ライン工という行動規範

「ライン工は一度入ったら抜けられない。」
「ライン工は抜け出せない。」
「ライン工では社会的な成功を掴めない。」
という話は置いて、

最近考えていることは
ライン工で無くても
工場や仕事場の外で
スーパーマーケットやデパート、
公道でライン工のような動きや
立ち振舞いを要求されているような
圧力を感じていることだ。

10秒と言われたら10秒、
8秒でも11秒でもなく10秒で
行動が終わるようにしなければいけない。

スーパーマーケットでは会計を
10秒と言われたら10秒で
終わらせなければいけない。
公共広告機構のコンビニの会計のCMのような
慈悲は存在しない。

それでスーパーマーケットで
買い物しなくなり、
オンラインショッピングで
買い物する人も多い。
それでも品出しは大変なのだが。

もし10秒で会計が終わらず、
11秒過ぎたらスーパーの “ライン” が
ストップするのは
バラエティ番組であったら
趣味が悪いだろうか。

というかそんなに前の人の会計が
終わらないのが不満なら
みんなオンラインショッピングに
行っているのが現実だ。

なぜならオンラインショッピングは
自分しかいないし、
自分で車を出さなくて済むし、
荷物を運ばなくていいし、
お金をコンビニで払うのが困難なら
クレジットカードや
プリペイドカードがあるし、

そこに気づいたアマゾンの創業者は
天才なのだろうか?

2020年に公開された
「フォードvsフェラーリ」では
ベルトコンベアでのライン作業が
行われるフォードの工場と
ベルトコンベアを置かず
工房のように手作業で
組み立てられているフェラーリの
工場が対比されていたが、
ベルトコンベアでのライン作業の
ルーツはテイラーの科学的管理法にある。
今となっては非白人に対する差別的文言が
含まれているため受け入れられないが、
端的にはタイムアタックという
時間内の遂行のために全力を尽くす
ということである。

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