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教育 心理 家庭問題 その他コラム書いていきます。

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最近の記事

人の感性を食べる

同じものを見ても、人によって見え方は違う。 あるものを見て、あるものを聞いて、何を感じ、何を切り取るか。 感じ入るのは間違いなく「心」と呼ぶべき場所で、思考や論理ではない。 ある人はそれが言語表現として表れ、ある人は視覚表現として、ある人は音楽表現として表れる。 それが「美しさ」をもって表れるとき、「芸術」=「アート」が成立する。 こうした何らかの表現を生み出す心の形を、人は「感性」と呼び、「センス」と呼ばれるときにはより、その人の持つ「才能」としての意味合いが濃く

    • 数学者は感受性が乏しいのか

      数学ができるってかっこいい。 幼心に、そう思ったのを今でも記憶している。数学の天才だった兄は、ずっと私の憧れの対象だった。 しかし成長するにつれ、兄が世間から、「変人」「宇宙人」と呼ばれていることにも気づくようになる。それでも、そのことがむしろ、兄の数学の才能の証拠であると思っていた。 理系、とりわけ数学者は面白くないという偏見がある。しかし、これはただの偏見に過ぎない。ただ単に彼らは、思考があまりにも柔軟すぎて、常人には理解できないのだ。 むしろ頭が固く、面白くない

      • 「わかりやすい」に潜む罠

        「わかりやすい」って素晴らしい。 特に、新たなことを勉強したいと思ったとき、「わかりにくい」本と「わかりやすい」本があれば、間違いなく「わかりやすい」本を手に取る。 「わかりにくい」授業は最悪だ。こんな授業を受けるくらいなら、脳のメモリーを回復するため、夢の世界に旅立ったほうがずっと建設的だ、と考えていた学生時代の自分も、あながち間違ってはないと思う。 「いつも本当にわかりやすいです」と、人から褒めてもらうことがある。 難しいことをわかりやすく解説するのが僕の仕事だ。

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