中欧旅行記②:ソウル~フランクフルト

東大門市場から空港行きのバスに乗車。ソウルはいい天気だ。

仁川国際空港に到着後すぐチェックインしたところ、機材の遅れが出ているという。出発は1230→1400に変更。ネットカフェでぼっとしたり免税店をウロウロしたり、ロビーでやってた「猟奇的な彼女」を見ながら、空いてしまった時間を潰した。きれいな空港だ。東アジアのハブ空港といわれるゆえんか、いろいろな地域のお顔立ちを見かける。

結局2時間遅れで1430ソウルを出発。上空は揺れが激しい。ピビンバ食べて、ちょっと寝て、ハリポタ観て、ぼーっとしたけど先はまだ長い。随分前からずーっと、ロシア上空を飛んでいる。世界は広いなぁ。

ソウル出発から11時間が過ぎたころ、無事フランクフルトに到着。NON-EUの列にさんざん並ばされたあと、入国審査。緊張とは裏腹に会話はなにもなく、パスポート見せただけですんなりOK。

案内板と「地球の歩き方」に従い切符を買ってホームに向かい、電車に乗る。しばらく地下を走ったあと地上に出ると、憧れていたヨーロッパにようやく来た期待と緊張感がいよいよ高まってくる。20時を過ぎているのにまだ明るいのに驚かされる。そして道行くドイツ人のデカさにも驚かされる。

フランクフルト中央駅は、高いドーム型の天井に、全てが始発の線路、改札のないホーム、居並ぶICEたち。まるでヨーロッパの駅ではないか。ひとしきり感動したのち、日本から予約していった駅近くのホテルにチェックイン。

部屋で重い荷物をおろしてから、食事処を探して駅界隈をうろつき、大きい通りに面した場所に見つけたバーに勇気を出して入ってみた。店内は空いていて、カウンターに店員の美しいお姉さまお二人と常連ぽいお兄さまがいるのみ。壁のでかいモニターには、アイスホッケーの試合が上映されている。

さあ、いよいよドイツ人とドイツ語でコミュニケーションだ。いまこそ、第2外国語で履修し成績「良」を修めた成果を発揮するときだ。見ていてください、ドブラ先生。
カウンターの美しいお姉さまに、会話集を見ながら「食事をしたい、メニューを見せてくれ」と話しかける。伝わったか?伝わっていてくれ。

やはらかな笑顔とともに返ってきた言葉は「English OK」。伝わったのは意図ではなく、緊張感だったようだ。とほほ、であるがしかし、なんと慈愛深き笑顔だろうか。ドイツ到着後早々に天使にあってしまった。旅の神様ありがとう!脇のお兄さまには

「我々ドイツ人はドイツ語を母国語とするのはもちろんだが、英語も同じように学び、話す」

と演説をうたれた。ドイツ人は英語も話せるのか。国民総バイリンガル!すごいぞドイツ人!…ということは、このさきドイツ語が伝わらなくても大丈夫だ、英語を使えばいいんだ!ドイツ語会話集なんていらなかったんや!自分は英語だってろくにできないじゃないか!ダメだこりゃ!

読めないメニューと格闘し、「イモとベーコンとチーズのなんとか」と「とりあえずビール」を注文。緊張感につかれた身体にビールがしみる。銘柄は分からないが、美味い。イモの方も大変よい味だが、なにぶん量が多く、タイニーな東洋人には完食できなかった。

のんびり食事をしたあと、22時を回ってようやく暗くなったフランクフルト界隈を少し散歩したあと、ホテルに戻り就寝。明日はベルリンを目指す。

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