タルパと魔法の杖
うちのタルパはよく僕のサポートをしてくれる。
相談に乗ってくれたり、アドバイスをくれたり、寝かしつけてくれたり
まあ、形は様々だ。
そんな時、タルパから相談を受けた。
「私にワンドを用意してくれない?
ワンドねぇ……
ワンドとは簡単に言えば魔法の杖だ。
火を出す〜とか水を操る〜……ってわけではなく
現代魔術で言うなら願いを叶えたりヒーリングに用いる事が多い。
そのワンドをなぜうちのタルパが…………?
「その…今後のサポートで使いたくてさ。今の私ならワンドの力を最大限引き出せる気がして……ちょっと試してみたいの。後……依代、的な。」
試してみたいかぁ。実際あり得るのだろうか?
ワンドにタルパを宿らせて性能アップ!みたいな現象は。
結局のところ魔術もタルパも占いも都合の良い場所だけ切り取って使うのが1番だと考えるタチではあるので試してみるのも良いのかと思った。
『とりあえず、試しにって事で有り合わせでいい?上手くいきそうならちゃんとしたの用意する感じで。』
「大丈夫。ありがとう。」
さて、ワンドか。昔は持っていたが目標達成のタイミングで供養というかなんというか…………土に埋めてしまった。
有り合わせとはいえ割り箸は流石に味気ない。(まあ最初の杖は割り箸で作ったが……)
金属や石の杖はなぜか少し相性が悪い(木だと力が流れる感じがするのに石や金属だと鈍く感じる
『公園で試す…………?』
「大丈夫?変人だけどそれ。」
『だよなぁ………』
散々考えて鉛筆で試すことにした。
『……だいぶこう、なんというかイタいな』
「やってること小学生だね。大の大人が。」
『…………子供心を忘れて無いと言って欲しいな。』
「じゃ、鉛筆借りるね。」
スルッと入り込んでいくうちのタルパ。
『そんなすぐに行けるもんなんだな』
「良いから。どう?使いやすい?」
『鉛筆の素の性能を知らないかもしれん。』
「…………」
『ごめんじゃん。うーん。なんというかイメージしやすい分使いやすいとは感じる。効果まで差があるのかはちょっと。』
「ちゃんと使いやすくはなるんだ。良かった。」
『力の流れがイメージしやすいって感じかな。ちゃんとしたの用意しても良いかも知れないね。』
結論としては
使いやすいとは感じた。個人差はあるのだろうが。
杖に精霊が宿ってるイメージができる分効果も高まるのかも知れないとも感じる。
まあ、今後に期待といったところだろうか。
研究というかメモがてら残す事にする。では。
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