半径2キロで生活が完結する世界

物流に関わっているわけじゃないけど、
物流の視点に立って考えてみると、
北西ヨーロッパが求めているのは
「半径2キロで生活が完結する世界」なのだろう。

朝起きたら教会に行って祈りを捧げて
帰りは食料品店で夕食まで買って
家に帰ったらテレビでスポーツの試合を見て眠る。

だけどその2キロ先にある
食料品店や教会に届ける人達がいるからこそ
2キロで済むわけだし、スポーツも同様だ。

農地が必要なら空いていて広い
場所があるなら2キロを超えた場所でも欲しいし、
島しょ部なら絶対値が限られているから
住むことが目的じゃないなら帰って欲しいだろう。

農作物が天気の変化に敏感なら
天気の変化を少なくしたい。
もしかしてワインに
使われている葡萄が天気の変化に
敏感だから言っている?

半径2キロと言っても
人それぞれで想像する物は人によって違うけれど。

地縁や血縁、地元の仲間という意味で
半径2キロと言う人達もいるし、
省エネという意味で半径2キロの人達もいるし、
丘陵部や山間部で半径2キロの人達もいる。
反対に全くの都会の都心部で半径2キロや
下町や商店街という意味で半径2キロの人達もいる。
他にはテレビ局で働いていて
外を出たらスタジオという意味で
半径2キロという人達もいる。

北西ヨーロッパなら
フランスを基準にすると
112人/km^2以上の人口密度の国も多い。
ウエスト直径30cmの人が一人しか
入れない幅の道路も多い。

栃木県は313.3人/km^2だけど
環境保護より寒波の方が問題になっている。
建物もあまり高くないから空気の抜けが早い。

パリの人口密度は約20,000人/km^2だ。
マルセイユは約3600人、

シャンパーニュ地方は50人、

オルレアンは約4200人、リヨンは約10700人、
ベルリンが約4000人、ロンドンが約4700人、

ミュンヘンが約4200人、
ブリュッセルが約5300人、

京都市が約1700人、

アムステルダムが約4000人、
ロッテルダムが3060人、

パリが特筆して密度が高いのだ。

加えると、東京都の人口密度は
2022年12月で約15,000人/km^2である。

さらに言うと、
豊田市は454人
大阪府は約4600人、浜松市は511人、

環境保護政策で有名な
カリフォルニアは97.9人/km^2,
サンフランシスコは約6400人、
ロサンゼルスは約3,000人、
サンタモニカは約4100人、

ニューヨークは約11300人、

シアトルは1996人/km^2。

かつては過密だと環境問題を
引き起こすと言われていたけど
国立環境研究所によれば
過密である方が効率が上がるようだ。

パリみたいに20,000人も
人口密度があるなら
一人乗りの移動機械より
20人以上乗せられる移動機械の方が
環境負荷の効率は良くなるだろう。

2024年にパリでオリンピックが
予定されていてパリ協定があって
環境保護活動に熱心ではあるが、
バンクシーがいるイギリスは
芸術の仕事に興味があるように思える。

日本のことを「残り物を食わされている」と
そしる国々はいるかもしれない。

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