with meeting、始めます


このたび「ひととひと」は、性暴力の背景にある社会構造や、美術史・美術業界における国内外のジェンダー・ギャップなどについてさまざまな分野の人々と「ともに」考える“with meeting”をはじめます。

2019年の5月より、わたしたちはそれぞれの関心に基づいてプライベートの勉強会を行ってきました。性暴力を規定する刑法などの社会基盤や、歴史(美術史)のなかにみる女性性の表象・フェミニズムといったテーマのもと、それぞれが資料を収集し、今後の活動の足がかりとなるよう、知識を共有してきました。
勉強会の名称である“with”は、文章においてさまざまなものごとを繋ぎます。それは必ずしも連帯や調和を意味するわけではなく、時には異なる性質を持つ対象同士を繋いだり、対象の置かれた状況や行為の手段、方向性などを示したりする存在として機能します。

性暴力が頻発し、まだまだフェミニズムの視点で美術が語られることの少ない現在を変えていくには、見えないことにされているものを「示し」、それらについて「ともに」考えていく手がかりとなる場が必要です。

with meetingは、性暴力やフェミニズムと美術の関係性を大きなテーマに据えながら、専門を超えたさまざまな人々が出会い、知識や経験、問題意識を共有していく“with”の場として機能することを目指しています。

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