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キーパーコーチとしての悩み

ドイツでのキーパーコーチをしてて、私ももう4か月が経ちました。

5部での2018-2019シーズンが終わり、6部に降格をし、新しいオーナーとスポンサーで順調に始めた今シーズン、最初の試練が降りかかった。

セカンドキーパーの状況

それは19歳のセカンドキーパーの成長によるものであった。これはチームにとってすごくうれしいことであった。シュートストップに長けたセカンドキーパーは自分に自信がつき、レギュラーになりたい強い思いを私にぶつけてきた。一度プレシーズンにスタメンで出場させ、安定なシュートストップのパフォーマンスを魅せた。しかし、ピッチ外での彼の振る舞いは私のプレイヤーモデルとあっていなかった。ほかの選手ともあまり溶け込めず、凄くとがっており、誰かにアドバイスをもらっても素直に受け止めない。所謂、オープンマインドを忘れてしまったのである。

GKのプレイヤーモデル

私の中のGKのプレイヤーモデルには、勿論シュートストップも入っているが、ピッチ外のパフォーマンスに6割注いでいる。試合中ボールタッチがFP(フィールドプレイヤー)と比べて少ないGKは、声で試合するときもある。しかし、日ごろのチームメイトとのやり取りで、GKの声がFPの耳に入り込みやすいかが決まる。日ごろの練習からもそうである。練習だから声を全く出さず、大丈夫だと思っているが、それでは試合では聞きなれない、若しくは言い慣れてない言葉が突然出てくると混乱を起こす時がある。チームをさせる選手の1人が特別なポジションで特別な待遇なんて全くない。キーパーはチームを守る以上、振る舞い方も皆を和ませるクレイジーにならないといけないのだ。

ドイツ人キーパーの誇り

ドイツにはオリバー・カーン、ゼップ・マイヤー、アンドレアス・ケプケ、最近ではマヌエル・ノイアー、アンドレア・テア・シュテーゲンといった大物選手を輩出している。所謂GK大国である。地域クラブでもGKは本当にプロ選手並みに自分でテーピングを用意したりして、念入りの準備をしている。そんな彼らをトレーニングをしてると、決して自分に合わないトレーニングでも最後まで付き合ってくれる。練習の終わりには自分の理想を要求する。私はこれをはじめは自分の練習が悪いとずっと思っていました。確かにそうであるかもしれませんが、実際彼らの目はもっと強くなりたいから、協力してくれというような目でした。キーパーの誇り、キーパーをしてる自分に誇りを持ってるからこその要求だと私は受け止めることにした。もちろん彼らと成長していく。キーパーコーチとしての誇りをもっと強くしていきたい。