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【第4話】モテ期というのは、人生に何度かあるものです

※連載モノなので、マガジンからお読み頂くと、順番にお読み頂けます。


年上のお姉さんに、いいように手のひらで転がされているとも気付かずに

 「ついに童貞卒業か」

 なんてしようのない妄想を膨らませていた私でしたが、一目惚れしてしまったTさんとも、なんだか甘酸っぱいことになっていきました。

 当時とある球技の部活に入っていた私は、その部活の練習試合で隣の高校に行きました。 隣の高校といえばTさんが通っている高校。 校舎には様々な部活の練習風景がありましたが、日曜の朝ということで生徒の数は多くありませんでした。

 当時、ポケベルからPHSに流行りが移行してたような時代で、連絡手段は固定電話が主流。Tさんとの連絡手段のない私は、もしかしてTさんにばったり会えないかななんて、キョロキョロと校内を見渡したりしていました。

そもそも非リア充に手つなぎカップルはキツイんですが

 そんな、「意外な場所で意中の人とばったり!」みたいな、

 ドラマみたいな演出はあるハズもなく、練習試合が終わって帰りの電車に乗ろうと駅に向かって歩いていると、手を繋いで歩く隣の高校の制服を着たカップルが歩いて来ました。(初期アビリティ:【リア充カップルセンサーがビンビンに作動し、目を合わせないよう】逃げる)

 なんと、それは彼氏と歩くTさんだったのです。

 なんだか気まずいやら、悲しいやら、何とも言えない感情が湧いてきて、顔を伏せて気付かない振りをしましたが、

 「あ、座右君じゃん!」と、

 Tさんから声をかけてきました。 ここは空気読んでくれよと思いながらも、無視するわけにもいかず応じると、なぜか彼氏を紹介されるという屈辱(^_^;)

 しかもなかなかの男前ではありませんか。

 しばらく落ち込みました。

 全くモテ期の要素はないじゃないか!!!

 と思ったあなた!

 本番はここからです。

 数週間後、ボランティアサークルの集まりの帰り道、いつもならYさんと一緒に帰る(というか帰り道が一緒なので必然的にそうなる)ところ、その日はYさんが仕事の出張で不参加

 サークルの他のメンバーから、

「夜道、なにかあるといけないから、お前がTさんを最寄駅まで送っていけ」

 と言われ、思いがけずTさんと二人きりに。

 その日Tさんは手提げ袋に厚めの本を入れて歩いていたんですが、

 「重そうだからその手提げ持つよ」と、

 モテないなりに勇気を出してアピールをしました。 そして駅に着き、電車の扉が閉まるまで見送ったのですが、(田舎なので無人駅で改札の出入り自由でした。)

 おおっといけない、手提げ袋を預かったままじゃんかーーー!!

 やっちまったよ、こりゃ【ウッカリウッカリ】

モテない男の悪あがき

 なんてのはウソで、ウッカリを装って手提げを間違えて持って帰ったことにすれば、サークル以外の場所でTさんに会う口実ができるのではないかという、モテない男のキモい作戦だったわけです。

 ここで疑問が1つ。

 手提げ袋を私がもったままだったことを、果たしてTさんは気が付いていなかったのでしょうか???

後日談・・・

 お互い成人し、Tさんと一緒に居酒屋で飲んだ際、当時Tさんは彼氏に浮気をされ、別れたばかりだったのです。

 「あの時、手提げ預けてたの、私気付いてたけど、わざと気付かない振りしたんだからね。」と言われた日には、

 「お互い若かったね。甘酸っぱいね。」と、笑い合いました。

  文脈的に、このままTさんと付き合うことになるのかと思いきや、思わぬところに落とし穴が待っていたのです。

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座右の銘太郎

ホームレス高校生→ブラック企業の跡取り婿→創業者一族の理不尽に反発して独立 苦労続きの人生をノンフィクションで綴り、あなたの励ましになりたい 過去を振り返りながら、人の優しさを思い出しています 人が輝く資本主義を体現する、力のある経営者を目指します 座右の銘は「不撓不屈」

ホームレス高校生から這い上がった話

高校3年の初夏に家を追い出され約2カ月ホームレスに。 あの時、あの人に出会ってなければ、人生どうなっていたか分からない。 人生を振り返りながら、人の温かさを思い出しています。 「座右の銘は不撓不屈」ブログからの自主転載です。
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