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良い組織を創造するためのコミュニケーション役を|社員インタビュー

今回のHuber社員インタビューでは、いつもインタビューを担当してくれている、長瀬 涼くんにお話を伺います! (涼と書いて「れお」と読みます)
れおくんは、2017年に入社し、今年で7年目となる古株メンバー!

現在は『地域プロデュース事業部』に所属し、サブマネージャーとして、島根県と福島県で実施をしている、『遊ぶ広報』に携わっています。

遊ぶ広報とは、地方に一定期間滞在し、そのまちで体験した魅力をSNSで発信すると、滞在費が補助されるというまちの関係人口拡大を促進するプログラムです。このプログラムでは社内だけでなく、受け入れ地域となる社外のパートナーの皆さんともフロントに立ちコミュニケーションを取りながら、事業を推進してくれています。

また、他にも社内外の広報、デザインなどの業務を担う、『表現と広報』というユニットでも活躍をしてくれていて、関わる部署と人々は多岐にわたっています。

実はプライベートでも色々なことに挑戦しており、ファッションショーにモデルとして参加したり、ブラジルの「カポエイラ」という文化に親しんでいたりなど、とても興味深い顔を持っています。

先日参加した、カポエイラの洗礼式の様子

目指していた教員の道から、世界中の人を友だちにする会社へ!

━━れおくんは、入社して7年目かな?かなりの古株だね!でも、元々は教員を目指してたんだよね?
そうだね、高校生の頃から教師を目指してたね。
当時は首相が1年ごとに変わっているような状況で。「日本は素晴らしい国だと思ってたんだけど、こんなに頻繁に首相が変わる日本は危険な状況なんじゃないか」って思うようになったんよね。

だから、最初は政治家になることを考えた。
でも、日本では党に所属した場合、党の指針に従わないといけない。じゃあ、1人で政治家になってもしょうがないなって。
となると、国力を上げるために自己判断できる人が集団で必要だなと思って、そういう人たちを養える学校の先生になろうと思った。

でも大学受験した時は、志望学部はバラバラで、教師一筋ってわけでもなかったんよ。教育学部=教育の面、理工学部=技術の面、経済学部=政治の面からって感じで、それぞれ通った学部から国力を高めるアプローチ方法を考えてた。

━━めちゃくちゃバラエティに富んでるなぁ。でも、受験時はどの学部に受かるかなんて確約されてへんやん?若干、人生ギャンブルじゃない?笑
そうだね。笑
結構昔から、1つのことを選べない性格をしていたってのも影響してる。
なんでも選べるようにしたくて、どの学部でも受けられるように勉強してきてたから、こんな受験の仕方になったんだよね。

最終的には教育学部を選んで、受験から一番遠い小学校の先生になろうとしたの。当時は、受験がシステムとしておかしいんじゃないかなと思ってたからね。先生は基本的になんでも答えられないとあかんと思ってたから、小学
生が次に学ぶ先である中学・高校の免許も取ったよ。
あとは、大学自体は『NPO法人鎌倉てらこや』っていう団体に所属して、大学外では地域教育に触れてたね。

『NPO法人鎌倉てらこや』
親子に対して、子どもの健全育成及び子育て支援に関する事業(自然体験活動事業、芸術創作活動事業、広報啓発事業)を行い、地域教育に寄与する、NPO団体。
URL:https://kamakura-terakoya.net/about-us/information/

━━小学校、中学校、高校の免許も?!なんでも答えられるようにしておきたいって考え、れおくんらしいね。大学外でも、NPO団体に所属して、教育に触れる機会を設けていたんだね。
そうだね。でも、教育実習で現場に入ってみてわかったけれど、先生たちはすごく頑張ってるけど、教育の現場から国を変えるのは無理だと思った。

実習後は先生達との懇親会があって。ちょうどその時の教育界では、道徳やプログラミングを教科にすることを話し合われてたんよね。
でも、先生たちも、業務量いっぱいだしそこまでできないというので反対意見の人が多かった。
しかも、教科にするということは点数をつける可能性を示唆しているわけで、でも道徳に点数つけるってどういうこと?って。例えばトロッコ問題で、ある方を選んだ人はもう片方を選んだ人より多くの点を与えるの?って話だよね。それは危険な教育じゃない?って思ったんよね。

あと、日本の教師は世界で最も労働時間が長いんだって。
すでに変わらない給与で働きすぎ問題も出てる中で、さらに業務を増やすのかって感じたのもあり、現場に居てもしょうがないと思った。
かと言って、じゃあルールを創る文部科学省の問題かって言うと、そうでもない。彼らもめちゃめちゃ働いている。ただ、教育現場と教育法それぞれの立場をお互いに経験していない方が多いので、意見が合わないんだろうね。

そんなわけで、「学校教育に携わる」という選択肢を見直すことになったんだけど、そこで母親に「留学だけは行っとけ」って言われてたこと思い出して。
教育学部は他国の教育法学んでも活かせないってことから単位互換無いし、行ってもしょうがないなと思ってたけど、先生ならないなら留学に行っちゃおうと。それを決めたのが、大学3年生だね。

━━新しく「留学」という選択肢を手にしたれおくん。でも、れおくんといえばハワイ!というくらい、ハワイの印象があるから、その当時すでに、海外経験は豊富なんよね?
そうだね!家族で毎年のようにハワイに行っていたから、初の海外ではないね。外国語への抵抗もないし、英語も学校で習っているしって感じだった。毎年夏休みに行っていたハワイは、自分にとっては海外旅行って感じではなくて、"帰省"みたいな感覚だったんよね。大学3年生の時に友達と行ったアルゼンチンへの旅行が、意識的には初海外って感じだった。それまでの自分はかなり世間知らずだったなってめっちゃ痛感したよ。

━━れおくんが、世間知らずって縁のない響きやな〜〜(笑)
いや、本当に世間知らずだったよ。アルゼンチンで、南"米"なんだから英語通じるやろぐらいの感じで行ってみたら、まぁ現地の人と話せないわけ。
英語が通じないから、自分で簡単なスペイン語を調べて会話してみたんよ。
幸いなことにスペイン語って日本人にとっては発音が簡単だから、結構通じてね!
これが、多言語学習を楽しいと感じたきっかけだね。
現地の友達もできて、とても嬉しかった。

アルゼンチン訪問時の写真

アルゼンチンから帰った後、いよいよ留学へ。
日本人に馴染みがなくって、 文化的に面白さがありそうだなってことでアイルランドへ。当時はいろんな国がみたい、その土地の文化に慣れ親しみたいという気持ちがあったんだけど、本当に楽しかった。

━━確かに、海外と日本ではお互いの持ってる文化や常識が全く違うよね。何か、今のれおくんに影響があった海外でのエピソードとかあったら、知りたい!

もちろんあるよ。当時23歳やったんやけど、その歳まで彼女がいなかったんよね。それを友達に言うと「ゲイなの?」って言われたんよ。驚いた。海外でそういう経験がない=ゲイと認識されるってどう言うことってね。自分の友だちにはそういう人もいたから、最初はめちゃくちゃ抵抗があったな〜・・・。

イタリア、トルコ、スペインの友達とよくご飯食べてたんだけど、食事中でも普通に性愛の話になるのね。ずっと我慢してたけど、ある日流石に我慢できなくなって、「なんで食事中にそんな話するの」って言ったら、友だちになんて言われたと思う?
「れお、今もしかしてマリファナしてる?」って言われたんよ。笑

━━えーっ!?
「なんで?!」って感じよね。でも冗談とかじゃなくて、結構本気なの。
「今れおが言ったのは、『俺、今日ご飯これ食べた』とか、『俺は人生においてこれを大切に生きてる』って話をした時に、『なんでそんな話するの?』って言ってるのと同じぐらいのことだよ」って言われた。
3大欲求のひとつで人生と切り離せない話題なのに、なぜ話してはいけないの?ってことだよね。

ストレートに疑問をぶつけられて、自分が間違ってたって思ったな。
日本人は視野が狭いなんて思って海外行ったけど、視野が狭いのは自分じゃんって。
日本の「常識」にとらわれていて、自分保守的なんだなって思った時だった。

━━色んな国籍のトモダチとの交流をしたからこそ得られた学びだよね。
そうだね。自分の価値観と常識が破壊されたって感じ。良い意味でね。交流を通しての学びで言うと、言語だってそう。母国語が違えば、話し方も違うし、使う言葉も違うんだよね。みんな、一度自分の言語で考えてから英語にするから、国ごとに違いがあってすごく面白い。

例えば、「Can I ask you something?」って言った後に、アメリカ人だと相手は大体、「Sure」って言うよね?イタリア人だと「Tell me Leo」って返してくる人が多かったんよ。その違いに、めっちゃ面白いって感じたの。
何故そうなるのか?ってすごく気になるし、理由がわかるとなお楽しくてしょうがない。どんどん知識が増えるたびに、新しい学びがあって、もっと知りたいっていう探究心に突き動かされていくね。

━━そして日本へ帰国したれおくん。当時大学4年生となると、世間で言えば就活の時期やな。そのタイミングで、Huberと出会ったんだよね?
そう。帰国したら、一般的に言えば待っているのは就活だね。でも、先生ならへんしどうしようって思ってた。そこで、大学生の時に所属していた『NPO法人 鎌倉てらこや』の理事、上江洲さんの紹介で、Huberに出会った。

Huberの掲げる「世界中の人をトモダチに」ってビジョンが、みんながトモダチガイドができる世界になれば、教育でどんだけ英語を入れるよりも、みんな英語も話せる世界になるなって。それに多様な価値観から学ぶことは本当に多いし重要だからね。ガイド機会がしっかり提供されていて、みんながいつでもガイドできていたら、それこそ教育的機会だと感じたんよね。

日本だけしか知らず視野が狭いことも問題だと思ってた。日本が1番いいと思うには、海外のこともしっかり理解した上で生きないとって思うのね。実際に自分は、アイルランドでの留学で視野が狭い自分に気づいて、すごく変われたと思う。みんなが日本で旅行者にトモダチガイドをすれば、日頃から自分の持っていない常識や価値観に触れられて、どんどん視野が広くなるんじゃないかなって。

そこから、インターンとして活動を始めたね。
当時は、ガイドマッチングサービスのプラットフォームに使用する利用規約を英文にする作業、カスタマー対応と鎌倉でのガイドを中心に活動してた。
時間あったから、ずっとインターンしてたね。

━━言語に興味があり、また得意とするれおくんにとって、ぴったりな仕事だね。インターンを経て、そのまま新卒でHuberに入社していると思うけど、何が決め手だったの?
インターンを1年やると、Huberの内情もよく理解できるんよね。
自分がこのチームにいれば何ができるかも見えたし、何よりHuberにいる人が本当に面白かった。いろんなことを話せる間柄にもなれて関係性もすごく良かったんよ。

もちろん、他の会社も受けたよ。だけど、面接をしてくれる人事の人と話しててもワクワクしないことも多かった。「この人と一緒に働くのか?」って正直思っちゃったことも。ちょうど、落合陽一さんが「チームが良ければ何かできる。でも、ビジョンが良くてもチームがよくなければ何もできない。」言ってたのを聞いてすごく共感した。自分も、働くなら全員人柄が素敵なHuberが良いって思ったの。

京都での観光案内所時代

━━「誰と働くか」って本当にとても大切だと思う。すごく共感する!!日々の言動でも、れおくんが「人」をとても大切にしていることを感じる。で、YouはHuberで何するの?
長い年月いるからこそ、社内のポジションも渡り歩いてるんだよね。
インターンとしてCSチームに入り、ガイドもして、事業推進して、観光案内所のコンシェルジュと店長、地域振興的な施策、テントサウナとたき火、遊ぶ広報、、、いろんなポジションで色々な事業を経験したからこそ、自分の得意も見えてきたと思う。

人と比べた時、構造的に考える点や広い知見を持っていることが強み。そこを生かすためにも、ディレクターというポジションに挑戦して極めたい。自分は行動が遅いから、それは他の人に任せて自分は考えるに特化したいなと。施策を考えて推進していく時、自分は全体管理をしてしっかり物事を前に運ぶ。

社内での業務バランスが崩れるところもどうにかしたいなと思ってるよ。事業部ごとに様々だとは思うけど、時期によって業務量が大きく変化することはよく聞くよね。互いのタスクを理解して、得意を活かして分配できる組織にしたいから、どのポジションが足りないのかなど人事と話して会社内を調整したい。プロジェクトをディレクションしつつ、そのプロジェクトがしっかり動くようにコミュニケーションもしていきたいね。

━━めっちゃ素敵やん!最近は一緒に仕事をするからよく感じる。NotionやFigma、様々なツールを使ってコミュニケーションをデザインしてくれていて、会社に欠かせない存在だなって思う。ディレクターというポジションをやり遂げたあとは、どうなりたいってイメージはある?
こんなことを言いつつ、実は自分が組織を先頭で引っ張りたいという気持ちはないんだよね。チームのNo.2でいたいんよ。
というのも、自分は感情的に誘導ができないから、先頭に立って、「こっちだよー」って旗を振るのは誰かに任せたいって感じだね。「リーダーはこうやって旗振りたいらしいから、私たちはこう動きたいんだけど、みんなどう思う?」って会話を、組織内で心地よくできる人になりたいかな。

だけど、旗振る経験がないと、旗を振ってくれる人の1番の理解者にはなれないと思ってる。だから、旗振る人の経験をするために、組織を作ってみる経験をしてみたいなとも思う。ただ、そこがゴールかはわからないかな。もし、旗を振れるならそのまま進むし、ダメならNo.2を極めたいね。

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【編集後記】
様々なことに幅広い知見を持ち、そしてそれを共有することで、みんなに刺激を与えてくれている存在のれおくん。社内でも、「れお大学」という名前の企画が存在するほど。その背景には、些細なことにも「なぜ?」と興味を持ち追求する、探究心があるのだと、改めて実感しました。
先生を目指していたと言うこともあり、人を受け入れる柔らかさも持ち合わせている彼は、勤務中に社内メンバーから相談・質問を受ける姿をよく目にします。私自身、じっくりと耳を傾けて話を聞いてくれるその温かさに、助けられている1人ですね。
今回の記事には書ききれませんでしたが、れおくんはプライベートでも色々なことに取り組んでいて、冒頭で少し紹介したカポエイラをはじめ、過去にはモデルとしてファッションショーに出た経験もあります。
そんなれおくんの興味深い日々についても、またどこかで紹介できたらと思います!
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