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中欧旅行記⑮:ウィーン

2004年に中欧4ヶ国を旅した時の記録です。目次はこちら
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900頃まで寝てた。朝寝坊サイコー。おかげでホテルの朝食を逃したので、ちかくの駅でサンドイッチを調達した。腹が満たされたのは良かったが、ポーランド、チェコに比べるとどうしても食事が高く感じてしまう。

本日はまず、美術史博物館に向かう。昔、国語の教科書で見たブリューゲルをどうしても見たかったのだ。迫力ある「バベルの塔」やいろいろな物語の描き込まれた「子供の遊戯」をよくよく拝見する。時間をかけてのんびりと鑑賞した。

昼ごはんがわりに、館内カフェでウィーン名物のザッハトルテをいただく。甘い。そして高い。

美術館前では、

「館内カフェを利用するだけだから入館無料にしてくれ」

とまくしたてる関西弁集団に会う。異国情緒をたちどころに消してくれるなぁ。窓口のお姉さんも困ってるじゃないか。道頓堀でたこやき食ってろ。

午後は歴史博物館やら国立図書館(プルンクザール)やらを巡る。プルンクザールは世界でもっとも美しいと言われる図書館。その荘厳さは圧巻の一言で、ぜひ我が家の蔵書も納めたい、と思う一室であった。

しかし、どうにもこうにも寒い。なぜなれば、秋物をなにも持ってきておらず、真夏と同じTシャツ一枚で過ごしているからだ。ヨーロッパの秋口をなめていた。

服を買おうと思って大通りまで行ってみたのだけど、土産屋以外みんな休み。そうだ、今日は日曜日だ。「みんなが休みの日は、自分も休みたい」ということなんだろうか。なんて素晴らしい習慣だろう。仕方がないから明日もう一度来よう。

ろくに昼飯を食べていなかったので、ちょっと早いが1700ころ夕食を摂ることにした。ガイドブックにあったレストランでローストチキンを注文。肉の間にはほうれん草のソテーが入っていて、クリームソースもおいしかった。そして、相変わらずビールがうまい。

店を出たのが1800頃でまだ明るかったので、市内を少し散策した後、ドナウ川端まで足を伸ばした。ちなみにウィーン市内に流れているのはドナウ川からひいている運河で、本流は街の中心部からUバーンで4駅くらいかかる。

ドナウ川には、ちょうど夕暮れが水面に映ってきれいだった。ヨーロッパの川は本当にのんびり流れる。写真だけ見たら湖みたいだ。

ドナウ川近くのカフェでまったり読書をしたあと、ホテルに帰還。


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