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欧州旅行記⑧:パリ

2005年に欧州4ヶ国を旅した時の記録です。目次はこちら
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アムステルダム駅からタリスはパリに向けて出発。途中ロッテルダムで乗ってきた石油王ライクなファミリーに囲まれ緊張したが、総じて快適に過ごす。4時間でパリ北駅に到着。かなり暖かく感じる。もう春の陽気だ。

まずは本日の宿を確保したい。初日に泊まったホステルが開いているといいなーと思い、北駅からモンマルトルまで20分ほどかけて徒歩で向かう。初日は夜の到着だったため界隈は閑散としており、街の様子もよくわからなかったが、本日は昼下がり、かなりの賑わいようだ。

ホステルのレセプションで聞いたところ、本日は残念ながら満室。と、姉妹店を紹介してあげよう、と予約をしてくれた。なんて親切なんだ。らくらくパリ二泊分の宿をゲット。Anversというメトロ駅から徒歩10分ほどの場所。チェックインして荷物を置く。

暖かな春の陽気のもとセーヌ川沿いを歩き、ノートルダム寺院にむかう。パリの街は、街全体が彫刻のようだ、とはよく言ったもので、建物の一つ一つに精巧なレリーフがほどこされており、見ているででも楽しい。建築様式とかは、よくわからん。

ノートルダム寺院もひときわ荘厳な佇まいであった。30分ほどの列に並んで、てっぺんまでの階段を登る。

ここからのパリの眺めは素晴らしかった。左手奥にはエッフェル塔、右手にはモンマルトルの丘、一面に広がる白い建物を割るように流れるセーヌ川。

あまりにきれいでぼーっと眺めていると、ノートルダム寺院のグロテスクが

「そんなに珍しいかね」

と聞いてきた。モヤのかかった白い街と青空がキレイですね、と応えると

「いつもこんなもんだよ」

と、なんとものんきな返事が返ってきた。春の陽気に、グロテスクもガーゴイルも眠そうである。

セーヌ川界隈をうろつき、がらくた市を散策し、ひなたぼっこしながらクレープを食べ、日が暮れる頃にエッフェル塔へ。

エッフェル塔の展望台は風がふきっさらしで、若干さむい。夜のパリの街は、視界一面がナトリウム灯の色に染まっていた。色とりどりの光で彩られた日本の夜景もいいけれど、同系色で染まった夜景というのもとてもよろしい。いろんな方向を眺めて写真を撮ったりして、結局一時間以上展望台に居た。

ホステルには2200過ぎに到着。疲れた身体を休めようとしたら、なんとシャワーからお湯が出ない。部屋の照明はつかないしコンセントはないし、ネットは日本語表示できないし。宿選びに失敗したかなあ、安いけど。

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