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もっとも効く教育投資とは・・・

おおむら子ども食堂」が11月4日(祝日・月)に、京都大学大学院助教の藤野正寛さんを講師に迎えて講演会を開催します。

で、一応僕も子ども食堂の正会員なので、その告知も含めて、教育投資について考えてみます。

二つの教育投資先

「子どもが将来幸せで充実した人生をおくる」ために、親にできる投資には2種類あると思います。

一つは塾や英会話教室、おけいこごとなど子どもの「認知能力」を伸ばすための投資です。言い換えれば、子ども自身への投資です。教育投資というのは、普通こちらをイメージすることが多いと思います。

しかし、あまり意識されることがありませんが、もう一つ重要な投資先があります。

それは何か。少し回り道をしましょう。

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子どもの将来の成功は「非認知能力」との相関が高い

最新の研究では、「子どもが将来幸せで充実した人生をおくる」ことに最も関わる能力は「非認知能力」だと言われています。

「非認知能力」とは「自己肯定感や自制心、社会性、好奇心、想像力、共感力、主体性、柔軟性、回復力、やり抜く力など」です。(『「非認知能力」の育て方』ボーク重子 21頁 2018 小学館)

そして、そうした子どもの「非認知能力」を伸ばすのに親の関わり方がとても大切になってきます。

なぜなら「親のストレスは子どもの脳の発達に大きな影響を及ぼす」からです。(前掲169頁)

親自身が自己肯定感が高く、またストレスの少ない生き方をしていると、おのずと子どもとのコミュニケーションが「非認知能力」を伸ばすよう作用するということです。

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親がストレスを減らすことが最大の教育投資

つまり、もう一つの投資先とは「親自身への投資」です。

親自身が自己肯定感を高め、自身のストレスを減らす練習することが、そのまま子どもの「非認知能力」を伸ばす投資になる、ということです。

親はどうしても「教育投資」といえば、子どもに投資することばかり考えがちですが、最大の投資は自分への投資です。

もしこれを読んでいるあなたが親で、我が子に将来幸せで充実した人生をおくってほしければ、そして自己肯定感の低さに悩み、ストレスのある日々を送っているのなら、子ども自身への投資よりも先に自分自身の変化と成長にお金を使うことを自分に対して許すことが最善の道かもしれません。

結論

あなた自身が学び変化するためにお金を使うことが、そのままその子が将来幸せで充実した人生を送るための投資になります。言い換えれば、最大の教育投資とは親が自分自身をより幸せにするために向けられる投資、なのです。

おおむら子ども食堂について

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(おおむら子ども食堂の様子@中地区公民館)

おおむら子ども食堂は、当初から貧困状態の子どもたちだけをターゲットにせず、より広く地域全体に場を開いてきました。それは、かつて地域共同体が持っていた「具体的な個別の人間関係を通した相互扶助」を、どのように現代に再構築するかを常にテーマとして持っていたからです。多様な人間関係のネットワーク(社会関係資本)を結びなおすことを目標としていました。

今年4年目を迎えた「おおむら子ども食堂」。

当初は、なかなか思うような支援ももらえず、開催や運営自体も手探り状態でしたが、今では地域での認知度も上がってきて、寄付もずいぶん増えてきました。(僕が代表を務めるNPO法人の無料塾も開催させてもらっています。)

そして、「では、その生まれた余裕をどのように地域に還元していくか」という問いの中で、今回の藤野正寛さんの講演会が決まりました。

何のために子ども食堂をしているのか。なぜ貧困を減らしたいのか。

それは、この地域の子どもたちが成長したときに幸せで充実した人生を送ってほしいからです。そして、それをまた次の世代へよりよく還していってもらいたいからです。

であるならば、まずこの地域の親や大人たちが、自分を幸せにすることを通して、子どもたちを幸せにする練習をはじめなくちゃいけない。

「ストレス脳を、しあわせ脳に」

自分が幸せになる練習をはじめませんか。

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日時:2019年11月4日(月・祝)

場所:大村市中央コミセン・大会議室 (大村市幸町25番地33)

詳細はこちらから

(注:チラシの人物は筆者=内海ではありません。藤野先生です。)


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