さてさて。昨日の続き。

なんと、アイロンではなく衣類スチーマーをお迎えいたしました。（もちろんアイロンとしても使えます）

先代に比べると、段違いに小さい。……と言っても、読んでくださっている方は、誰も先代の姿を知らないのだけど。そして、先代は紛うことなくアイロンで、この子は衣類スチーマー。

超急いでいたはずなのに、家電量販店で選びきれず、選定に一時間もかかった。疲れた。

何しろ、先代は私が貰い受けてから二十数年使った。ということは、最低この先十年は新しいアイロンを買うことはないだろう。なら、今現在の最新鋭機種にするべきでは？

私が掲げていた条件は「コンパクト・軽量・しっかりアイロン出来ること」だったのだけれど、いざ、様々なアイロン&衣類スチーマーを目のあたりにすると、コードレス・衣類スチーマー機能・すべりのよさがチラつく。

先代のコードの短さに苦労したし、ハンガーにかけたままの衣類のシワが取れるなんて素晴らしすぎる。そしてアイロン面では、やはりあのティファールに敵うものなどないとネットで誰かが言っていた。

……コードレスはパワーが落ちるし、今まで衣類スチーマーなんてなかったから、なくてもなんとかなるし、ティファールの鍋なんて使ったこともないのだ。

それなのに。メインに掲げた条件ではない付加価値の方が、私を惑わせる。

こういう時は、TOSHIBAさんだ。

私はTOSHIBA製品と相性が良いらしく、操作ボタンの配置とか取手の位置とかが、非常に身体にしっくりくる。困ったときは、多少デザインが気に入らなくてもTOSHIBAにしておけば間違いないというTOSHIBA神話が人生で積み上げられている。（安心のTOSHIBA製品と思っていながらも買い渋るときは、デザインが好きではない時なのだ）

そう。使ったこともないティファールより、安定のTOSHIBAだろ、私よ。

TOSHIBAで、コンパクト・軽量・パワーの心配がないコード付きアイロンを選べばいいんだよ！（あとは、ティファールの可愛さをどうやって振り切るかだ）

そう自分に語りかけながら、展示品ティファールの衣類スチーマー使用時のブラシ部を取り外してみる。注水口も他社のプラスチック製に較べて、耐久性が高そうだ。しかも可愛い。

（今、思い出しながら書いていて、あの時私はかなりティファールが欲しかったのではないかと思っている。欲しくて買うのではなく、必要に迫られて買う状況なので、機能の吟味に気を取られていたが、これが例えば化粧品か服ならティファール選択）

よし、もう一度、TOSHIBAさんに会いに行って……と思ったところで声をかけられた。一時間近く、狭いアイロンコーナーをぐるぐる（途中、ミシンコーナーにも寄り道した）している客を見兼ねたのだろう。

多分、この店員さんも、私には声をかけたい気はしなかったのだと思うが。

（私が販売員さんにどれだけ声をかけて貰えないかを語った記事は、こちら。

この時のシャンプー&トリートメントのおかげで、かなり髪のひっかかりがおさまってきました）

……店員さんが私の話を聞いて薦めてくれたのが、お買い上げ品である。（登場機が増えてきたので、HITACHIくんと呼ぼう）

細々とめんどくさかったかも知れないが、これだけ条件が並んでいたら、逆にプロは選びやすくないか？　私なら、これだけ条件があれば、ぴったりの化粧品をオススメする自信があるし、むしろ「そんなものはないから、妥協しろ」とも言える。

しかも私は金額を条件に上げていない。私が選べないのは、家電の知識が少なすぎるからで、だから最終的にデザインしか決め手がないのだ。

HITACHIくんは、かなりティファールちゃんと機能が似ている。価格も似ている。一番の違いは何かと訊ねると、「ハンドルの握りやすさと、先の形ですね。動かしやすいです」との答え。なるほど。パワーは？　「このタイプの中では一番強いと言っていいと思います」　コードレスも捨てがたいんですが。「パワー重視なら、コードありですね」　コードの長さは？　「2.5メートルです」

「買います」

やっぱり、販売員さんに相談すると違うわ❤️　ティファールちゃんより動かしやすいとなれば、腕と手首を大切にしたい私に否やはない。

そして、いつもは選ばない黒（オニキスブラックという名称らしい）を選び（今月のラッキーカラーだから。ちなみに今年のテーマカラーは白&シルバーなので、白でも良かった）、レジへ。

一緒にレジへ向かいながら、背の高いお姉さんは「さっきまでタイムセールしてたので、その金額で出しますね」と言ってくれた。

知ってた。一時間もあそこにいたから。

決められない自分のせいでタイムセール終わっちゃったから、価格に関しては仕方ないと思ってたんだ。ありがとうね❤️

◇

帰宅して、子供の制服のシャツに衣類スチーマーの試しがけをして「これはいいものを買った」と頷き、一番重要なアイロン機能を試す。……試して失敗でも、我慢して使うしかないのだけれど。

結果。

不安になるほど軽くて、腕が楽。コンパクトなので、テーブルが広くなった。スチーム機能で十分生地のシワも取れる。霧吹き必要なし。ドライアイロンも、きっちりかかる。

合格❤️

ということで、HITACHIくん、これから十年一緒に暮らそう。場合によっては、ブラックな労働環境の時もあるけど、先輩ミシンのジャノメくんもそれで平気だから、大丈夫。なんなら、十年と言わず、もう少し頑張って私の還暦まで一緒にいてくれていいよ。