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相手の視点に立って考える

情報伝達系(?)の最後です。今回は何かを伝えるとき、常に相手の側の視点に立って考えるといいんではないかという話です。

どういうことか

下記のようなことを意識して、伝えるべき内容や伝え方を考えるというものです。

・相手がどういう人か。・伝える内容について、どの程度前提となる情報を持っているか。・内容を受け取ったときどういう風に思うか。・どういう目的意識を持っているか。

なんでそうするといいの?

1. 情報伝達がスムーズになる

ある項目における前提や文脈を共有されていない人に、知っている前提でものごとを話すと、内容が適切に伝わらないか、もしくは多大な解釈コストがかかります。

結果、受け手が発信者に対して「それってどういうこと?」って聞き返さないといけなかったり、もしくは理解できないからそのままウヤムヤになったりということは少なからず起こっていると思います。

そういったことを回避してスムーズに情報が伝わるようにするために、情報の発信者が、受け手の側に歩み寄る必要があると思っています。

2. 相手の視点を想定することで視野が広がる

これから伝えようとしていることを、相手はどう解釈するか、どういう視点で見るかをあらかじめ想定することにより、抜けていた視点に事前に気づいたり、ときには新しい発見につながったりします。

例えば、新しい施策の提案を出すときに、あの人だったら多分こういう突っ込み入れてくるからこれも考えておこうとか、ああ実はこの辺全然考慮に入れてなかったから改めて調べようとかそういうのですね。

実際どうやっているの?

そんなこんなで、相手の視点に立って考えることが重要だと思っているわけですが、実際そうするにあたって、どういうやり方があるかを書いてみます。

1. 相手が見たときの状態をトレースする

よくあるのは、例えば何かの文章を書くとき、書き手はPCで書いているがゆえに良さそうに見える一方で、読み手である一般のユーザーさんは大体スマホで読んでいるため見にくい、というもの。

PCで書いているときの画面

スマホで見たときの画面

(※ 画像はイメージです)

PCで書いているときの画面だとそんなに不自然じゃないものの、スマホで見ると改行がカクカクして見にくかったり。

こういうこともあるので、「多くの人はこれをスマホで見るはずだから、スマホで見た状態をチェックしよう」というのをやるようにしてはいます。

何かをリリースする前に、相手はどういう状態でそれを見るかを想定して、自分もそれと限りなく同じ状態でチェックする、というものですね。

2. 関係する人すべてをユーザーさんだと思う

実際にサービスを使うユーザーさんに対しては、誰でもわかりやすい表現や、使いやすさ、見やすさを心がけると思いますが、それを社内やチームの他の人にもできるとすごく良いのではないかと思っています。

 例えば何らかの業務オペレーション上で使うシステムにおいても、「社内の人向けだからこれでいいでしょ」っていう思いで作ると、自分が思うほどには伝わらず、結果としてそれを使う人の誤謬、不必要なコストなどが発生するということは既に書いた通りです。

3. 内容が本当に伝わるかどうかを、直前で自問自答する

内容を相手に送る直前に「いや待て」と我に返ってみて、自分の視点から一歩引いて内容を客観視してみる(多分10秒くらいでもよいと思います)。そうすると、「この内容じゃやっぱり伝わらないよね」っていうのが見えてきたり。

書き終わった!→即送信、というのを脊髄反射でやるのではなく、一歩踏みとどまって振り返る。こういう踏みとどまりは繰り返しやってると習慣化するので、徐々に意識せずにそうするようになってくる気はします。

まとめ

以上、何かを伝えるとき、常に相手の側の視点に立って考えるといいんではないかという話でした。

時間がないときや大変なときは、中々そういうことができないときもあるかもしれませんが、ちょっと踏みとどまって相手の視点で内容を省みることで、相手にとっては良い体験になるし、それが回り回って自分にも返ってくると思っています。きっと。

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