竹やり1本で挑む無謀
数年前、いわゆる『富裕層』と呼ばれる方々と同席する機会に恵まれた。
こちとら、極貧家庭出身→高校3年の2カ月間ホームレスを経験→ブラック企業の跡取り婿→あそびにんという経歴なもんで、
お金、嫌い。だからお金持ち、嫌い。
当時、嫌悪感を抱いた会話内容。
1.『仕事』の概念が違いすぎる
問「普段、どのようなお仕事をされていますか?」
答「月の半分は会食。ゴルフシーズンは、ほぼゴルフ」
→それは、仕事ですか?仕事って、なんですか?
2.『趣味』の規模が違いすぎる
問「趣味はなんですか?」
答「趣味ってほどではないけど、車は好きだよ。」
→常に5台を、半年周期でローテ。1台俺にちょうだい(エリクサーちょうだい)
3.『幼少期のネタ』が危なすぎる
問「子供の頃の失敗とかありますか?」
答「小学校低学年の時、『我が家の宝物』という授業があって、各自、家から宝物を持ってくるよう言われた。居間にあった壺を持っていったら、高いものだったらしく、大騒ぎになった。親父にめちゃくちゃ怒られた。」
→子供って、無邪気だね。
4.『最近言われてつらかったこと』が、○◇×?*$%~
問「最近他人から言われてつらかったことはなんですか?」
答「『社長って、ラーメン屋なんか行かないですよね?』って、新卒の女の子に言われたこと。僕だってラーメン食うよ。にんげんだもの。(みつを)」
→ネタのつもりかもしれないが、愛想笑いしかできねぇ。
他、突っ込みどころ満載でした。
住む世界が違い過ぎるとはこのこと。
ですが、その内のひとりの方の口から出た言葉は、まがりなりにも零細企業の雇われ社長だった私の胸を打ちました。
『全部、従業員の生活を守るため。全部、従業員ひとりひとりの力。僕ひとりでは、何もできやしない。自分は従業員を守る役割を、演じているだけだと思うようにしている。誰かがその役を、やらないといけないんだもの。』
100年続く企業、グループ会社全社で数千人の従業員、年商7000億円の、創業者一族の方の言葉でした。
私を突き動かす何か
私、13年間、妻の実家に奴隷のようにコキ使われて、とても違和感を感じた言葉があります。
「資本主義社会は、お金を持っているものが勝つゲームなんだよ。」
多分、幼少からの、貧乏人魂に火が付いたのでしょう。
「その傲慢な一言、絶対に後悔させてやる。」
胸の奥に、鮮やかな朱色の炎が、一気に燃え盛りました。
同時に感じたこと。
『お金に罪はない。中途半端な【小銭】を持った、地方の勘違いオヤジの人間性が罪』なのだと。
そんなもの、滅んでしまえ。
焼き払え!薙ぎ払え!
どうした!それでも世界で最も邪悪な一族の末裔か!!
(クシャナの『不器用な愛』が好き)
人生相談に乗ってもらいました
私がブラック企業の跡取り婿という奴隷を辞めようかどうしようかと悩んでいた時、前述した社長さんに、悩みを聞いて頂きました。
「奴隷耐性強そうだから、僕のとこに来るかい?」
「ありがとうございます。そう言って頂けると、『逃げ道』があるから、挑戦できます。」
奴隷にされそうなのが怖かったわけではありません。
(『奴隷』云々のくだりは、この方のユーモアです。)
「きっと、何か仕事を任せれば、僕より座右くんのほうが、いい仕事をすると思う。僕が得意なのは、仕事じゃなくて、人に仕事をお願いすることなんだ。」
『自分の力がどれほど世の中に通用するのか、一度試してごらん。』
『家族を路頭に迷わせそうになったら、いつでも面倒みるよ。』
そう、言われた気がしました。
カラオケを歌い、酒を飲み、馬鹿話をする。
この人と、俺、『ニンゲン』という種類で言えば同じなのに、一体、何が違うというのだろう。
「努力は人より多く」と、そう、心掛けてきた。
だから、諦めず挑み続ければ、この人のようになれる、その可能性や要素を俺自身も持っているはずじゃないか。
よし!やるぞーー!
なんて、変なテンションで帰宅。
妻の一言で夢から覚める
「かくかくしかじかで、あの人と俺、同じ人間なんだよ。だから、俺にだって、可能性があるに違いないと思ったら、やる気出てきてさ!」
「ふーん。でも、大事なこと忘れてるね。」
「え?」
「スタート地点は圧倒的に差があるよ。『生まれ』という、どうしようもないものがそこに横たわっているね。例えるなら、『最新の戦闘機VS竹やり』だね。凄いね。無謀だね。あんたもモノ好きね。早く就職しなよ。」
相変わらずのどSっぷりですね。
ゾクゾクします。
流石、私の奥さん。私の煽り方を、良くご存じで。
妻と育ち盛りの子供たちを路頭に迷わせてはいけないと、生活を守ることだけに思考が囚われていました。
せっかくの機会だ。一度、メンタルブロックを開放してみよう。
独立といえば聞こえはイイが、その正体は、あそびにん。
装備:竹やり
ある経営者の言葉
「努力は必ずしも報われないが、努力なしに成功を掴んだものはいない」
人を大切にする資本主義社会の実現
それが、私の願いであり、求めるもの。
今日も、竹やり1本で、頑張ろう!
座右の銘は不撓不屈
座右の銘太郎
私の自己紹介とブラック企業の雇われ社長時代のネタはこちらです↓↓↓
貧困家庭→ホームレス高校生の体験談はこちらです↓↓↓
よろしくお願い致しますm(_ _)m
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