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【第8話】ホームレスは突然に

※連載モノなので、マガジンからお読み頂くと、順番にお読み頂けます。

青天の霹靂

 携帯電話等を持っていなかった私とYさんとの連絡手段は、交換日記でした。
(なんだか恥ずかしい)

 忘れもしない・・・

 高校3年の6月梅雨時期、学校から帰った私を待ち受けていたのは、私とYさんとの交換日記を握りしめた母親でした。

 母親は、

 「いったいこれはどういうこと?」と。

 「付き合っている彼女との日記」

 「彼女って誰?」

 「クラスの同級生」

 「嘘をつくな!私が何も知らないとでも思っているの?ボランティアサークルの7才も年上の女と付き合うなんて、汚らわしい!!!!!」と喚き散らす母親。

 「いつも友達の家に泊まっていると言っていたけど、あんたのいう友達の家に、お世話になっていてすみませんと電話をしたら、ここ数カ月は泊まりにきていないって言ってたから、おかしいと思ってあんたの行動を調べ尽くしたのよ。」

 「よりにもよって年上の女の家に転がり込んで、あんた一体どういうつもりなの!!!!」

怒り狂う女性に正論をぶつけてはいけない

  私なりに必死に釈明(釈明ってなんだろう?)

 ・母親が度々出ていけというので行先にいつも困っていたこと

 ・度々追い出しておきながら、相手が社会人の女性だからといって怒るのはおかしくないか

 ・女性と付き合うことをいちいち親に言う必要があるのか

 等々正論をぶつけました。

 しかし母親は、

 「あんたも結局あの男(父親のこと)と同じで嘘つき男。友達の家に泊まるといいながら、年上の女の家に転がり込んで、未成年のくせにいやらしいことを毎晩毎晩やってるような最低の男なのよ」と。

 そして、「そんな子供に育ててしまった私は、責任を取らないといけない。あなたを殺して私も死ぬ。」と言いながら包丁を手に取り、

 震える手で切り付けてきたのです。

まずは怒りを受け止めましょう

 今振り返れば分かるんですが、女性が怒っている時は、「一体何に怒っているのか」をきちんと見極めないと、突飛な方向に話が向かってしまうのです。

 それに、当時の母親の精神状態は、まともではありませんでした。

 経済的な不安、仕事のストレス、Tおじさんとの関係、思うようにいかない自身の人生に対するいら立ち等々・・・

 あそこで正論をぶつけるのではなく、まずはしっかりサンドバッグになって感情が落ち着くまで発散させて、それからこちらの言い分を伝えるべきだったなと。

 とは言え、そんなこと18才の小僧には分かるはずもなく、事態は悪いほうへ悪いほうへと向かってしまうのです。

わりぃ子はいねぇがー(by 秋田のなまはげ)

 鬼の形相で包丁を振り回す母親を見て、私は逃げました。
(今思えば逃げるのが唯一の正解だったなと。)

 逃げ先は当然Yさんの家です。 着の身着のままで飛び出しましたが、Yさんとは既に半同棲だったため、特に問題はありませんでした。 ぶっちゃけ、Yさん宅から学校に通っていました。

 ですが、それで収まるなら、私がこんなことをブログに綴る価値は無いのです。

 半狂乱の母親の怒りと嫉妬の矛先は、Yさんへと向けられます。

 後日、Yさんの職場に、私の母親とTおじさんが現れ、

 「この女は未成年の高校生を誘惑して私から息子を奪ったんです。」

 などと、喚きちらしたそうです。 厄介なトラブルを恐れたYさんの勤務先の上司は、

 「未成年と付き合うのは淫行条例に触れる恐れがある。悪いが暫く自宅謹慎ということにしてくれ。」

 と言ったそうです。

やむなく会社を辞めることに

 Yさんは会社の同僚の前で、未成年と付き合っているだのなんだのと喚かれたことで、職場での居場所を失い、退職しました。

 また、同時期にYさんの親御さんが体調を崩したこともあり、Yさんは実家に帰ることに。 当然借りていたマンションからは出ることになり、私は行先を失ってしまいました。

 Yさんの実家は、当時私が住んでいたところから遠く、遠距恋愛に。

 Yさんは、「あなたは家に帰ってちゃんと高校を卒業したほうがいい。そのために、今はお互い我慢をして、あなたは家に帰ったほうがいい。」と言われました。

 その通りなんです。

 ですが、家に帰ろうとしましたが・・・・・

 帰る度に母親は包丁を振り回すように・・・ 


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座右の銘太郎

ホームレス高校生→ブラック企業の跡取り婿→創業者一族の理不尽に反発して独立 苦労続きの人生をノンフィクションで綴り、あなたの励ましになりたい 過去を振り返りながら、人の優しさを思い出しています 人が輝く資本主義を体現する、力のある経営者を目指します 座右の銘は「不撓不屈」

ホームレス高校生から這い上がった話

高校3年の初夏に家を追い出され約2カ月ホームレスに。 あの時、あの人に出会ってなければ、人生どうなっていたか分からない。 人生を振り返りながら、人の温かさを思い出しています。 「座右の銘は不撓不屈」ブログからの自主転載です。
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