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白内障手術をして第二の人生のスタートを切ろう!

白内障が進んで見えにくくなっている患者さんに、手術を勧めて、今よりできること、やりたいことを増やしてあげる、そのための背中を押すのは眼科医の役目だと考えています。

白内障手術をすることは「視力が上がる」というメリットだけではないんですよね。

今注目されている「予防医学」的にも白内障手術をして見えるようにしておくことはいろいろな面で大切です。

ちゃんと見えるようになれば、TVやパソコンも見えるし、本や雑誌なども読めるようになり、目から情報を入れて認知症になりにくくなります。

がんやうつも「運動」が予防策になります。楽しく安全に運動をするためにも、白内障手術をして見えるようにしておくことは大切です。

運動、そして歩行時の怪我予防のためにもよく見えることは重要です。元気でしっかりしていた人が、段差でつまづいて転倒し、足の骨折をした後、寝たきりになり、みるみる痴呆になってしまう。そんな患者さんを、病院の整形外科病棟でたくさん見て来ました。

高齢者の運転免許の返納の問題でも、白内障による視力低下は運転が危ないというだけでなく、普段から視覚情報があまり入らないことが、運転時の判断力の低下にもつながっていると感じます。

眼から得られる情報量は、耳、鼻、口などの感覚器からの情報全体の8割以上と言われているので、白内障手術をしてよく見えるようになることは、脳にたくさん情報が行くことになります。

ご両親、ご家族、ご親族など、最近見えにくそうにしているなぁと感じたら是非眼科受診を勧めてあげて下さい。
よく見える目になって人生を楽しんでもらいたいというのが私の願いです。

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