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わが家のSTEM教育

AIを恐れる小学生

我が家には小学生の娘がいます。物心ついた頃からiPadを触ってきた娘は、幼少期にテレビをスワイプしたことがあります。Youtubeなどの動画コンテンツに馴染みが深いため、動画は、検索でき、繰り返し見れ、早送りできるのは当たり前です。お掃除ロボットルンバがいて、最近は会話するスピーカーAlexaもやってきました。

そんなデジタルに馴染みのある娘が、ある日、テレビでAI驚異論を見て言いました。
「AIにお仕事を取られないようにがんばりたい!」と。

正しく恐れる

ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、
正当にこわがることはなかなかむつかしいことだと思われた。
寺田 寅彦(物理学者、随筆家、俳人)

「正しく恐れる」という言葉があります。
AIを驚異論ではなく、ドラえもんのような20世紀万博型の幻想論でもない、等身大の可能性としてとらえる。第4時産業革命と言われ、劇的に世の中がデジタル化し変化していく世界ではこの「正しく恐れる」ことが重要です。先が見えない未定な未来に人々は驚異と恐怖をいだきがちだからです。

地図とコンパスをわたす

私はインターネットの黎明期から10年以上に渡りテクノロジーとデザイン、そしてユーザーとの接点で活動してきました。そんな自分からするとテクノロジーとはワクワクする未来の象徴であり、人々をエンパワーメントしてくれるものです。もちろんAIも。娘のAIに驚異を抱く言葉を聞いて、次の世代にテクノロジーの可能性と接し方を正しく伝えるのは自分のミッションのように感じました。

デジタル化していく世界に驚異を抱かせるのではなく、デジタル化していく世界にSF的な幻想を抱かせるのではもなく、デジタル化する世界を自由に旅する地図とコンパスとなるようなものを渡す。

そんな思いで始めたのが、わが家のSTEM教育です。このnoteでは、我が家で試したあれこれを共有してしていく予定です。

STEM教育とは?
STEM教育とは、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、数学(Mathematics)の頭文字をとった教育概念。STEMの5つの理数系の教育に、アート(Art)の創造性教育を加えたSTEAM教育も有名。社会とテクノロジーの関係がますます密接になりデジタル化していく世界において、これらの教養が重要だと言われている。オバマ政権(2009-2016)が米国の科学技術イノベーション政策における優先事項の一つとしてSTEM教育の振興を掲げ広まる。

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