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【Python】CME市場でのビットコイン先物の未決済建玉を取得する方法

国際的な先物市場として知られるCME(シカゴマーカンタイル取引所)において仮想通貨銘柄が上場されている。執筆時点ではビットコイン・イーサリアム・マイクロビットコインが取引されており、これらの取引実態がビットコインやイーサリアムの価格に与える影響は無視できない。実際に、本市場での売建玉が多い時にビットコイン下落が発生しやすいといった傾向が観測されている事例から、未決済建玉の情報を手元で入手し売買に活用しているトレーダーも存在している。

未決済建玉は英語でCommitment of Tradersと呼ばれ、いくつかのサイトで容易に確認することができるのだが、

- csvとして保存できない
- 過去データを参照できない
- そもそも表示されている情報が間違っている

といった問題があり、再利用・検証可能な形で取得する方法は限られている。特に以下のサイトは日本語対応されたサイトであるが執筆時点では上記の問題があり、特に最近では完全に間違った数値が記載されているため、これを参考にトレードすると予期せぬ損失につながってしまうため注意が必要である。
https://bullbearanalyzer.com/futures-lschecker/BTC
https://nikkeiyosoku.com/crypto/bitcoin_f/

以降ではこれらの問題に対応するため、ユーザー自身の手で建玉情報を取得できるようPythonコードを掲載するとともに、実際に得られたデータについて概要を述べる。このコードによりビットコインだけでなくイーサリアムとマイクロビットコインの建玉も同時に取得することができるため、これら銘柄へのトレード活用も期待できるだろう。

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