていくか、自社への評価収集
2、情報分析:業界・競合の分析、自社の広報課題の整理と明文化
3、戦略構築:獲得したい効果、評価の設定、自社の強み/弱みの把握、経営戦略をリンク
4、情報創造:広報戦略に沿った広報素材(データ、ファクト)の準備、PRメッセージ/ストーリーの策定
5、情報発信:SNSを通じて何を発信していくか
6、関係構築:-
7、危機管理:-
8、広報組織:-
で考えていく。

1-4:準備フェーズ
5-6:アウトリーチ
7-8:組織構築

まずは、5の発信のための土台として1-4をもっと整備していく。
自社がどんなブランドでありたいか、どのような姿で社会に認められたいかを明文化していく。

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