様々なところで
モキュメンタリーを
目にすることが増えたが
わたしがおすすめのモキュメンタリーは
セブ山さんだ。
そこかしこにある違和感
嘘のような本当と、本当のような嘘
突然回収される伏線
ただ他のモキュメンタリーと
圧倒的に違うのは、
視聴者が安全な場所でそれを楽しむことが
出来ないところだ。

わたしはいつだって
NO セブ山 NO LIFE！！
と信仰にも似た熱い眼差しを向けながら、
必死に出口を探している。

遠い昔
「性病大サーカス」の元団長
と自己紹介のところに
書いていたが、
『サーカス』という言葉が
セブ山さんにはよく似合う。

ポップで奇妙で出鱈目で楽しい。

危ないから行ったらダメだと
口酸っぱく言われていたのに
愉快な音楽に誘われて
恐る恐る扉を開けると
にこにこしたセブ山さんが
甘いお菓子を配っていて...
ってやっぱこれ一生出られないやつじゃない？

『ヒモックマ生誕祭』
という名のサーカスが
原宿のど真ん中、
ラフォーレで１ヶ月開催された。
確実に日本の何かが変わってしまったと思う。

大袈裟な！って思ったあなた！
「あ、ヒモックマじゃん」
と普通のことのように
女の子たちが言っているのを
この目で見たんですよ！
何かが始まっている。

『日帰りできる禁固刑、懲役31日』
と聞いたときは、
後半は週３くらいになるのかなぁ？
と失礼なことを思っていたが、
なんとセブ山さんは
１日も休まず、１ヶ月まるまる
11時から20時まで店頭に立ち続けた。

すごい。
もうなんかこれ以上なんて言ったらいいのかわからないけど、
とにかくすごい。
普通に店員さんとして働くのだって
31連勤は無茶なのに、
行った人がみんな
『楽しかったー！』と
ホクホクした気持ちになって
帰るようなことを、
31日もやり続けたって
それはもう本当に
とんでもなくすごいことだと思う。
急にやってのけるからいつもびっくりする。
セブ山さんってどんな人なんですか？
いつまでも実態が掴めない。

最近はもっぱら
『一人残らずみんなを幸せにする』
と怖いことを言っている。
昔はちゃんとわかりやすく
危険シールが貼ってあったと思うが、
今はひっくり返してみてもわからない。
どうだっけ？安全なんだっけ？
ビックリ箱みたいに
ビヨヨヨヨ～んってならない？
大丈夫？

兎にも角にも、
ヒモックマ生誕祭inラフォーレ原宿
とても楽しかったです！
１ヶ月本当にお疲れさまでした！