こんにちは。HUG for ALL代表のあややです。2024年もあっという間に1ヶ月が過ぎましたね。…この一文を書いているとき「2023年も…」と書いている自分がいて、少し笑ってしまいました。

さて、今日は2024年度1回目の「あそびクエスト」の様子をレポートしたいと思います。1月ということもあって「ちょっと新年っぽいことをしよう」と企画したあそびクエスト。今回はどんなドラマがあったのか、皆さんにシェアをさせてください。

1月のあそびクエスト企画

年末年始、少しぼんやりしていたのか、年が明けてはじめて「あれ？1月のあそびクエストなにするんだっけ…？」と気づいた「まなび・あそびクエスト検討チーム（※）」の私たち。

新年早々、1月8日のミーティングで慌ててみんなで相談します。「最近は落ち着いてなにかを”作る”ってことあまりしてなかったね」「でも子どもたちは”作る”のが好きだし、それに集中できたらいいかも…？」「子どもによっては外に行きたいって子もいるしね」。そんな話の中から「新年らしく凧をつくるのは？」「じゃあカルタもいいかも」という声が出てきました。

ひさびさの、まずはものづくりに集中するあそびクエスト。1月の企画はこんな感じになりました。

かるた職人・現る！

中1のまいかちゃん（仮名）と小4のひかりちゃん（仮名）は、迷うことなくかるた一択。脇目も振らずに集中してかるた作りを始めました。

まいかちゃんはお気に入りのボカロの曲の歌詞でかるたを作りたい！と決めて作り始めたのですが、最初の「あ」から「…思い浮かばない」と、上を向いてうんうん唸っています。

中学生に人気のボカロの知識不足のクエストフレンドはほとんど役に立てずに、悩むまいかちゃんの姿を見守っていました（笑）

一方、お絵かき大好きのひかりちゃん。自分で読み札を作ってその絵をクエストフレンドに描くように促したり、クエストフレンドが作った読み札の絵を自分で描いたり。クエストフレンドも巻き込んで、合計30組ものかるたを作成！

その中でも、私が特に気に入った4枚のかるたをご紹介！このなんとも言えない味わいが最高です。なぜこの読み札になったのか、この絵を描くのにみんながどのくらい悩んだのか、考えれば考えるほど、なんだか楽しくなってきませんか？そして、HUG for ALLの活動について書いてくれた1枚も！

凧…あれ？衣装？！

凧作りをがんばってるぞ…？と思ったら、いつの間にかファッションショーをしていたのは小3のしんやくん（仮名）。最近どんどん体が大きくなって、お兄ちゃんになってきたなーと思っていたのですが、楽しいことに無邪気にチャレンジするところは変わらずで、ちょっと嬉しくなりました。

最初は凧の足用のリボンをはちまきにして、凧の土台作りに失敗した赤いビニール袋をたすきのようにするところから。次は腰に赤いリボンを巻いて「見て見て～」とうれしそう。「じゃあ、青い服も作ったら？」というと、ノリノリでビニール袋を切り始めます。

「あれ？着れない！」などとわちゃわちゃしながらも、完成した衣装を着て、担当のかずさんとだっちとはいポーズ！

そして凧も密かにちゃんと「8本足」。「タコ（蛸）だからね！」と自慢げにするしんやくんに、「外に凧揚げしに行ってきたら？」というと、「え？この服で？！」と言われてちょっとびっくり。「え～、そのままでよくない？たのしそうだよ」と言ったのですが、しっかり衣装は脱ぎ捨てて、外に凧揚げに行っていました（笑）。

こだわりのたいきくん

ものづくりの理想が高く、理科実験的なものが大好きな小2のたいきくん（仮名）。この日はスプラトゥーンのイカ風の凧をつくりたかったようで、「どうやってつくればいいの～（怒）」とちょっとイライラ。

そんなたいきくんの期待を受けて、担当のいっくんとあぼちゃんが、一生懸命「スプラトゥーン凧」の制作にチャレンジします。

一方、二人の制作工程を見守るのにもちょっと飽きてきたたいきくん。私が作っておいた見本凧を渡すと、部屋の真ん中でくるくる回って凧が揚がるかどうかを試し始めます。

表情をお見せできないのが残念なくらい、本当に楽しそうにニコニコ笑いながら凧をみつめるたいきくん。「あ～、とんだ～、とんでる～、まわる～」と、くるくるくるくるしばらく回り続けていました。

最終的にはいっくんのがんばりで完成したスプラトゥーン凧。完成度も高くて、個人的にはたいきくんの期待に応えるいっくんのすごさに感動しました！

次は何をしようかな

子どもたちの「好き」や「得意」をみつける「あそびクエスト」。例えば「アート」系の活動でも、ものづくり系とお絵かきは違うし、かるたと凧づくりはまた違います。

例えば今回だと、かるたを選ぶか・凧を選ぶか・それとも両方やろうとするか、そんなところにも子どもの個性が出ていて興味深いなぁと思います。

今年も子どもたちと共に、いろんな体験を楽しみながら、子どもたちの素敵なところをたくさん発見していきたいと思います。引き続き、私たちの活動を応援いただけるとうれしいです。どうぞよろしくお願いします。