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~長く感じた入院生活~

十二指腸へステントを入れた次の日、

朝6時に看護師さんがベッドまでいらっしゃって、
3本の採血を行いました。

いよいよ
退院に向けての血液検査です。



10時前に行ったレントゲン検査では
ステントの位置に問題はありませんでした。



この後すぐ
【明日の退院が決定】

した事を知らされました。

内心、退院は週明けになるかも?と不安でしたので大変安心しました。



久しぶりに妻と会える…!!


シャワーを浴びないと…。

すぐに点滴を引きずりながら、一階の売店で
“ごしごしタオル”
を購入しました。




病棟へ上がり、
看護師さんに無理を言って点滴を一旦中止してもらいました。

鎖骨下のポート埋め込み部分もテープで保護して頂き…
11時頃、5日ぶりにシャワーを浴びました…。



本当に気持ちよかった






ゴシゴシ念入りに磨きました。



(退院の日の朝は、売店に開店と同時に飛び込んで

ヘアワックスを探しましたが、売っていませんでした…ボサボサのまま再会…笑)



シャワーの後の昼食から食事解禁です。

26日から続いた絶食もついに終わりました。



4日ぶりの食事は

「また詰まったらどうしよう…」の不安もありましたがほぼ完食!!



と言っても流動食のような食事でしたので

“完飲”でしょうか。

ヨーグルトとぶどうゼリーが本当に美味しかった!!







最終日のこの日は本当に

穏やかな気持ちで

過ごすことが出来ました。





入院中は苦しい事だらけでしたが、

“明日、家族の元に帰れるんだ”

という事実があるだけで、全て忘れられました。



家族って凄いなぁ。





そして、本当の事を言いますと今回の入院に際しては

“抗がん剤の副作用”という未体験の部分は不安ではありましたが、

何かあっても病院だから。という安心感もそこにはあり、、



妻にも

「今回はポートの埋め込み処置こそ入院期間中にあるものの、内視鏡も手術も予定には無いし

ただ

“初めて行う抗がん剤治療の副作用を、入院して病院内で見守ってもらうだけだから。」

と伝えていましたし、自分でもそう思っていました。







蓋を開けてみれば次から次へと受難し、意気消沈する入院生活になってしまいました。

本当に自分はどれほど弱いのか、を自覚するには十分な入院生活になりました。



深夜に嘔吐した時やその後もたびたび体調が優れない時など、

担当して下さった看護師さん方・先生方を初め、多くの人に本当に大きなご迷惑をお掛けしてしまいました。

申し訳ございませんでした。







夜になっても本当にお腹の痛みも、ポートの痛みも一切なく、

就寝前の睡眠導入剤も1本で朝までぐっすり眠れました。



そして6時に目覚めて、待ちます。

まだ来るはずがない妻を。

退院の準備も7時には終わっています。



駐車場を眺めて、もうすぐここに妻と娘が来るんだ!!

とワクワク!!ドキドキ!!





朝9時から

【通院による抗がん剤治療の為のオリエンテーション】を受けて、

(丁寧にポートの使い方や、通院の流れ等の説明をして下さいました。)



病室に戻って薬剤師さんからお薬をたくさん処方して頂きました。





そこからもずっと。

早くもスーツケースの取っ手を握ったまま駐車場を眺め、、妻を待ちます。



「着いたよ~!!」

もうエレベーターの↓ボタンを連打。





妻と娘と、7kgも痩せて少し青白い顔の私。



家族ってやっぱり凄いなぁ。

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