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2019/12/08 TOP OF THE PARADE vol.51

2019/12/08
TOP OF THE PARADE vol.51

いよいよこの日がやってきた。

12月6日からスタートした東北ツアー3日目を迎え、より仕上がったTHE HAVENOTS、一緒にツアーを回るBRONCO.、さらに2日間をともにするCAPTAIN 13、そして仙台を代表するロックンロールバンドTHE NINGLERS。

彼らが12月8日に山形の地で「一夜限りのロックンロールパーティー」を繰り広げるのだから、行かないという選択肢は無い。本イベントのフライヤーに書かれていた「ロックが好きならこいつでしめな。」という言葉に相応しい錚々たるバンドが集まった。

12月に入ると東京もぐっと冷え込み、どうやら東北では雪が降っているという情報もあるなか迎えたライブ当日。山形に到着するや雪が降っていないことに安心しつつ、急ぎ足で会場のSandinistaへと向かう。地元山形のバンドKO-RIONIからイベントがスタートした。

本ライブが一年の締めになるバンドも多いため、それぞれが最高な時間を届けてくれることに感謝の気持ちがよりあふれるのも、この時期ならではなのかもしれない。(無論、演者に対する感謝は常に持ち続けていたいものだ)。

3バンド目にTHE NINGLERSの演奏がはじまる。彼らは音楽ライターの増田勇一氏が「仙台のAC/DC」と命名したバンドということで有名な唯一無二の、 AC/DCフォロワーのなかでも群を抜いた存在だ。

1音目からエッジの効いたギターで観客を一気に引き込み、豪快なサウンドで包まれた空間はたちまちスタジアムになる。そんなクールなバンドなのだ。魅力的なセットリストに皆ずっと踊りっばなしで、アンコールまでしっかり堪能させてもらった。

いやいや今日はまだまだバンドが出るというのに、もうすでに会場の熱がすごい。この先どうなってしまうのか……。

20分のDJタイムを挟みながら、次は八戸からCAPTAIN 13だ。gt&voのコーイチローの時折見せる笑顔が、勢いのある力強いサウンドを物語っていた。

疾走感あふれるプレイに思わずこちらも拳を突き上げて自然と笑顔になる。いつ見てもロックを愛する姿が印象的なバンドのひとつだ。アンコールの『BORN TO LOSE』での盛り上がりはまた感慨深いものだった。

そしてイベントを主催するBRONCO.へとステージが続く。
THE HAVENOTSとすでに2日連続のライブを終え、仕上がっていること間違いない。熱いロックンロールがはじまり、巧みなギタープレイに圧倒されてしまう。

彼らのホームとあって、ギアが一段上がった演奏はこの上なく気持ちいい! もっと聴きたいところであったが、時間はあっという間に過ぎ去ってしまった。

余韻に浸る間も無く、ラストを飾るTHE HAVENOTSが登場した。
『KIDS ALL RIGHT』のドラムが鳴り響き、1曲目からご機嫌なロックンロールチューンでフロアの雰囲気をガラリと一変させる。

これはTHE HAVENOTSの大きな持ち味のひとつだと思っているのだが、まさにこの日も圧巻のステージだった。食らいついて聴き入っていると、またたく間に終わってしまう。置いていかれないよう、一瞬たりとも気を抜けない。

なんとこの日、彼らの1stアルバムから『YEAH-YEAH-YEAH』を聴くことができたのだ。
あの伝説的なアルバムのなかでも特にお気に入りの曲だ。

キレのあるギターとメロディーが重なる瞬間に鳥肌が立つ。聴くたびに大好きになる、ストレートでピュアなサウンドにはgt&voのMATT AOKIの音作りに対する情熱を感じずにはいられない。

この日のイベントは間違いなくとてつもないものだった。ロックンロールへの愛にあふれた空間というのはすごく居心地がいい。

出演した全てのバンドのサウンドに尊敬と愛情を持って、またこのような素晴らしいイベントのために、音楽を聴きに行くために、最高なパフォーマンスを味わうために頑張ろう。そんな余韻に包まれながら会場を後にした。

また近いうちに彼らのステージを見るのが楽しみだ。

Written by HUNGRY RAT JUNIOR

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