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Huuuuが2022年に担当した222本の記事から、おすすめを紹介【年末まとめ】

2022年の年の瀬、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

今年のHuuuuははじめての出版レーベル「風旅出版」の立ち上げにはじまり、長野のおやき施設「OYAKI FARM」のプロデュース、教育プログラム「シシコツコツ」、長野の繁華街・権堂エリアではじめたスナック「夜風」など、これまでにないほど新しい場所やものをつくってきた1年でした。

全国で出会った人々の知見や、触れてきた価値をかき集めて新しいものを「つくる」年だった2022年。もちろん、Huuuuの柱である記事もたくさんつくっていました。その数、なんと222本! 

どれも思い入れのありすぎる記事ばかりですし、年末年始のお時間があるときにぜひゆっくり読んでいただきたい……そんな思いで、各メンバーで3本ずつピックアップして紹介しています!

Huuuuが運営する場所も増え、関わるメンバーも増えた今年は13人のメンバーが記事をセレクト。ぜひぜひ、ご覧ください。

●徳谷柿次郎が選ぶ、2022年の3本

ジモコロ編集長としての終着地点。覚悟を決めてローカルで生きることの言語化が詰まっています。豪雪地帯の長野県飯山に住む鶴と亀・小林直博くんに、京都から作家・土門蘭さんをあてるマッチメイク。カメラは大阪から写真も超うまい編集者・納谷ロマンを連れてきて、一番雪が降っていた2月に取材日を設定しました。このディレクションを企画に落とし込んだ時点で僕の仕事は終わっていて、結果こんなにも反響にある記事が生まれました。「何度も読み返しました!」って感想がたくさんあったので、これはジモコロ編集長冥利に尽きますね。


一年半以上通い詰めて、ようやく辿り着いたキーワード「ギリギリおじさん」。札幌でホステル→シェルター→本屋→ギャラリーと新たな生業を作り続ける神さんに話を聞きました。凍える社会の底には何が起きているのか? 他者に必要な役割を作り続けて、ギリギリ限界突破でも楽しく明るく日々を過ごす。そんな神さんとの対話で生まれたのが「ギリギリおじさんトントンビジネスポンポンポン!」です。ライター阿部さんを混ぜたマッチメイクも、個人的に文脈回収と発展があってアツい。


2022年も変わらず企画編集でいろんな取材をしていたんですが、つくるのが大変だったのは自著『おまえの俺をおしえてくれ』に尽きる。実は鶴と亀・小林くんの取材時に「せっかくだからもう1本!」と土門さんにインタビューをお願いしたのは自分自身。2月時点では1文字も書き進められていなかったんですが、この段階での抽象的な言葉の数々を拾い集めてくれて、カウンセリングRADIOに発展し、7〜8月に執筆集中した原稿へと膨らんでいきました。今年の後半はほぼ自分の本で頭が一杯だったし、最後まで伴走してくれた土門さんにはタラバガニを贈りたいと思います。


●友光だんごが選ぶ、2022年の3本

今年、ジモコロHuuuu班のレギュラー的にいろんな記事を書いてくれた、吉野舞ちゃん。軸をグッと捉えるセンスと淡路島で育まれた関西人力(りょく)が最高なんですが、一番それが現れてるのがこの記事です。ペット探偵のカリスマこと藤原さんと取材が終わるころには一気に仲良くなってるし、アイキャッチ用の写真を撮る時に「わたし、網入りましょうか?」と言えるところもすごい。世の中にある一風変わった仕事を深掘りした記事としても面白い記事なので、ぜひ読んで欲しいです!


『Gyoppy!』からリニューアルし、今年9月で1周年をむかえた『Yahoo! JAPAN SDGs』のヒット記事。10月に神奈川の辻堂に引っ越して、分別の細かさに驚いて僕もキエーロを買いました。「SDGs」というめちゃくちゃ広いテーマを身近な興味関心と紐づけてわかりやすく面白い記事にする。メディアとして大事なベンチマークになった1本でした。


今年9月からHuuuuの取締役になった藤原くんとの対談記事。普段あんまり自分のことを話さない彼の言葉を引き出すことができて、僕も藤原くんへの尊敬の念が強まったし、彼の知り合いからの反響もすごく大きかった記事でした。「選択肢を絞って、決めた」という藤原くんの話は、ジモコロの小林くんの記事とのA面/B面的なところもあるなと思います。


●日向コイケが選ぶ、2022年の3本

パンクレーベル『Less Than TV』のオーナーであり、障害のある方の生活を支える介助者でもある谷ぐち順さんの取材記事。良い記事は、良い取材があってこそ成立する。この「良い」とはなにか?僕はいかに「自分自身が震えたか」だと思う。編集者人格の撮れ高意識も大切だが、打算は感性を鈍らせる。そういう意味では、今年一番震えたのはこの取材だった。音楽ファンにもぜひ届いてほしい。


死の探求メディア『DEATH.』より、ギャングスタラッパーPlaysson改めPedro the GodSon氏のインタビュー記事。体中にビッシリと施されたタトゥー、ガッチリとした肉体、25歳とは思えないイカつい風貌。同時代を生きていたことを微塵も感じさせない強烈なエピソードに面食らいつつ、どこか達観した人生哲学に終始、感心が止まらなかった。ラップやストリートカルチャーに興味がない人にもぜひ読んでほしい。


謎多き母のインタビュー記事。2022年のジモコロラストを飾らせていただきました。「実母の半生」というある種、究極の自己開示記事。当初は全く気が乗らず、筆が進まなかったのですが、なんとかまとめきりました。ほんの一端とはいえ、尊敬する母の人生をアーカイブしたことは、編集者としての大きな課題を一つ達成したような気がします。脱稿後の酒が異常にうまかった……。読めば実家に帰りたくなること間違いなし。年末のお供にぜひ。


●ヤマグチナナコが選ぶ、2022年の3本

保険のメディアで棋士の方をアサインする、という組み合わせは我ながらいい判断だったな〜と自画自賛しています(笑)。「若いときは冒険みたいにワクワクしたんだけど……いまは見栄とプライドです。」と言い切れてしまうのは、厳しい戦いにずっと身を置き、頂点を見たことがある人だからこそ。勝負を仕事にする渡辺名人の静かな覚悟と未来への視線は、なかなか他の記事じゃ読めません。将棋好きライター・藤田華子さんの知識と細やかさ、そしてカメラマン・村上大輔さんのいい写真で最高の記事になりました。もっと読まれてほしい!夏の将棋会館の空気が、写真を通して伝わってくるはず。


これまで人権問題について取り上げることが少なかったYahoo!JAPAN SDGsにおいて、ターニングポイントになった記事の一つかなと思っています。四苦八苦しながらYahoo!JAPAN SDGsを担当して、想像以上に自分のルーツと向き合うことになった一年。きつかったけど、その分メディアの在り方にもちゃんと影響を与えられたのかなと思っています。ライター・むらやまあきさんにはこの記事を始め、たっくさんお助けいただきました。表現に正解はないけれど、配慮を忘れず連帯していこう、伝えることを諦めずにいこう、という姿勢をこれからも取り続けていきたいです。


NHK Eテレ『ざわざわ森のがんこちゃん』をはじめ、テレビ人形劇の人形を製作している工房への取材。NHK Eテレにもご協力いただいたおかげで、がんこちゃんとの対面が実現しました。リアルがんこちゃんは思っていたより小さくて、目がキラキラで、まんまるで…向かい合った瞬間、感極まって(涙)。小学生の頃、がんこちゃんを齧り付くように観ていた日々がブワ~っと蘇りました。ライターの吉野舞さん、カメラマンの飯本貴子さんの三人で終始ワクワクしながらの取材、とにかく楽しかったなあ。昔の私に「28歳まで頑張れば、がんこちゃんに会えるぞ!」と伝えてやりたい…。


●いぬいはやとが選ぶ、2022年の3本

「好きなことを命をかけてやるだけ」富山の秘境でレストランを営むシェフの覚悟(TURNS vol.55掲載)
富山県利賀村の限界集落でレストランオーベルジュ「L'évo」を営む方々に取材した記事。自身も料理家でもあるライターのヒラヤマヤスコさんが現地へと行き、オーナーシェフに会い、「捉え切れない…人間としてのスケールが違う…」と圧倒されていたのが印象的でした。シェフの取り組みと思想、そしてヒラヤマヤスコさん自身が「木とか森のような人で、そこに生えている理由なんか説明できないんだ。料理人だから、理想の料理をつくるために選択し続けて、たどり着いた結果が富山の山奥でのレストランオーベルジュだったんだ」と腹落ちするまでが、原稿に込められています。ステージの違う人と出会い圧倒された記事。雑誌「TURNS」のvol.55号に掲載されています。


何かに挑戦する人を取材するとき、「もし失敗してたら、この人はどうしてたんだろう…?」という思いが頭をよぎります。WEBメディア『リアほマガジン』はそうした「挑戦と保険」がテーマ。「リスクとの向き合い方」を広義の保険としてとらえ、さまざまな人の保険論を伺ってきました。なかでも印象的だったのは、長野県松本のフェス「りんご音楽祭」を主宰するスリーパーさんが語ってくれた、とても前向きな保険論。「人生を飛ばさないためのもの」「自分が抱えられる以上のリスクをとるため」と語ってくれ、彼の頭には「失敗したらどうしよう」ではなく、「失敗してもなお、前に進む為に何が必要か」という思考が入っているんだ……と感動しました。保険とともに「音楽フェス」という大きな挑戦を続けていく姿に、勇気をもらえる記事です。


『A GUIDE to KUROISO 栃木県、黒磯。あたりまえに未来が生まれる町』
2021年に1年間かけて取材し、2022年に出版した本。はじめて黒磯に行ったのは2020年の冬だったので、足掛け3年も本づくりに時間をかけていたことになります。3年…!全国各地に足を運んで人と出会い取材するHuuuuですが、ひとつの「町」を捉えようとしたのははじめて。だからこその難しさも経験しましたが、13人の店主・キーパーソンへのインタビューを通して書き起こした「いい町とは何か?」という問いと答えは貴重なものだと今も思います。「自分の暮らす町と、もっと関わりたい」と考えるすべての人に届くヒントが込められているはず。


●きむらいりが選ぶ、2022年の3本

長野チームの拠点である「MADO」のコミュニティオーガナイザーを務める、くわはらえりこちゃんによるエッセイ。日本でも有数の豪雪地帯に生まれ育った彼女が、五感をフルに働かせて色濃い季節の移ろいを愛おしみ、地元への誇りを取り戻す様に心を掴まれます。
飯山に比べたらはるかに気楽とはいえ、今年から本格的な長野の雪との暮らしをスタートした身としては、80歳になる飯山のおじいちゃんが言った「春が来なかった年は一度もなかった」という言葉に希望をもらいました。


風のアルバイトとしても活躍してくれている、ライターの荒田ももさんと一緒に取材に行った記事。「植物枯らし人間」を自称する者として現場に行ったのですが、「人には得手不得手がある。植物を育てられなくてもまったく問題なく生きていけるし、植物を育てる以外でも丁寧な暮らしはできますよ!」という川原さんの言葉がグサグサと刺さりました。
ちなみに、取材時に買ったペペロミア・オブツシフォリアは元気にぐんぐん成長をつづけています!!!!!!!!!!!!!


福井県・勝山市にある、福井県立恐竜博物館を取材して書いた記事です。
恐竜って、ワクワクするじゃないですか。「恐竜大好き!」なんて小学生みたいなノリで取材に行ったら、圧倒的な展示と充実した体験にはしゃぎっぱなしの取材でした。
2023年夏のリニューアルオープンに向けて、現在は休館中なのですが、大人も子どもも好奇心の翼がドーンと広がること間違いなしの施設なので、ぜひ記事を読んで足を運んでみてください。


●藤原正賢が選ぶ、2022年の3本

「飾りじゃないのよパセリは」という言葉だけではなく、だんごさんの服がパセリの色味に合わせていることから、タイトル・アイキャッチに対しての熱量を感じました。


今年1番思い入れのあるプロジェクトだった「OYAKI FARM」。その背景をプロジェクトリーダーであった専務にインタビューした記事です。数年がかりのプロジェクト。1つの施設をたちあげる大変さを味わいました。


出禁になった店の店主に取材するという、今までにない経験。お店に対する思いだけでなく、街の栄枯盛衰と今の時代についても感じ取れる記事になっています。がんを患いながらもイベント等で今でもお店に立ち続ける、店主の熱量・執念をこの記事で共有できると嬉しいです。


▼長野で場所を運営する(シンカイ、MADO、夜風)チームにも聞きました

●長崎航平(シンカイ)が選ぶ、2022年の3本

ウェブの記事で初めて本当に涙がでたのが、この小林直博さんの記事。同じ長野の土地で育った身として、ほんとに色んなことを感じた記事でした。ないものを求めて長野の外に矢印が向くけれど、結局自分のアイデンティティは長野にある。これから先の僕の人生の中で幾度となく読み返す記事になると思います。


自分が生まれ育った長野県上田市で、本当に知らない人はいない「志゛まんやき」というお菓子。1個90円で買えるボリューム満点の大判焼きのようなお菓子の裏にある、ストロングスタイルの仕事論に胸が熱くなりました。休みは週に1日で、営業日には早朝から日が沈むまでひたすら働き続ける店主の北川さん。それでも「お客さんが来てくれるのはありがたいこと。ほんとに大変なのはお客さんが来なくなっちゃうことでしょ?」と、仕事に打ち込む姿がとても印象的でした。


9月に東京から長野へ移住し、Huuuuの一員として「スナック夜風」のお店に立つハルキさんの記事。同じ長野チームの先輩として、本当に毎日お世話になっていますが、普段から自分の想いや情熱をあまり語ることがなく、記事ではじめて知るようなことも多かったです。いい意味で先を見ず、今にこだわり流れを重要視する。「スナック夜風」は既に長野の名店になっています。

●くわはらえりこ(窓/MADO)が選ぶ、2022年の3本

2022年1月、いま住んでいる長野県飯山市から高速バス&徒歩で約3時間かけて訪れたSAN。どこまでも親切にしてくれた李花子ちゃんと迫さんに出会えたことで、上古町が大好きになってしまいました。「爆発的に売れたくない」、「真ん中の人はターゲットじゃない」の言語化は首が取れそうになるほど頷ける……。そして、こんな施設が自分の街にあったら間違いなく踊っちゃう。私も地元にこんな場所を作りたい〜〜〜!と改めて思った記事です。


正直、プロレスには全く興味がない私。テレビで格闘技が放送されていても「痛そう……」とチャンネルを即座に替えてしまうのですが、この葛西純選手の記事にはシビれました。特に「歳をとる=レベルアップ。死ぬ間際が全盛期」という見出し……!!!か、かっこよすぎる。年を重ねるのは老いではないというポジティブなメッセージに、まだまだレベルアップするぞ〜〜〜!と生きる意欲が俄然湧いてきちゃいました。


SUUMOタウンで執筆させていただいたエッセイは、個人的に思い入れが強い記事。依頼が来たとき、早くも地元への想いが爆発して半泣き状態に。うまくまとめられるか不安があったなか、編集担当・ヤマグチナナコさんから「冬の間から春に向けて粛々と準備を始めるように、今の自分の状態を雪に例えたらどう?」という素晴らしい提案をもらい、心が震えました。最高写真は、地元の先輩・小林直博さんによるもの!お二人には感謝しかないです。


●河野晴紀(夜風)が選ぶ、2022年の3本

私が店長(ママ)を務める「スナック夜風」の施工も脩くんにお願いしました。8月の暑い時期に黙々と作業する凛とした姿が印象的で、自分の背筋を伸ばしたことを覚えています。とにかく脩くんはカッコイイ。この記事を読んでくれれば伝わるはずです。


高校生の頃、いとうせいこうのエッセイ『ボタニカル・ライフ 植物生活』が原作のNHKドラマ『植物男子ベランダー』を観たのをきっかけに、植物に興味を持つようになりました。9月に東京から一緒に引っ越してきた植物たちも、長野の寒さは辛そうですが、自分より長生きさせてあげたいです。


学生時代はダンスの深夜練習や、NIGHTのイベント、オールの飲み会など、何かと朝帰りが多かったのですが、その帰り道によく池袋や新宿の日高屋に行きました。私は絶対に汁なしラーメン(油そば)を注文するのがルーティーンでした。この記事にもあるように長野には日高屋がないので、日々汁なしラーメンへの思いが募るばかりです、、、 


▼風のアシスタントチームにも聞きました

●荒田ももが選ぶ、2022年の3本

ジモコロで書かせてもらった初めての記事。ライターとしてもほぼ初めてのお仕事。東京・三田にある「弱った植物を再生させる」植物専門店「REN」を取材しました。編集のだんごさん、同行してくださったいりさん、ありがとうございました! 川原さんにお話を聞くのも、音声を聞き返すのも、執筆中も、編集してもらうのも、道端で立ち止まって人ん家の庭の植物を眺めながら「おわりに」の文章考えるのも、めちゃくちゃ楽しかった。


ジモコロとはまた違った、WEBメディア「DEATH.」の視点で、植物専門店RENの川原さんを取材した記事。同じ内容の部分もあるのに、こうも書き方が違うのか、とビリビリ震えました。わたしの来年の密かな目標に、「ライター・鈴木陸夫さんの取材を見学しに行きたい」があります(今初めて言った)。


大切なテーマを扱う記事が多いHuuuuの制作記事(人によってなにが大切なのかは異なると思いますが)。Huuuuメンバーが記事に込められたメッセージをどう伝えればいいか、どうやったら伝わるか、頭を悩ませているのをよく目にします。介助・差別・偏見という、なかなか自分事にしにくいテーマを身近に感じることができたのは、この記事には谷ぐち順さんの発したいメッセージだけではなく、取材班が目にした谷ぐちさんの生き方(生き様)が現れているからかな、と。ただそこに生きる人を目の当たりにすることが、一番伝わったりする。人と出会うように1スクロール1スクロール大切に読んだ記事。


●夜夜中さりとてが選ぶ、2022年の3本

自身がライターとして初めて取材・執筆したジモコロデビュー記事。今のライター・編集業とはまったく異なる分野について学んだ母校へ卒業式ぶりに再訪して、大学入学前からずっと気になっていた博士とお話しする時間は、なんとも不思議で楽しいものでした。人生におけるターニングポイントのひとつとしてこの先もたびたび振り返るであろう、思い入れ深い記事となりました。


望月重太朗さんが社外取締役としてHuuuuに関わってくださることになった際の記事で、僕は構成を担当しました。社長と社外取締役の対談にアルバイトの僕だけが同席している状況も面白かったのですが、言語化に長けたお二人がそれぞれのアプローチでHuuuuの現在地を整理し、新たな展望を見出していく様子にとてもワクワクしました。


記事本編や紹介されている活動の素晴らしさはもちろんのこと(ぜひお読みください)、タイトルの「本当に」の置き方に、真摯で尊いものを感じます。伝えたい内容の取りこぼしを努めて減らそうと、編集担当のヤマグチさんがタイトルの細かいニュアンスを何度も何度も吟味していたので、最終的にこのタイトルで公開されたときにはすごくグッとくるものがあったのを覚えています。


▼相談役にも聞きました

●望月重太朗さんが選ぶ、2022年の3本

「この記事の写真は良いな」と思うと大抵小林くんの写真だったりするのですが、そんな彼の人生観に触れた一本。
多くの人がこの記事の内容に反応しシェアやコメントをしていましたが、僕を含めた多くの人がやりきれていない現代の「土着」の姿を軽やかに見せてくれていて、読むたびに小林くんと美味しいお茶を飲みたくなります。また行こうね。


俺おま本の出版に繋がる「出版カウンセリングRADIO」の中でも壮絶な、柿さんの10代の生活環境に触れた一本。
柿さんの人生経験を赤裸々に語る姿もそうですが、土門さんの「一緒に潜る」感覚が凄まじいというか、戻ってこれないんじゃないか?とこっちが心配になるほどの深いダイブ力を味わえます。
聞いた後、これからとこれまでの前後10年くらいをしばらく考えさせられ、またHuuuu(そして柿さん)の裏にある静かな怒りにも近いエネルギーの源泉に腰くらいまで浸かったような気持ちになりました。


2022年6月よりHuuuuと関わることを表明した、僕的には大切な一本。
Huuuuはまだまだ若い会社です。経験もスキルも、世の中との接点形成も、多くの伸び代がある中で、勢いだけだと躓いてしまうことがあるかもしれない。
その中で改めて大切にしたいのがディフェンス&スピード。柿さんの語るスピード&パワーも大事だけど、足元を掬われないためのディフェンスと軽やかにしなやかに越境するための俊敏性や柔軟性を育むことで、長く強く負けないための組織づくりに繋がると考えています。
離れる事業部も2023年はちゃんと稼働させたい思いを込めて、今年の一本に挙げさせていただきました。

おわりに

記事以外にも、Huuuuが今年つくったものはたくさんあります。

Huuuuがこの一年間で制作したPodcastは、合計61本でした。旅先のふとした瞬間に収録してきた社内ラジオ「風の穴ラジオ」をきっかけに、podcst収録・制作の機会が増えていきました。


そして、2022年2月に立ち上がった出版レーベル「風旅出版」からは、3冊の本を出版しました。

『A GUIDE to KUROISO 栃木県、黒磯。あたりまえに未来が生まれる町』2022年2月28日出版。発売スタートから数ヶ月が経った今の思いは、こちらのnoteに
『おまえの俺をおしえてくれ』(著・徳谷柿次郎)2022年9月16日出版。出版への思いを語った対談記事はこちら
写真集『おじちゃん』(タケバハルナ)2022年11月30日出版。著者の思いをつづったnoteはこちら

いずれの書籍も、風旅出版のオンラインストアで購入可能です。ぜひ、Huuuuのつくる本を見てみてください。


そして長野では、シンカイ、窓 / MADOに続くHuuuuのリアルな場、スナック「夜風」がオープン。おかげさまで、長野に暮らす方から旅の方まで多くの方々に愛していただいています。長野に来られた際は、ぜひお立ち寄りください。

スナック「夜風」。営業時間はSNSをチェックください


今年も全国のたくさんの方々に助けていただき、Huuuuは走り切ることができました。お世話になった皆さん、本当にありがとうございました!

2023年も面白い記事とさまざまな取り組みを皆さんにお届けしていきたいと思います。それでは皆さん、よい年末年始を〜!!!

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