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ヨーガを筋肉体操で終わらせないために必要なもの

ヨーガをフィットネスだと思っている人も多い昨今、
ヨーガを最大限活用して
自分の肉体、心、脳を"バージョンアップ"するには
何が必要でしょうか?

優秀な先生?

もちろんそれはとても大事ですが、
優秀な先生のレッスンでも
筋肉体操で終わってしまう人と
そうでない人に分かれます。


その違いはなんでしょうか?


答えは
ヨーガに対する"目的意識"の違いです。

目的意識とは、
"自分の行動をどのような目的で行うのか"を
明確に自覚できていることを指します。

仕事であれば、
"その仕事を何のために行うのか"が
しっかり理解できている状態といえるでしょう。

ヨーガであれば、
"ヨーガを何のためにやるのか"ということを
しっかりと認識できていなければ、
与えられる無数の情報を
キャッチして活かしていくことはできません。

例えどんなに素晴らしい先生がレッスンしてくださっていたとしても
それに気がつくことができません。


では、ヨーガの本来の目的とはなんでしょうか?


ヨーガスートラには

1.人間(=自分)を囚われの身にしている形態(肉体、思考、感情、記憶etc...)の支配から"解放する方法"を明らかにすること

2.どのようにすれば自分を自由にできるかを示すこと

と書かれています。 


"囚われ"、すなわち"支配"から解放されるには
まず、支配されていることに気が付かなければなりません。

なぜなら、支配に気付かなければ
そこから抜け出そうとは思わないからです。

・形態(肉体、思考、感情、記憶etc...)が
自分を支配するってどういうこと?

・そもそも自分って肉体や思考、感情じゃないの?
支配される対象の"自分"ってなに?

という疑問が生まれる方もいるかもしれません。


そのような疑問を1つ1つ晴らしていき、

・支配されたらどうなるのか

・何が出来ていないから支配されるのか

など段階を追って
論理的に、系統的に学んでいきます。

なんとなく、ではなにも掴めずに終わってしまいます。


この世にあるもの全て、
目に見えないエネルギーが顕現するために(=姿を表すために)、
形態を使います。

この形態となって表れたものは"結果"であるので
既に"結果"として表れている "肉体や感情"にアプローチしても
問題解決にはなりません。

ヨーガでは結果ではなく、"原因"にアプローチすることができます。

雑草(結果)を抜いても抜いてもまた生えてきますが、
ヨーガでは雑草の根っこ(原因)、種の部分に
科学という戦術、戦略を用いていきます。


それはヒマラヤや聖地、山奥に籠らないとできないのではないでしょうか?

いいえ、この現代の生活の中で行うことができます。
気になる方はヨーガスートラを開いてみてください。

(開いてみると難解で素人にはとても1人では読めないことがわかります。)



ヨーガの先生は
「誰に出会うかで3年かかる道が3日で終わる」
と仰います。


高みを目指そうとしていても、
自分が大きく変わろうとする時
「今のままで十分幸せだよね」
「次に進もうとしたら良くないことが起きたからこれはきっと続けない方が良いんだ」
など、必ずその手前で低位我が邪魔をします。


そして、
大きく変わろうとする時の
"苦しみ、悲しみ"から
逃げずに対峙できる心と身体を作るために

既にその道を乗り越えた先生に
指導してもらうというのは
安全ルートであると言えます。


"大きい目的は小さい目的を包含する"という
宇宙の法則があるので、
ヨーガの本来の目的意識を持ってヨーガに臨めば
その目的を達成する過程で
自ずと肉体は健康で、感情もさわやかになります。

ヨーガの目的を中途半端なところに設定してしまうのは
同じ時間を過ごす中でとてももったいないことだと思います。


ヨーガの本来の目的を認識し、
目的意識を持ち、
適切な先生の元で
ヨーガの科学を活用すれば
どんな人でも少しずつ精神的な歩みを進めていくことができます。

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