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落語家が噛みやすいセリフは意外なあれです。

落語家に「噛み」はつきものです。

噺の中で噛むのは大体ネタおろしとか、つまり慣れていない噺をする時です。やり慣れた噺は堂々とやるし、多少セリフを変えたりして喋りますが、慣れない噺は覚えたまんまのセリフに縛られることが多いので、そういう時に噛みやすいですね。

甘噛みなら良いですけど、噛みまくって何言ってるかわからないような時は本当にお客さんにごめんなさいって気持ちでやってます。

それも慣れなんですけどね。

だけど、実際はもっと噛む場面があってそれは高座の前です。

落語家は大体高座に上がる前に楽屋にいる人に向かって、特に下の人は上の人に「お先に勉強させていただきます」と言います。

これがめちゃくちゃ噛むんですよね。

あくまで私の場合はですが、サ行は噛みやすいですね。「お先に」と勉強させての「させて」のあたりがちょっと離れてるようですが、なんだか組み合わさっていて、噛むんです。

あと帰る時の「お先失礼いたします」も噛みます。これに関してはサ行が繋がっているので噛みやすいのは当たり前です。「いたします」ならまだ良いんですが、人によっては「させていただきます」とサ行をさらに組み合わせている人がいて、これはもう自分にトラップを仕掛けているようなもんで、噛みますよね。

あくまで私見ですが…

今日は噺家が噛みやすいあのセリフについてでした。

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