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映画『浅田家!』を観て思い出したこと

本日10/2(金)公開の映画『浅田家!』を観てきました。実在する写真家・浅田政志氏を主人公とした、実話を基にした映画です。映画公式サイトはこちら。 映画『浅田家!』、ハイパー良かった!率直な感想としては「ハイパー良かったからみんな観て!」ということになるのですが、それだけでは能がないので、もう少しだけ詳しく、ネタバレのないようにご紹介したいと思います。おつきあいください。 まず、先だって"ネタバレのないように"とおことわりしましたが、本作の予告編(トレーラー)を観たかたで

    • 記念写真を撮っていく

      定期的に常に、写真を撮る身として撮った写真を公開して、人に見せること自体を目的とするのはやめようと思いました。変わらず人には見せるんですけど、それが目的ではなく、目的は"撮ること"。撮った時点で目的は達しているような、そういうところを目指そうと思います。 作品にはならない写真を写真を作品とするためのプロセス以前の状態に留めておこうと思いました。それは、人がただシャッターを押しただけの写真と、そうではないなにかしらの価値がある写真とを隔てる回廊みたいなものがあるように捉えられ

      • 2019年の撮影

        2019年の撮影は、より「そのモデルさんの今を残す」ということに注力したいと思います。今までもそうしてきたつもりなのですが、特に大きく周知することもありませんでした。それを周知したうえで撮影していこうと思います。 そのとき、その場に、ボクがいて、モデルさんがいて、そのときモデルさんがどんな気分だったか。それを残すことが、ボクが写真を撮る動機です。いわば「記念写真」です。それが基本です。なので、芸術を目指すことも、"作品撮り"などといわれている意味での作品を作ることも、いった

        • 【撮影要項】最近の撮影とこれからの撮影

          タイトル小難しいのですが、要は「最近こういう撮影してました」「これからはこういう撮影していきたいです」「何卒よろしくお願いします」ということです。 最近の撮影最近の撮影は、今までの「その人を撮る」ということがより顕著化したような撮影が多かったです。ボクは基本的にはモデルさんからお声掛けいただいた撮影でやっていってまして、撮影のテーマやモチーフ、ネタなどもモデルさんからもらっています。「具体的にこんな写真が撮りたい」「こんなロケーションで、こんな衣装がいい」「今こんな気分なの

        映画『浅田家!』を観て思い出したこと

          1分でわかる hugo ryo

          写真歴は20年ちょっと1998年にデジカメを買いました。当時は学生で、授業や部活、放課後などの生活をたんたんと撮っていました。 ポートレートを始めたのは2016年の夏最初はこんな写真を撮っていました。 血糊や廃墟写真に転ぶポートレートを撮り始めた次の月には血糊写真を撮っていました。続いて、廃墟風スタジオでの雰囲気重視の写真も撮っていました。 トイデジ部に入部いおり気高いさんが部長を務める「気高いトイデジ部」に入部。部員番号2。オフ会やイベントのお手伝い、サイト運営などを

          1分でわかる hugo ryo

          ポートレートの次にやりたいこと uncertain.

          やりたいことがあるならSNSなんかで言ってないで、しかるべき人に声をかけて、しかるべき準備をしてやっちまえばいいじゃねえかと思っているのですが、自分のやろうとしていることの整理も兼ねて。ちょっと思うままに書き散らします。言葉も、なるべくどういう意味や定義で使っているか書いていきますが、自己流解釈です。 ポートレートは"肖像写真"で、人を人として写し取るものだと思っています。モデルさんを撮るときはそこに忠実に、誠実に、丁寧でありたいと思ってやっていますが、ただ、ボクの写真は時

          ポートレートの次にやりたいこと uncertain.

          撮影依頼と活動ポリシーについて

          「活動ポリシー」なんていうと大袈裟だし(汗)、これまでは「別にわざわざ言う必要も無いだろう」と考えていましたが、ちょっと思うところもありまとめておきます。 ボクの場合、撮影については、ほとんどがモデルさんからお話しをいただいたものです。「撮ってください」と丁寧なメッセージをいただくこともあれば、雑談のなかで「じゃあ今度お願いします」みたいな"話の流れ系"もありますが、とにかくボクのほうからコンタクトを送ることはまずありません。 「撮影のお話しをいただけたモデルさんを撮る」

          撮影依頼と活動ポリシーについて

          闇の王を終えて

          写真展"闇の王V"が終わりました。まずはご来展いただきましたみなさま、主催のHASEOさんはじめ、出展者のかたがた、ありがとうございました。 出展作品にかけた思いについては、こちらのノートに書きました。 終えてみての感想なのですが、展示を終えてひと晩たっても、まったく感想が出てきません。自分の作品についても、写真展全体についても、どう感じて、どう捉えれば良いのかまったくわかりません。 わかるのは、諸々含め、これが今のフルパワー、すべてだったということです。今はこれ以上の

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          闇の王 出展作品について

          去年2017年の"闇の王"に引き続き、今年2018年の"闇の王"に参加させていただきます。 展示する作品について話します。前置きが少し長いです。 去年2017年の"闇の王"搬入のとき、はじめて目にする他出展者の方々の作品に圧倒されました。自分だってフルパワーで臨んだつもりでしたが、好き嫌いこそあれど、自分が勝てていると思える人はひとりも、本当にひとりもいませんでした(勝ち負けじゃないけど、まあ、実際のところあるじゃん?)。そんな作品と自分の写真が並んで貼られているのを見て

          闇の王 出展作品について

          写真を選ぶとき、現像するとき

          撮影した写真の中からテイクを選ぶとき、またその写真を現像するときになにを考えているか、というお話しです。 まずセレクトするときはLightroomを使います。フラグと絞り込み機能を使って、まずは明らかなミスショットを外します。そのあと残った写真の中から、特にお気に入り写真をあげておきます。良いテイクと悪いテイクを一度に選ぼうとすると時間もかかるし失敗するので、ここは分けて作業します。 そのあと、良い写真の中からその撮影のキーとなる写真を数枚選びます。その写真を眺め、ストー

          写真を選ぶとき、現像するとき

          写真の話をして電子書籍にしましょう

          hugo ryo と写真の話をしてくださる方を募集いたします。話した内容は電子書籍にして配信します(無料配布予定)。 企画動機は、写真が好きで写真の話をするのに必ずしも写真をあるレベルまで極めている人である必要はないだろうと思ったのと、そういう会話が公開される意味はあるだろうと考えるようになったからです。 応募資格は、モデルさん、カメラマンさん、メイクさん、ギャラリーオーナーさんなど、職種は問いません、とにかく写真に携わっていれば大丈夫です。 電子書籍にはボクだけでなく

          写真の話をして電子書籍にしましょう

          電子書籍で配信する理由

          先日ツイートもしたのですが、今後は写真を公開するメインの場を、TwitterやInstagramなどのSNSではなく、電子書籍にしようと思っています。電子書籍と大仰に言っていますが、要はTwitterの代わりってだけです。 理由は大きく以下の2点。 ①枚数に捕らわれず、順番も考えて、流れで表現したい。 ②できれば大きくご覧いただけるようにしたい。 ①については、ボクの写真の撮り方というか、ポリシーによるところが大きいです。一枚でドーンと提示するかたちではなく、あくまでも物

          電子書籍で配信する理由

          電子書籍、配布中

          現在、下記の電子書籍(iBooks)を配布しています。 ・0円ですが、無料ではありません。必ず感想をください。それが代金になります。 ・できるだけ大きな画面(iPhoneよりはiPad、iPadよりはMac)でご覧いただけたらうれしいです。 ※現在「iOS」「macOS」のみ対応しています。

          電子書籍、配布中

          どんなモデルさんの撮影を受けるか?

          結論から言いますと、よっぽどのことがなければ撮影のお誘いは断りません。ボクがお断りするのは、おもに以下の2点。 ・緊縛撮影(ボクは縛りはしませんというだけで、他にきちんとした緊縛師さんがいらっしゃる場合は、撮影のみお受けします) ・18歳未満のヌード撮影 また、現在はほとんどボクのほうからのお声掛けはしていません。 それだけでは芸がないので、なぜ撮影を断らないかの理由もご説明します。 ボクは撮りたいイメージやモチーフを想定して、そこに対してモデルさんを当てはめたり募集し

          どんなモデルさんの撮影を受けるか?

          「写真のなかで死にたい」と言ったモデルさんの話

          ボクは血糊写真なんかも撮っているので、モデルさんから撮影のお話しをいただくときに、テーマとして"ダークな"題材をいただくこともあります。 前提としてボクは、画を想定してからモデルさんを選ぶ(当てはめる)ということをしません。モデルさんが決まって、どんなものが撮りたいか?どんなことを表現したいか?をうかがってから、画を決めていきます。なので、モデルさんからのお話しを(基本的に)断ることをしません。前述のやり方であれば、誰しも必ず撮れるものはあるので。 あるときモデルさんから

          「写真のなかで死にたい」と言ったモデルさんの話