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BJ-80 全体調整リペア補修

ジャパンオールド、フェルナンデスから出ていたギター。
ヘッドウェイの百瀬さんが在籍していた事で有名。
在籍していた時のラベルにはサインがあるが、この個体にはサインは無い。
多分、百瀬さん退職後の個体だろう。
手に入れてからかれこれ40年近くの月日が経ち、その時でも結構なボロい状態だった。
でも、弾けない状態ではなくチョロ弾き用にいつも部屋に転がっていた。
見た目はギブソンJ-45、でも音はマーチンとギャップがすごい。
でも音はすこぶるいい音だ。

リペアするにあたり色々状態をしっかり見て見ると色々発見する事があった。当時のカタログによるとトップとバックは単板、サイドは合板となっていたが、この個体割れ止めがしっかり入っている。まだ調べてはいないが手を入れる合間を見て調べてみよう。
弦長が644mm、ギブソンはショートスケールなので通りでマーチン系の音がするわけだ。力木もマーチンのコピーみたいだし。
後は塗装、オールラッカーだと思っていたがポリエステルかポリウレタンのようだ。クラックが入っていないのはそのせいだったか。
ヘッドにクラックがあったので調べたらヘッド折れしていた。
よく今までバッキリ折れてしまわなかったとビックリ。
こっちに来て割れてしまったトップとヘッド折れ、打痕の修理とフレットの打ち直しをやって生き返らせよう。
これだけで値段以上のリペアだな。

今日はこれから吉川忠英さんのライブ。
かれこれ30年振りのライブ。
楽しみだ。


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