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2022ドラフト会議予想年齢別ポジションの観点から

2022.10.2 リーグ優勝を逃しましたが最後まで諦めない野手陣、投手陣の奮闘具合悔しさ半分・感動半分これが勝負の世界。M1優勝目の前、気持ちが入りすぎると勝負とはかなり残酷な結果になる世界を体験できた一日でございました。気持ちを切り替えて今後どのポジションが重要になってくるか、何が足りなかったなどデータを交えて分析していきたいと思います。

ランナーがいる際の打撃成績

分析するにおいて得点圏打率が勝利のキーとなるも果たしてパリーグ6球団の得点圏打率だけ比較しても所詮打数に対しての安打のデータ。そうすると塁上において如何に効率的に得点出来ているかどうかを比較すると課題が明確になるのでは?と早速データを引っ張ってこようと思う。​

ランナー不在


       team  打率  打数  安打  本塁打  打点


オリ    .240   2732   655     46     46


福岡    .252   2753   694          64     64


西武    .224   2814   629          71     71


先ずランナー不在のパ3球団を比較してみた。ホークスは流石単打が多いと評されるだけに安打694本と一番打っている、宿敵オリックスは655本。ランナーがいる場合はどうか事項またまた比較してみる。

ランナー1塁

       team  打率  打数  安打  本塁打  打点


オリ    .258    838   216     22     62


福岡    .251    844   212          23     62


西武    .251    808   203          25     69
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今のところ宿敵オリックスと申し文ない成績、しかし肝心なのは一塁で無い。2塁走者時以降でございます。

ランナー2塁

       team  打率  打数  安打  本塁打  打点


オリ    .276    352    97       9       63


福岡    .231    346    80            6       55


西武    .226    349    79           10      60


ランナー2塁時オリックス.276と打点63と徐々に数字が広いていきます。

ランナー3塁

       team  打率  打数  安打  本塁打  打点


オリ    .315    130    41       5       61


福岡    .244    135    33            0       44


西武    .260    104    27            1       40


ランナー3塁時オリックス.315と打点61と高い確率でランナー3塁時得点出来ていることが分かります。

得点圏

       team  打率  打数  安打  本塁打  打点


オリ    .254   1153   293      21    358


福岡    .266   1174   312           21     403


西武    .227   1110   230           22     301


複数ランナーが場合のデータもございますが割愛させて頂き最終的な得点圏のデータがこちら。ホークス意外と打っている結果に、打の部分的な成績を見るとホークスが優勢のように思えます。では投手陣はどうなのでしょうか、下記より比較していきましょう。

得点圏被打率

       team  打率  打数  被安打  被本塁打


オリ    .226   1096    248       21    


福岡    .246   1032    254            28     


西武    .238   1101    262            15     


流石の宿敵オリックス得点圏被打率が低く、僅差に見えるが我がホークス良からぬところで打たれている印象。では先発が宜しくないのでしょうか、リリーバーに課題があるのか?

チーム別先発投手の指標

       team  WHIP  QS率  QS数  QS勝率      BB/9


オリ     1.16    51.0%  73       0.708  2.63  


福岡     1.18    42.0%  60            0.661  3.34   


西武     1.18    51.7%  74            0.611  3.08   


WHIPとは1イニングあたり何人のランナーを出塁させたかを表す数値で3球団申し文無い成績。QSとはクオリティスタート即ち先発投手が6イニング以上を投げて、自責点3点以内抑えた場合記録される指標。山本投手、宮城投手などイニングイーター的な先発投手が豊富だと数値が良くなってきますね。BB/9は与四球率の略で9イニングの間いくつ4球を与えたか。ホークスは3.34と4球が多い指標となっております。

チーム別中継ぎ投手の指標

       team  防御率  投球回  被打率  4球      失点


オリ      2.96     428 1/3   .231     154  148  


福岡      2.72     470 2/3   .208          193     155   


西武      2.31     455 1/3   .220          163  149   


では中継ぎ投手の成績はどうか?先発でも中継ぎでも総合値をご紹介しているので局所の失点ポイントやカウントなどさらに深堀りする必要があるが我がホークスに関しては先発がイニングを消化できていない分中継ぎの負担が著しい。また先発投手同様フォアボールも193と一番多く、被打率は低いもののホークスピッチャーのフォアボール問題は早急に修正していきたいところだ。簡素ではあるが上記のデータからQS率と4球がキーになることは確か。近い将来の補強ポイント、即戦力が必要なポイントを野手、投手含め挙げていきたい。

野手ver 年齢と成績ランキング

       選手    打率    試合数    得点圏  4球       3振


今宮 健太(31)  .296      130         .337     37       71  


柳田 悠岐(34)  .275      117         .263     49       106    


牧原 大成(30)  .301      120         .308     16       71    


川瀬 晃(25)      .278       73          .348      8        21  


柳町 達(25)      .277      107         .307     38       79    


ジュリ(37)       .271       99          .244     34       75      


デスパイネ(36) .269      89          .282     29       80    


周東 佑京(26)    .271     80           .174     22       56  


三森 大貴(23)    .257     102         .287     28       81    


正木 智也(23)    .254      35             .200     10       24      


中村 晃(33)        .253     114          .259     47       48    


野村 勇(25)        .239      97           .225     17       64
 

今シーズン主に出場した野手を先ず挙げてみる。ギータは来年35歳の年、チームの顔として活躍するもいよいよベテランの域に達する、親方、ジュリ、中村晃もベテラン組。今年怪我で出場できなかったが外野でクリーンナップ候補栗原選手は来年27歳、上林選手は28歳のシーズン。バックアップとして出場経験の有る牧原選手、周東選手、野村勇選手。又若手組の柳町選手、正木選手、谷川原選手と外野陣は人材が豊富といえる。内野陣は三森選手、今宮選手、川瀬選手、周東選手、牧原選手、野村勇選手とユーキリティーが豊富なだけに、若手枠が野村大樹(22)に増男(23)、リチャード(23)、と順調のように思えるも今宮選手クラスの守備力を誇るショートストッパーが将来誰になるのか気になるところ。支配下選手ベースでみると川原田選手(20)、小林選手(21)が若手の遊撃手候補、怪童に匹敵するショートに成長を期待したい。

スラッガー候補の育成において

2000年初頭よりダイハード打線で打のホークスとして一躍球界の脅威となったが当時の本塁打数は200本塁打前後。各球団の本塁打を見ると180~200本のラインが多く打高とも読み取れるが2022シーズンのホークス本塁打は西武118本に次ぐ108本、一人20-30本打てる打者がいれば山賊打線に匹敵するインパクトを与えることが出来る。ポジションや年齢別もとより今年のスラッガー候補を見渡してみよう。

2022ドラフトスラッガー候補1

2022ドラフト会議野手はかなり判断が難しいと言えよう、2023ドラフトに強打者が固まっているだけにホークススカウト陣営の手腕が試される。去年、一昨年と東京6大リーグの優秀選手を2人ピックアップしている。いずれもコンタクト率が高く、正木選手は中距離打者、柳町選手はアベレージを残す打者として活躍してきた。高卒スラッガーの浅野選手を獲得するかもといった報道が出ているが既定路線で言えば東京6大学出身蛭間選手と言いたいところだが4年の秋期リーグ26打席.130、対東大成績を除くと通算.195 8 OPS0.708 BB/K0.43とあまり良くない指標。2022シーズン高卒スラッガーで活躍した選手いえばセリーグだと巨人の岡本選手(智辯学園高等学校)やヤクルトの村上選手(九州学院高等学校)パリーグだと楽天の浅村選手(大阪桐蔭)やロッテの山口選手(明桜高校)以外大学卒業の選手が多い傾向に。そこで魅力的な非ミーハー路線の大学野手をpickupしていこうと思う。

2022ドラフトスラッガー候補2


澤井 廉(中京大)

180cm100kgと恵まれた体格で大学通算長打率.470と指標も良い。速いストレートに対してのタイミングの取り方、スイングの強さも申し分無くレフトでの出場が多い為プロ入団後打撃成績を求められるが期待したい一人だ。

吉田 賢吾(桐蔭横浜大)

180cm94kgの大型キャッチャー、4年時春のリーグ戦10試合で、4割、3戦連発含む6発と打撃に優れ1.9秒を切るセカンドスローイングも魅力。4番を座る機会も多い為実績と自信は将来のクリーンナップ候補として期待していきたい。

小中 健蔵(西南学院大)

181cm86kgと恵体で福岡は粕屋出身の選手。3塁手でありライナー性の力強い打球を飛ばす中距離ヒッター、昔巨人にいた清水選手にイメージが近いですね。近年ホークスドラフト北の選手が多いですが九州勢も負けていないですよ。

野口 泰司(名城大)

180cm93kg、メジャーリーガー的な打撃フォームで長打力も魅力な捕手。栄徳高校時代から強打のキャッチャーで有名でしたがドラフトにかからず、今期のドラフトに期待。捕手で強打者はホークススカウト陣好みなのではないでしょうか。
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如何でしたでしょうか、ざっくばらんに解説してきましたがドラフトは原石をいかにチーム体制にフィット出来るのか、入団した選手にとって適切なポジションなのかなど常に情報を整理する作業が必要で全てが良いから獲得するといったことが出来ないのも事実です。実際スカウト陣の現場の方は選手の中学時代から、高校、大学、社会人時代と長いスパンで的確な選手をピックアップしており長い目で選手のマネジメントをしているといっても過言ではありません。その年のドラフト候補といったら彼らからするとミーハーに聞こえるかもしれませんが、次回はホークスで見てみたい投手、2022ドラフトに関して考えていきたいと思います。

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