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ベースを軽量ペグに変えた話

ヘッド落ちの分析から、結局変えることに。
ヘッド落ち対策纏めはこちらです。

まずは、選定。
軽量ペグを一覧にします(軽量じゃないやつも入ってるけど)

現在、私のフジゲンのベースに付いているのはGB11W。
ペグが軽くなると音が変わるよ!やめたほうがいいよ!と言われて、そのままにしていたペグですが、最近のfujigenさんのベースを見ると軽量ペグを使っているタイプもあり、有りなんじゃね?というアレで踏み切りました。

GB11Wはヘビーデューティーながっしりしたペグ。
多分、はっきりした音程感と芯の太い的なサウンドに寄っているのでしょう。このペグと重さやスペックを比較するとこのようになります。

軽量ペグ

飛び抜けて軽いのはGOTOH CBT-01
カーボンのやつですね。

1個あたり10gくらいの差で「飛び抜けて」と表現してしまうあたりは察してください。大きなことなのです。

値段も鑑みて、hipshotにすることに。
ちなみに、hipshotは複数の規格があります。こんな感じ。

■巻軸の太さ
2種類ありまして、1/2と3/8。
下穴(ヘッドに空いている穴)の大きさで選定します。
GB11Wの下穴は14mmなので、3/8をチョイス。
GB640からの付け替えなら、1/2かな。
ちなみに、重さは3/8の方が飛び抜けて軽いです(白目

■licencedと無印の違い
値段はlicenced<無印。
重さはlicenced>無印。
また、licencedは操作部分の形が2種類ですが、無印は多数。こんなかんじ。


手配したのはこれ。
hipshot 無印 ミニクローバー ブラックタイプ!スパルタンで引き締まった印象に。
正式名称はHipshot Ultralite Tuner HB6MC 3/8 inch Black - Mini Clover Key

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早速、順番にペグを外します。

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GOTHOペグの穴は爪楊枝に接着剤を塗ってギュッと差し込みます。

使う接着剤はこれ。
木部にあっさり浸透し、すぐ乾き、コーティング剤も兼ねる。
今回の微妙なビス穴ずらしにはピッタリでしょう。

余談ですが、フレットレス化にも使えるよ。

下穴は2mmで開け直しました。
こういうビットセットがあると捗ります。

途中は飛ばして完成!

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この記事みて、リプレイスする人へのアドバイスがあります。

弦を巻くポストの小さくなったのですが、それはつまり弦が斜めになるという事です。ペグを取り付ける下穴には若干の調整の余地がありますから、そのあたりを鑑みて取り付けた方が無難です。
写真では分かりにくいですが、一番細い弦が若干ナットで曲がっています。しゃーない。

それで、肝心の音ですが、こんな変化がありました。
フジゲン5弦ベースの太いガッシリしたネックの場合ということでご参考までに。

■およそ170gの軽量化の効果はすごい。ヘッドかっる!くらい。
この記事の対策とセットでヘッド落ち皆無。
ヘッド落ちしない5弦ジャズベース完成。
座って弾く際も、ヘッドが軽いのはとても良いですね。

■2弦5フレットあたりのデッドポイントが無くなる
なぜかはわかりませんが、全域に渡ってデッドポイントはなくなりました。というか、全体的にマイルドな振動の感じになっているような。
とはいえ、ネック角の調整細めの弦での話なので、セッティングが変わるとどうなるかは解りません。

ちなみに、こちらの超軽い本体+薄めネックの4弦ベースをhipshotにしたときは、E弦開放などの低い音域全体がガッツリデッドポイントになりました。古臭いポンポンした感じなので、これはこれでOKでした。

■音の感じ
良く言えばまろやかな優しい音。悪く言えば輪郭が薄れたような。音色は気のせいレベルかもわからん。録音してみましたが、バンドで鳴らしてたり、スタジオのアンペグに刺したら誰も気づかない。そういう感じ。
しかし、なにより、どのポジションでも詰まることなく伸び伸び鳴ってる感じはとても気持ち良い!何か、ギターっぽいような。
ワイはこの感じが好みやで!


というわけで、さらに思いついたこと。
軽いペグの音の疑似体験として、逆に一旦重くして、耳が慣れてから元に戻すというのはどうかと。
つまり、ヘッドに150gくらいのおもりをつけて、慣れてから外す。

そんな感じですが、いいよ~コレ!

ちぎっては投げ、ちぎっては投げ、試行錯誤を繰り返して、楽しかったり上手く行ったところを書いていたりします。 貴重なサポートを頂けますと、なおさら色んなことを試して書きます!