見出し画像

いま面白いマンガをご紹介!2019/前半(格闘&ファンタジー編) [読書感想]

先日の歴史編に続き、現在連載中のマンガで、僕が手にとって面白いとおもった作品を雑にご紹介。
どれもまだそんなに長くないので、一気に読めますね。気になった方がおられましたら、読んでみていただけると嬉しいです。ではイキます。

『終末のワルキューレ』 既刊3巻 アジチカ, 梅村真也, フクイタクミ(著)

1000年に一度開催される神々の人類存亡会議で滅亡と判決を食らった人類だが、なんと神vs人間のタイマンバトル十三番勝負でその行方を決めることに!
超くだらない。くだらなすぎて最高。出場メンバー表を見て吹いたもん。初戦は神代表「雷神・トール」vs人類代表「呂布」(笑) ただ、くっだらねえw と一笑に付すにしては、ノリも画力も力(リキ)が入りまくってスーパーハイテンションなもんだから、かなり読ませる。どれたけしょうもない設定でも、オトコたちは、やっばり「誰か最強なのか」に興味があるんだよなぁ、という。第2戦の「ゴッド・オブ・ゴッド」ゼウスvs「男の中の男」アダムの対決は最っ高でした。笑いのセンスも好み。

『ライドン・キング』 既刊2巻 馬場康誌(著)

中央アジアの小国「ブルジア共和国」の大統領・アレクサンドル・プルチノフという架空の人物が主人公の、異世界転生モノ。顔が、まんまプーチン。趣味は「騎乗(ライドン)」。バイク、戦車、虎、戦闘機、あるいは国家でさえ乗りこなして、国民からも愛されている。むちゃくちゃ強くて、テロリストの大型トラックを背負い投げ出来るほどの筋力・パワーを持っている。何か刺激が足りない日々を送っているが、ある事故に遭い、超ベッタベタな魔法ファンタジーの世界に転生してしまう・・・
正義感が強く、腕っぷしもハンパじゃない大統領は、異世界でも最初からありえないほどクッソ強い。そしてドラゴンやケンタウロスを見て、「アレに騎乗(ライドン)したい・・・」とココロがときめいている。どんだけライドン好きなんだ、って。面白いすわー。かわいい魔法使い、外道な貴族、魔物たちなどベタなキャラがたくさん出てくるが、顔プーチンのオッサンというキャラ設定がハマって飽きさせない。
同じ作者の『ゴロセウム』という漫画のスピンオフ的な作品で、そっちも(そっちのが?)超面白いのでオススメしたい。

『キラー・エイプ』 既刊2巻 河部真道(著)

人類初の文明退行「大断裂」が起きた近未来。戦争においてヒトが直接武器を手にすることなどなくなった時代が終わり、文明は逆行している。世界一のYoutuberのようなモノを目指す主人公は民間の軍事会社に就職するのだが、来る「人間同士の生身の戦争」に備えて、「訓練」と称して歴史上の戦場に意識と仮想身体を、同僚とともに飛ばされるのである。最初はあのナポレオンの戦場に。
「戦争を知らない子供」たちが、"ほんとうの戦場"の血と臓物と汚物にまみれて逞しくなっていく。というとマジメくさいが、史実のカリスマと出会ったり、仮想とはいえ極限までリアルな死を経験することによって、ただ目立ちたいだけだった青年の顔つきが変わっていく。打ち切りになった前作の『バンデット』もそうだけど、この作者の描く作品は、オスオスしいパワーが濃厚ですね。カッコいい男を描くのがうまい。台詞もバチッとキマる。先が楽しみ。

『バトゥーキ』 既刊3巻 迫稔雄(著)

カポエイラというブラジルの格闘技を題材にした、超風変わりな格闘技漫画。知らなかったのだけれど、カポエイラというのは、音楽であり格闘でありダンスであり哲学であり宗教であり、人間の営みを体現する舞闘だそうで、この不思議な魅力と出会った少女が、実はそのカポエイラと大いに関係がある、ドス黒い陰謀、というか事件に巻き込まれていく。
序盤は、「なんだこれ、どういう漫画なんだ?」と思って読んでいたら、物語の背景が見えてきて、俄然面白くなった。すごく個性的で、魅力的な作品ですね。キッチリと格闘技漫画でもある。

『拳奴死闘伝セスタス』 既刊8巻 技来静也(著)

けっこう古くから続いている漫画ですね。『拳闘暗黒伝セスタス』の続編ですね。長いですけど、読むなら一気が良いですね。これは本当にアツい格闘漫画。古代ローマ、皇帝ネロとそのママン・アグリッピナの時代。「拳奴」という格闘奴隷の少年が主人公で、いつか自由になるために、敗北が許されない環境で、強敵たちと戦いつづける。

基本的には「拳闘」ボクシングの戦いで、基本的な技術などはキチンと描かれている。相手キャラたちも個性豊かで、みんな、負けられない、戦う理由を持っている。格闘シーンは読みごたえがある。また、当時の文化や歴史、街の風景など、背景もていねいに描かれているのも良い。かよわき少年だったセスタスの長い旅路を一緒に歩んでる心地。

『チェンソーマン』 既刊2巻 藤本タツキ(著)

超貧乏青年による悪魔狩りダークヒーローアクション。ジャケットがカッコよくて買ってみたら面白いし、人気あるんですってね。少年マンガのヒーローモノではあるんだけど、主人公のキャラ造形といい、グロもエロもお構いなしだし、異色ではありますね。なかなかブッ飛んでて面白いです。なんというか、良い意味で若い世代の感覚だなぁと思う。

『ワンパンマン』 既刊19巻 ONE,村田雄介(著)

息子が1巻を買ってきて、読んだら面白かったのでオトナ買いした。いやー、ハマりましたね。これもアニメになってて、大人気らしいですね。わかります。「主人公が最初から最強で、ずっと最強」なんて漫画、あんまり無いんじゃないですかね。一応怪人vsヒーローたち、という図式なんだけど、出てくるヒーローが実力・実績でS級からC級までランク付けされてて、何百人もいる。登場人物は多いんだけど、ほぼ名前の紹介だけで終わるヒーローもかなりいる。好きなヒーローの名前は「タンクトップマスター」とか「喪服サスペンダー」とかw
ワンパンマンことサイタマという青年は、タイトル通り、どんな強敵もワンパンで倒す。相手の攻撃のダメージもない。どんな敵が出てきても負ける気が一切しないのに面白い、というのは、出てくるキャラクターたちの個性が光ってるからですね。僕はサイタマの強さには何か謎が隠されてると思っているんだけど。

☆おまけ
『ソフトメタル・ヴァンパイア』 6巻完結 遠藤浩輝(著)

完結しちゃったのですが、オススメ。『EDEN』『オールタウンダー廻』に続き、才能を見せつけてくれましたね、この作者。元素を操るヴァンパイアが世界を支配する未来で、ヴァンパイアが恐れる銀を操ることが出来る主人公の少女を中心とした、人間/吸血鬼/ハーフたちの化学バトル。能力バトルものですね。よくこんなん考えついたな、っていう。もっと長く読んでいたかったな。

以上です!今後も感想は書いていきまーす。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?