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はじめてのたいしょく④

退職報告をするにあたり、
最も緊張する相手は両親だ。

その両親への報告を、今日済ませた。
約13時間前の話だ。

伝えるにあたり、自分で決めた条件は2つ。

ふたり同時に伝えたかった
晴れた休日の午前中に伝えたかった

最近の日曜恒例、家族でスーパーへ買い物へ行って帰ってきたあと、食材を片付けて、休憩して、日曜の空気でまったり休憩しているタイミングで、おもむろに。

「お伝えすることがあります」

。。。。。

一瞬で変わる空気。

母「もう言うたん?」

自分「上司にということであれば、もう言うた」

母「あらぁぁ・・・・・・。
        引き留めてくれんかったん?」

自分「まぁ、それっぽいことはあったけど。でもやめる。」

父「・・・・・・。
        まぁ、お前が決めたんやったら、しゃあない」

とは言ってくれるが、
これからのくらしはどうなるんだ・・・的な空気。

わかる。そう心配してしまう気持ち。
私は稼ぎ頭だったから。

両親が、我が子と自分達の今後の生活に不安を抱くであろうことは、たやすく想像できたから、伝えるのは「晴れた休日の午前中」なのだ。
仕事から帰宅後の夜は、私も疲れて半分幽霊だし深刻ムードになりがちだし。両親が夜中うなされるかもしれないとかまで考えたからだ。

切り出すのには勇気が必要だった。

なぜ勇気??

会社というコミュニティは、「そこへ所属すること、し続けることが善」という価値観が、自分の中にも刷り込まれているのだなぁ。と改めて気づく。

善を覆すことは概念的に悪だから。

学生時代の部活も
一度所属したら、引退するまで頑張ることが当然、善。
みたいな雰囲気だったな。
そうか。
社会に出るまでに、既に学校という場で
大人社会の価値観が刷り込まれているのだな。

退職するって、
色んな自分が立ち現れるんだな。

もとい。

じつに形容し難い空気感が生まれたものの、
長くは続かなかった。

ふう。

とりあえず、今日最大の恐れは実行出来たのだ。

なんだろうか、

その後におとずれた私のこの心の軽さは。

あとは、同僚をびっくりさせることだけかな。


今日は休みだったので
出勤日数  残り変わらず14日


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