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お気に入りを発見、おすすめ度5つ星Glenfarclas 12

ウイスキーの勉強を始めましてこれが3個目の投稿ですが、いきなり好きなウイスキーを発見してしまいました。まだ初心者ルーキーの身分で、5つ星をつけるレビューです。これからもっと美味しいものを見つけたらどうするんだろう?

Glenfarclas

グレンファークラス=緑の草の谷を意味し、スペイサイドにあるウイスキー蒸留所です。

ポイント1: 伝統を守るファミリービジネス
スコッチウイスキーがディアジオなど(ルイヴィトンまで!)の大手に次々の買われている中、この蒸留所は6代続くファミリービジネス、グラント家によって1836年より今も変わらず所有および運営されているそうです。ボトルにもest 1836の刻印が(下写真あり)。

ポイント2:蒸留器を「直接」加熱しているのは今やここだけ
蒸留器を加熱する方法としては、昔は、石炭やガスなどで直接加熱する方法しかなかったのですが、近代化により他の蒸溜所では全て温度を微妙に調整でき、エネルギー効率も良いコイルスチーム式に次々置き換わっているのだそうです。この流れの中、全ての蒸留器が昔のままなのはグレンファークラスのみだというお話。まあ、自宅キッチンでいえばオール電化vsガスバーナーみたいな感じ?昔ながらの料理人が、やっぱり料理は直火ガスでないと美味しくできない、と中華鍋をふっているのと同じこと。温度の調整は難しくて職人技になるそうですが、グレンファークラスでも蒸留器を近代化させてスチーム式を一部取り入れたところ、味に満足が行かずに、やはり昔ながらの伝統的なやり方に戻したのだそうです。

このため、あの銅色の、蒸溜所によって形が色々違って楽しめる蒸留器は、グレンファークラスのものは底が焦げないように丸く浮底(内側に向かって凸)になっている特殊な形を保っているそうです。

ころりんとした蒸留器


スペイサイドのウイスキーはシェリー樽を使用して、シェリーの影響を強く受けているところが多い(?全て)ようで、ここもスペイサイドらしくシェリーの樽を使用、特にOloroso sherry(スペイン)の樽のようです。

他のレビューを読むと、クリスマスケーキ、レーズン、バタースコッチ(バターを砂糖と焦がしたもの、バタースコッチと言ってもスコッチは入っていない!)、桃、アプリコットなど、もう書いているだけでふんわり卒倒しそうなラインアップ。綺麗なカラメル色(色つけされていない)にソフトで甘い香り。

右のグラスに入ったのがグレンファークラス。色の濃いのが写真でもわかる。

今まで2つ〜3つを横に並べて試飲を繰り返してきましたが、どれがどれなのか、当てることができないでいました。これは香りを書いだ途端に、上記の説明通りのソフト&スイートな幸せな香りが広がり、一発で言い当てることができました。

いつもだったらまず圧倒されるアルコールブワ〜ンもなく、いつものように加水する必要がありませんでした。人によっては加水せずにちょっと放置してよりまろやかにしてから飲むといいと書いている人もいましたが、全く同感です。

赤と青の色使いとか、筆記体とか、いい意味で古くさい
比較してみると一目瞭然。左はグレンファークラス。
「おじいちゃんウイスキー」と言ってもいい、丸くてシンプルな瓶とラベルデザインですね。
右はルイヴィトンによって買われたアードベグのファッショナブルなアイラウイスキー。

いきなりお気に入りを見つけて、やる気いっぱいになってきたところです。ウイスキーの話、まだまだ、続けていきます。溜まってきたらウイスキークラブを作るのだ!


いつもありがとうございます。このnoteまだまだ続けていきますので、どうぞよろしくお願いします。