土俵に上がった女性を注意した問題に見る、ステレオタイプの弊害

突然倒れた男性を応急処置するために、その場にいた女性が土俵に上がったところ、「女性は上がるな」と注意された件。

命を救おうとした行動も、相撲の伝統の前には優先すべき行動と認められなかった。命よりもルールを優先されてしまったという、一般人の感覚からすると違和感しか感じないと思う。

起ってしまった問題にフレキシブルな対応ができない人というのは、割と同じ組織に長い年月属していた人に多いように感じる。

実際に、打ち合わせ等の場でメモを取りたいことがあった。何も言わずにメモをとると「失礼なやつだ」という反応であった。今度は別の人の前で、メモをとる許可を得ると、「そんなこといちいち聞くな」と言われた。

確かに、メモをとるのに許可などとる必要は無い。メモを取ったことに対して、「失礼だ」と考えるような人は、一体、何を優先しているのか。

優先すべきものを見間違うことで、仕事の効率やモチベーションも大きく変わってしまい兼ねない。前述の件で言えば最悪は命を落とす危険性だってある。

まったく不思議な世の中だ。

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